7 / 44
6.空腹
しおりを挟む
「ぁぁぁあああ!!!もうっ!!」
「どうしたの?水葵…」
「毎日毎日泣かされて、こっちは精神的にきてるんだよ!!!」
「……あぁ…まぁ、それもそうか。」
「だいたいなんで俺なんだよ
泣かせるだけでいい奴だったら
たくさんいるだろ。」
「…そうだね、じゃあ、今日は…
やめておくよ。」
「当たり前だ。こう毎日舐められてたら
おかしくなる。」
「……じゃぁ……おやすみ。」
(…よし。よく言った俺!
こいつが引き下がったのはこれが初めてだ)
その日、とてもいい気持ちで眠りについた。
「ふわぁっ…おはよぉ…水葵。」
「いい朝だ。」
(昨日はあの夢も見なかったしっ、
最高の目覚めだ。)
「ただいまぁ~…」
「あの…さ…今日は…」
「ん?おやすみ~」
(言わせるものか。)
「………。うん。おやすみ。」
「なぁなぁ、そう言えば、涙
林間の班誰と組むんだよ?」
クラスの奴らは林間学校という俺には
全く関係の無い行事について楽しそうに話している。
「う~んっと…僕はねぇ」
俺の方を気まずそうに見つめる。
「…おぃ、ロ、高橋とはやめとけって」
「う~ん…でも僕は一緒がいいかなっ
なんて、あは」
「はぁ…も~諦めるよっ、お前は変わり者だなぁ。」
「み~ず~きっ!同じ班に…しようね?」
「……。」
(こいつと同じ班とかろくな事起きなそうだが…。)
「…ね?いいでしょ?」
「勝手にしろ、俺には関係ない。」
(昨日も、吸涙しないで済んだしいいか。)
「ただいまぁ~」
「はぁ…」
(林間の準備って、案外めんどいんだよなぁ。)
しおりをみながら明日の林間学校に持っていく荷物をバックにつめる。
「あのぅ…水葵さん?
今日は…吸涙……って」
「ん?明日は林間学校だから
早く寝ようなぁ~?」
「…………あはっ、そうだよね。
楽しみだなぁ~水葵と2人で…」
「いや、俺とお前だけじゃねーから。」
「楽しみでもちゃんと寝るんだぞ~?」
(こいっつ…わざとやってんらだか知らないけどムカつく。)
そう俺をイラつかせる冗談を言う
涙の顔色はいつもより少し青かった。
「どうしたの?水葵…」
「毎日毎日泣かされて、こっちは精神的にきてるんだよ!!!」
「……あぁ…まぁ、それもそうか。」
「だいたいなんで俺なんだよ
泣かせるだけでいい奴だったら
たくさんいるだろ。」
「…そうだね、じゃあ、今日は…
やめておくよ。」
「当たり前だ。こう毎日舐められてたら
おかしくなる。」
「……じゃぁ……おやすみ。」
(…よし。よく言った俺!
こいつが引き下がったのはこれが初めてだ)
その日、とてもいい気持ちで眠りについた。
「ふわぁっ…おはよぉ…水葵。」
「いい朝だ。」
(昨日はあの夢も見なかったしっ、
最高の目覚めだ。)
「ただいまぁ~…」
「あの…さ…今日は…」
「ん?おやすみ~」
(言わせるものか。)
「………。うん。おやすみ。」
「なぁなぁ、そう言えば、涙
林間の班誰と組むんだよ?」
クラスの奴らは林間学校という俺には
全く関係の無い行事について楽しそうに話している。
「う~んっと…僕はねぇ」
俺の方を気まずそうに見つめる。
「…おぃ、ロ、高橋とはやめとけって」
「う~ん…でも僕は一緒がいいかなっ
なんて、あは」
「はぁ…も~諦めるよっ、お前は変わり者だなぁ。」
「み~ず~きっ!同じ班に…しようね?」
「……。」
(こいつと同じ班とかろくな事起きなそうだが…。)
「…ね?いいでしょ?」
「勝手にしろ、俺には関係ない。」
(昨日も、吸涙しないで済んだしいいか。)
「ただいまぁ~」
「はぁ…」
(林間の準備って、案外めんどいんだよなぁ。)
しおりをみながら明日の林間学校に持っていく荷物をバックにつめる。
「あのぅ…水葵さん?
今日は…吸涙……って」
「ん?明日は林間学校だから
早く寝ようなぁ~?」
「…………あはっ、そうだよね。
楽しみだなぁ~水葵と2人で…」
「いや、俺とお前だけじゃねーから。」
「楽しみでもちゃんと寝るんだぞ~?」
(こいっつ…わざとやってんらだか知らないけどムカつく。)
そう俺をイラつかせる冗談を言う
涙の顔色はいつもより少し青かった。
1
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説



Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ダメリーマンにダメにされちゃう高校生
タタミ
BL
高校3年生の古賀栄智は、同じシェアハウスに住む会社員・宮城旭に恋している。
ギャンブル好きで特定の恋人を作らないダメ男の旭に、栄智は実らない想いを募らせていくが──
ダメリーマンにダメにされる男子高校生の話。
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる