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第5章 アンジュとムラサメの冒険

第4話 その頃、ムラサメは・・・

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ムラサメは、居酒屋で飲んだ次の日の昼近くに起きた。
「あたまがいたい」
つぶやきながら・・・。

外をみてびっくり。
日が高い。

いつもなら、アンジュが起こしに来てくれるのに・・・。
アンジュも寝ているんだろう。
飲みすぎて・・・。
まぁ、一日ぐらい休んでも・・・。

二度寝を始めた。

・・・

夜になる。

「腹減った」
宿屋の食堂に・・・。

アンジュはいない。
いつもならいるのに・・・。

とりあえず、食事を食べる。
そして部屋に戻る。

部屋に戻ると手紙に気がついた。
「なんだこれ?」

開けてみるとアンジュからの手紙が・・・。

なんでこんな事に・・・。
酒に酔っぱらってアンジュに言ってしまったのか?

・・・

失敗した。

すぐに宿屋の主人の所に・・・。
「アンジュはいつ出て行った?」
「今朝になります」
「どこに行くか言っていたか?」
「たしか・・・。
 村行きの乗り合い馬車の事を聞かれたような・・・」
二人は、アンジュの策とは知らずに・・・。

「ありがと。
 村行きの便はいつあるんだ?」
「ちょっとお待ち下さい。
 ・・・
 2週間に1回だから、2週間後ですね」
「そうか・・・」

当分の間、ここでソロで冒険しなければ・・・。
なんで、こんな事に・・・。

村に戻ったんなら、また、やり直すチャンスもあるだろう。

それまでに、金を稼がなければ・・・。

・・・

2週間が経過した。

・・・

全然、稼げない。
アンジュと一緒の時よりは少しだけ多いけど・・・。

なんでだよ。
納得いかねー。

ユキムラを追放してから稼げないなんて・・・。
けど、村に行くのは延期できない。
また、2週間も待てない。

仕方ない。
ほぼ、貯蓄がなくなるが・・・。

乗り合い馬車で村へ向かう。

そこにアンジュがいないとは知らずに・・・。


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