[1分読書]あたしの実弟の実兄が好きなんだけど・・・血のつながりはありません

無責任

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夏の甲子園

第24話 甲子園 (5)

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「今後の進路はどのようにされますか?」
「プロ野球を目指したいと思います」

「希望球団とかはありますか?」
「はい。母をあまり一人にしたくないので、地元球団を希望します」

「お母さん思いなんですね」
「18歳で僕を産んで、育てるのにすごく苦労をしているので・・・。
 本音で言えば、寮にも入りたくないぐらい・・・。
 活躍したら早く寮から出たいと思います」 

「他の球団だったら、どうしますか?」
「希望はしないですが、行くと思います。
 けど、母の為にも指名しないで下さい」

「希望が叶うと良いですね。田中選手、頑張って下さい」
「ありがとうございました」

こうして、田中信繁の夏は終わった。

田中信繁からしたら、ある程度、満足だった。
甲子園で優勝できなかったのは、残念だった。

けど、ひかりとつきあう事ができたから・・・。

甲子園敗退の翌日、みんなで遊園地に・・・。
絶叫マシンやアトラクション、パレードを楽しんで・・・。
そして、帰宅した。

残念な思いをしながら・・・。

引退後、3年生は退部した。
同じ時期にひかりも・・・。

誰もビックリしなかった。
田中先輩の為にマネージャーをしていたのを知っていたから・・・。

引退後も、信繁は野球部で後輩の練習の手伝いをしながら、鍛えていたけど・・・。

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