吸涙鬼のごはんになりました。

黒咲ゆかり

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5.ごちそうさまでした

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「いただきます♡」

涙は俺を昨日同様ベッドに押し倒す。

(こんな気まずい話をした後でよくもこんなことがっ……)

「ねぇ、水葵…昨日さ…」

涙が耳に息がかかるくらい近くで言う。
息がかかるのを分かっていかながら
わざとらしく囁く。

「……なんであんな声…でちゃったのかなぁ?」

「んっ……っ?!」

涙の舌が俺の首筋を濡らす。

「あぁっ………え…ちょっちがっ!」

(こんな声だすはずじゃ…)

「ほらぁっ…僕はさ…食事してるだけなのになぁ。」

首筋を沿ってまた頬にツーと舌を這わせ。
俺の瞼にキスを落とした。

「ちょっ…そんなことする必要ないだろ」

「ん~?もしかして水葵…
キスだとおもっちゃった?」

(違うのか!?)

「……ん、っぅ……やめっ…」

「これはねぇ…
本当は涙を吸ってるだけなんだけど…
水葵がそうしたいなら…っちゅっ」

いつもは想像出来ないような
意地悪な笑みをうかべる。

「キス……ってことにしといてあげる」

「うるっ…さい!
そんなこと男にされても嬉しくない!」

涙の目付きが変わる。

「そっかぁ………。」

舌が首筋をザラザラと這い、
さらには、俺の着ているTシャツを
まくりあげ…。
お、俺の…乳首を…。

「はぁ!?っちょっ……ふざけんっ…な!
そこは関係ないだろ!」

「え~………でもさぁ
ここ、水葵なら…感じちゃうんじゃない?」

「んなわけね~だろ!
いいから…は・な・せ!」

「そっかぁ……じゃあ、舐めてもいいよかねっ…」

涙の舌が俺の乳首の周りを一周し、
舌先で、先端をくるくると遊ぶ。

「…ぅんあっ…ふあっ…やっ…ばっ…か」

(やばい、やばい、やばいやばいやばい。)

「あれ?なんか…硬く…。
って……うわぁっ!!」

俺は涙に殴りかかる。

「こんにゃろぉぉお!!!」

「ご、ごめん!ごめんってば!」

「………トイレ…行ってくる。」

「あ………いって…らっしゃい。」

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