［完結：1話 1分読書］幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進

第2章 ユキムラの受難

第3話 アンジュの告白

その後、いつものように居酒屋で飲んだ。
少し、ムラサメの飲み方がおかしい。

まぁ、そんな時もあるか。
ユキムラはそう思っていた。

今日は、アンジュも飲まされている。
アンジュはお酒がそんなに強くないのに・・・。

「アンジュ。
　大丈夫か？
　ちょっと飲みすぎだと思うけど・・・」
「うーん。
　だいじょーぶ」
あまり、大丈夫そうじゃない。

「あまり飲みすぎるなよ。
　はい。水」
水を渡す。
アンジュはそれを飲んだ。

その様子をムラサメはじっと見ていた。

「ムラサメ、お前も大丈夫か？
　ちょっと飲みすぎだぞ・・・」
「俺は大丈夫だ」
「そうか」

・・・

少し雑談をしながら、飲み会が終わった。

・・・

みんな、部屋に帰る・・・

ユキムラは眠る前に、準備をしていた。
そうすると、ドアがノックされる。

鍵を開け、扉を開くとアンジュがいた。

「こんな夜にどうしたの？」
「ユキムラ。
　私とつきあって」
「ごめん。
　まだ、エリスの事が・・・」
「そう思った。
　けど、気持ちが抑えられなくて・・・。
　ごめん」
少し、残念そうな顔をしている。

「それは・・・。
　ごめんね」
「ユキムラが悪い訳では・・・。
　いつも、みんなの為に頑張ってくれていて、私の中でヒーローなんだよね。
　ずっとユキムラを応援する。
　けど、エリスとずっと会っていないでしょ。
　会いに来れないだけだと思うけど・・・。
　手紙も届いていない感じだし・・・。
　他の人にいく事があれば、私の事を思い出して欲しいって思って・・・。
　私って悪女だよね。
　ごめんね。
　今日は、気持ちが抑えられなくて・・・」
「そうか。
　今日は、もう遅いし・・・
　酔っていると思うから、寝た方が良いと思うよ」
「うん」

アンジュは部屋に帰っていった。