[1分読書]あたしの実弟の実兄が好きなんだけど・・・血のつながりはありません

無責任

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夏の甲子園

第23話 甲子園 (4)

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準決勝、信繁は、週500球制限でほとんど投げられない。

信繁は荒れていた。
チームメイトが近づけない。
仕方ない。私が・・・。

「信繁、そんなに荒れないでよ」
「だって・・・。優勝できないんだよ・・・」

「解ったよ。
 そこまで言うならつき合うよ。
 けど、後悔はしないでよ」
「うん」

準決勝、相手は、待球作戦を・・・。
ボール球は、ほとんどない。
けど、3回までしか投げる事が出来なかった。

4回以降、大量得点を・・・。
1対10で負けた。


「田中選手。今回の甲子園は、残念でしたね」
「そうですね。けど、仕方ないです。
 誰も天候には勝てないので・・・」

「途中での雨天中止。その2試合が無ければと思いませんか?」
「ルールなんで仕方ないと思っています。
 すごく悔しいですが・・・」

「現行のルールについてどのように思いますか?」
「週500球の制限は、選手の怪我を防ぐ為に作られました。
 それは、良い事であると思います。
 複数投手を用意して下さい。
 それは、一部の強豪校しかできない行為です。
 僕のように公立高校だとすごく難しいと・・・。
 強豪校に有利なルールは変更した方が良いと思います。
 個人的に考えるのであれば、雨天で途中で試合中止という制度をやめて
 試合中断の扱いにした方が良いと思います」

「そうですね。そのような意見も、一部ででていますね」
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