［1分読書］あたしの実弟の実兄が好きなんだけど・・・血のつながりはありません

夏の甲子園

第18話 めぐみとひかり

めぐみとひかりは、台所で料理を作っていた。

「めぐみちゃん。
　なんで、信繁は、私と一緒に居たがるの？」
「好きだからだと思うけど・・・」

「あたしなんて、そんなに可愛くないよ」
「可愛いと思うけど・・・」

「だって、お父さんに似てるし・・・。
　めぐみちゃんみたいにおっぱいも大きくないし・・・」
「好みは人それぞれだよ。
　大きなおっぱいの方が好きな人もいるし、
　小さなおっぱいが好きな人もいるし・・・」

「私が信繁の近くにいない方が良いと思うのに・・・」
「なんでそんな事を言うの？」

「信繁ってカッコ良いじゃん。私じゃ釣り合わないし・・・」
「そんな事はないよ。
　ひかりが思っているだけ・・・。
　ご飯も上手だし、良いと思うけど・・・」

「信繁は、あの息子の父親似の外見だからカッコ良いよね。
　けど、性格は全然似てないよ。
　紳士的だし・・・。
　あの息子は、父親に似ている所を嫌がっているんだよ」
「そうなの？」

「うん。カッコ良い事より、似てない方が良いって感じで・・・。
　何も悪い事をしてないのにね」
「父親が嫌いなんだ」

「そうだね。あの息子の父親は女たらしだし・・・。
　あたしは、高校生の時に過ちを犯した。
　後悔しているんだよ。
　外見だけじゃないよ。
　人間は・・・」