［1分読書］あたしの実弟の実兄が好きなんだけど・・・血のつながりはありません

オフシーズン 前期

第43話 異変 前編

あたしは、身体の異変を感じていた。
今まで、乗り物酔いをした事はない。
けど、最近、少し気持ち悪い事も・・・。

「お母さん。なんか、調子悪い」
「どんな感じなの？」

「たまに気持ち悪くなったりするんだよね」
「もしかして、妊娠したんじゃないの？」

「妊娠？」
「うん。生理は来ているの？」

「そういえば、来てない」
「すぐに検査した方が良いね」

２４時間営業しているドラッグストアに急いで行く。

そして検査を・・・。

結果は陽性だった。

「お母さん、家にあるコンドームをしてセックスしただけだよ」
「家にあるコンドーム？」

「うん」
「そんなのあったかなぁ？
　買った覚えがないんだけど・・・」

「ココに・・・」
「ひかり、使用期限は見た？」

星華が箱を指す。

「使用期限？」
「この箱を見ると使用期限が６年も過ぎているけど・・・」

「えっ！？」
「変に思わなかった？」

「別に・・・。
　１回破れて、新しいのにしたぐらいで・・・」
「劣化していたのかもね。
　それで子供はどうするの？」

「どうしよう？堕ろすしかないよね」
「一回、じっくり考えなさい。
　そして、明日、信繁くんに報告して相談しなさい」

「はい・・・。お母さんはどう思う？」
「堕胎は子供を殺す行為だし、母体に影響がある可能性もあるからね。
　難しいけど、産んでも良いと思うよ」