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第4章 王国時代
第124話 トーマス王子の誤算 前編
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トーマス王子は考えていた。
侵攻を開始して6か月。
あと少しでアルフレッド王子の領都。
けど、焦土作戦のせいでもう、限界。
領民たちにあんな事をするなんて・・・。
領民たちを解放する。
その目的で攻めているのに・・・。
今は補給線を狙われている。
もう、撤退するしか・・・。
補給成功率が半分にも満たない。
ここまで頑張ったのに・・・。
チェンバレン侯爵も撤退を進言している。
財政面も限界だ。
チャーチル公爵は、『あと少し』というけど・・・。
最前線のネルソン侯爵からは撤退の催促が・・・。
「チャーチル公爵。もう、攻略戦は失敗だと思うが・・・」
「あと少しで・・・」
「あと少しと言われますが、もう、我が勢力の財政は限界です」
「そこをなんとかするのがチェンバレン侯爵の役割だろ」
「限界なものは限界です。
なんともできません」
「あと少しなんじゃ」
「別の手段を考えるしかありません」
「別の手段なんてあるのか?」
「公爵も解っているはずです。
マーガレット王女に頼むしか・・・」
「できるはずないだろ!
我々が嵌めて敗北させたんだから」
「けど、もう、それしか・・・。
ここでネルソン侯爵が負ければ終わりです」
「あと、1週間。
それでダメなら撤退する」
「チャーチル公爵がそこまで言うならこれを決定とする」
「トーマス王子!」
チェンバレン侯爵の声が・・・。
侵攻を開始して6か月。
あと少しでアルフレッド王子の領都。
けど、焦土作戦のせいでもう、限界。
領民たちにあんな事をするなんて・・・。
領民たちを解放する。
その目的で攻めているのに・・・。
今は補給線を狙われている。
もう、撤退するしか・・・。
補給成功率が半分にも満たない。
ここまで頑張ったのに・・・。
チェンバレン侯爵も撤退を進言している。
財政面も限界だ。
チャーチル公爵は、『あと少し』というけど・・・。
最前線のネルソン侯爵からは撤退の催促が・・・。
「チャーチル公爵。もう、攻略戦は失敗だと思うが・・・」
「あと少しで・・・」
「あと少しと言われますが、もう、我が勢力の財政は限界です」
「そこをなんとかするのがチェンバレン侯爵の役割だろ」
「限界なものは限界です。
なんともできません」
「あと少しなんじゃ」
「別の手段を考えるしかありません」
「別の手段なんてあるのか?」
「公爵も解っているはずです。
マーガレット王女に頼むしか・・・」
「できるはずないだろ!
我々が嵌めて敗北させたんだから」
「けど、もう、それしか・・・。
ここでネルソン侯爵が負ければ終わりです」
「あと、1週間。
それでダメなら撤退する」
「チャーチル公爵がそこまで言うならこれを決定とする」
「トーマス王子!」
チェンバレン侯爵の声が・・・。
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