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第6章 3人の再会・・・

第8話 ムラサメの解放

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ユキムラは、ソフィアに作戦を説明した。
最初、反対だった。

けど、他に作戦が・・・。
現状の戦力だと、一番、可能性が高い。

ソフィアが獣人の村人たちに説明した。
同じ反応だった。
けど、一番助けられる可能性が・・・。

場所は一番、開けているように見える小さな丘。
相手の動きが見やすいように・・・。

その丘の下側に川が流れている。
その上流をせき止めて・・・。
村人たちは、一致団結して対応する。
このダムを造るのに・・・。

水は、約15分ぐらいでなだれ込む。
その間をなんとか、防げば・・・。


一方、ユキムラは・・・。

「ムラサメ。
 反省する気はないか?」

・・・

何も答えない。

「ムラサメ。
 今後、僕たちに関わるな。
 それが約束できるのであれば、今回、解放してやる」
「本当か!?」
「本当だ。
 あと、お土産もやる」

「それは何だ?」
「山賊のNo2と獣人の交換の提案の手紙だ。
 悪くはないと思うが・・・」

「山賊が提案にのるわけないだろ」
「それなら、騎士団に渡すだけだ。
 渡したら、山賊の手口など全てが明るみになるだろう。
 アジトも全て作り直しになる。
 ここで交換しておけば、その手間はなくなる」

「なるほど・・・。
 他の仲間は駄目なのか?」
「ダメだ。それに見合う交換材料がなければ・・・」

「わかった。
 交渉をする場合は、どうすれば良いんだ?」
「あとは、手紙に書いてある。
 その日時を過ぎたらすぐに騎士団に渡すから注意してくれ」
「わかった」

ユキムラはムラサメを解放して手紙を渡した。
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