［完結：1話 1分読書］幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進

第5章 アンジュとムラサメの冒険

第13話 アンジュ。獣人の村へ

ユキムラとアンジュは獣人の村へ着いた。
アンジュはキョロキョロしている。
獣人を初めてみるようだ・・・。

「ゆぃーら！」
ロザリーがユキムラの胸に飛び込んできた。
「ただいま。ロザリー」
ユキムラが頭を撫でている。

本当に、子供みたいだ。
「私は、アンジュよ。
　ロザリーちゃん。よろしく」
右手を出す。

「この人だれ？」
ロザリーは後ろに隠れて聞く
「僕の幼馴染だよ」
「こいびと？」
「違うよ」

恋人って言って欲しいけど・・・。
エリスの事もあるし・・・。
複雑・・・。

「だって、このひと・・・。
　あたちからゆぃーらとらない？」
「とらないよ」
「とらないわ」
ユキムラとアンジュは同時に・・・。

「よろちく」
アンジュとロザリーは握手をする。
「撫でても良い」
「いいよ」
アンジュはロザリーを可愛がっている。
ロザリーの事をすごく気に入ったみたい。

ロザリーは最初と違って、警戒心を解いた。
「なまえは？」
「アンジュよ」
「あんにゅ？」
「ちょっと違うわ。
　アンジュよ」
「あんにゅ？」
「難しいよね。それで良いよ」
「あんにゅ。よろしく」

二人で遊んでいる。

とりあえず、良かった。
仲良くやってくれていて・・・。

獣人の方々は、歓迎会を開いてくれるらしい。
本当にありがたい。

僕たちを受け入れしてくれて・・・。