[1分読書]あたしの実弟の実兄が好きなんだけど・・・血のつながりはありません

無責任

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プロ入り2年目

第86話 開幕戦 後編

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ヒーローインタビューを・・・。

今日は、村上選手と俺が・・・。

「今日もノーヒットピッチング、おめでとうございます」
「ありがとうございます」

・・・

「田中選手にとって、最高のピッチングって、どんなピッチングですか?」
「そうですね。夢ですが、目指してみたいピッチングが・・・」

「夢ですか?それはどんなピッチングですか?」
「1人、1球。27球で完投勝利をしたい」

「それは、すごい夢ですね。けど、実現するのは、難しくないですか?」
「実現は不可能だと思いますが、夢がある数だけ、強くなれると思っている。
 だから、俺は頑張る」

・・・

ヒーローインタビューが終わった。

そして、俺はひかりと球一郎のもとへ。

ベビーカーには球一郎が寝ている。
俺はひかりを抱きしめた。

「信繁、すごいピッチングだったね」
「ありがとう。二人が応援してくれたからね。
 勝てて良かったよ」

三人は車に向かった。

「本当におめでとう。
 けど、27球で完投なんて、大きくでたね」
「まぁね。
 でも、身体に負担をかけないようにして、長くプロ野球選手でいたいと思うし・・・」

「何年ぐらいしたいの?」
「そうだなぁ。50歳まで現役でいたいと思っている」

「50歳!?かなりおじさんだと思うけど・・・」
「そうだね。けど、中年の星って呼ばれるぐらい頑張りたいなぁ」

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