[1分読書]あたしの実弟の実兄が好きなんだけど・・・血のつながりはありません

無責任

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夏の甲子園

第27話 二人の信繁 (1)

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「義父さん」
「どうしたんだ? 珍しい・・・」

「実は、報告が・・・」
「それなら、どうぞ」

俺はベットに座った。
義父さんは、自分のデスクの椅子をこちらに向けた。

「実は、ひかりとつき合う事になったんだ」
「それで・・・」

「きちんと報告したいなぁって思って・・・」
「うん。おめでとう」

「反対とかする?」
「しないよ」

「いろいろリスクはあると思うけど・・・。なんで?」
「二人が決めたんだろう」

「うん」
「二人が仲良くしてくれると良いと思うけど、
 もし、今後、別れても何も言わない」

「気まずくなる可能性もあるよ・・・」
「それは仕方ない。
 できる限りそうならないように親が努力するだけだ」

「実母とも大丈夫ですか?」
「もちろん。
 いろいろ心配する気持ちもあるかもしれない。
 けど、大丈夫だ」

「良かった」
「基本的に、自分のしたいようにすれば良い。
 けど、ひかりは結構、きつい性格していると思うけど、大丈夫か?」

「性格は・・・。十分知っているから・・・」
「それなら良いと思うよ。他には何かある?」

「あとは、プロ野球に進みたい」
「別に構わないが、実父の後を追う事になるけど、大丈夫か?」

「それは・・・。
 かなり嫌だ。俺の父親は一人だと思っている。
 会った事もないし・・・」
「けど、世間は、そう見てくれない」

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