3 / 44
2.吸涙鬼のごはんになりました。
しおりを挟む
「吸涙鬼!?なんだそれはっ」
(初めから思っていたけど、
こいつ危険人物なんじゃないか?!)
「えーっとですねぇ。
僕の一族は代々人の涙を栄養として
取り入れないと死んでしまう…みたいなのがあって。僕はその一族の最後の吸涙鬼なんだ。」
「そっ、それで?
ぉっ、ぉ、俺の頬をなっ、舐めたのは…」
「食事…てきな?」
(てきな?じゃねぇぇーよ!)
「それに…俺、涙でない体質だったはずなんだけど」
「なにそれ、そんな体質の人いるんだぁ」
「まぁ、な…なんか気づいたら涙出なくなってたんだよなぁ」
「そっかぁ、でも、さっき高橋くんの涙が出たのは僕が居たせいだから、安心していいよっ。」
(安心できねーよ)
「なんで、お前がいると涙が出るんだよ。」
「それはねぇ…吸涙鬼は食事がしやすいように周りにいる対象を泣かせることが出来るんだよ~ドヤァ」
(ドヤァって…最低な能力だな)
「じゃあ、お前。俺をその対象にしたのかよっ」
「わぁぁ、違う違う
僕お腹すいちゃうと勝手に周りにいる人を泣かせちゃうみたいなんだ。」
「……ひどい話だな。」
「だよね…。だから、人の泣き顔はあんまり見たくないんだ。」
「とか言いながら、さっき俺の涙舐めてたじゃねーかよ。」
「あれはあれ、これはこれっと」
「うわぁっっ…」
何故か沖水にベットに押し倒される形になる。
舌先で味を確かめるように俺の頬を舐める。
「んっ…やめろっ…気持ち悪い。」
「だって…まだ…こんなおいしい。」
俺の頬を這い首筋までゆっくりと舐める。
「おいっ、そんなとこ…涙なんてないだろ。」
「いいやぁ?ちゃんとっ…んっ
おいしいよ?」
首筋をザラザラとした熱い舌が這い
ゾクゾクしてしまう。
「んっ…ぁっ……?!」
(なんだ…なんだ今の声…)
「うっわぁっ…えっちぃ声…ふっ」
「ふざけんなぁっ……っ
やめろっ沖水っ」
「ん~?やだっ…涙<るい>って呼んでくれたら…んっ…やめたげるっ」
「ひぁあっ…ん…る…い」
(ダメ…だっ…なんか変な感じにっ…)
「よく言えましたっ。ふふっ
はぁぁぁっ…おいしかったっ」
「はぁっ、はぁ、はぁ、はぁ…。」
(こいつと生活するなんて冗談じゃない!)
「あっ、そうだ、」
「はぁっ…今度はなんだよ」
「みずきって呼んでいい?」
「やめろ」
「いいじゃんっ…
あっ、そう言えばみずきちゃんの
泣き顔写真っ頂きました♡」
涙の持つスマホには
バッチリと俺の泣き顔がうつっていた?
「…………お前さぁ、これで俺を…
脅したり…とか…しないよな?」
「おぉ!それいい考えだね!」
「………しないよな?」
(しないよな!?)
「じゃあ、明日から。
みずきちゃんは僕のごはんねっ」
(初めから思っていたけど、
こいつ危険人物なんじゃないか?!)
「えーっとですねぇ。
僕の一族は代々人の涙を栄養として
取り入れないと死んでしまう…みたいなのがあって。僕はその一族の最後の吸涙鬼なんだ。」
「そっ、それで?
ぉっ、ぉ、俺の頬をなっ、舐めたのは…」
「食事…てきな?」
(てきな?じゃねぇぇーよ!)
「それに…俺、涙でない体質だったはずなんだけど」
「なにそれ、そんな体質の人いるんだぁ」
「まぁ、な…なんか気づいたら涙出なくなってたんだよなぁ」
「そっかぁ、でも、さっき高橋くんの涙が出たのは僕が居たせいだから、安心していいよっ。」
(安心できねーよ)
「なんで、お前がいると涙が出るんだよ。」
「それはねぇ…吸涙鬼は食事がしやすいように周りにいる対象を泣かせることが出来るんだよ~ドヤァ」
(ドヤァって…最低な能力だな)
「じゃあ、お前。俺をその対象にしたのかよっ」
「わぁぁ、違う違う
僕お腹すいちゃうと勝手に周りにいる人を泣かせちゃうみたいなんだ。」
「……ひどい話だな。」
「だよね…。だから、人の泣き顔はあんまり見たくないんだ。」
「とか言いながら、さっき俺の涙舐めてたじゃねーかよ。」
「あれはあれ、これはこれっと」
「うわぁっっ…」
何故か沖水にベットに押し倒される形になる。
舌先で味を確かめるように俺の頬を舐める。
「んっ…やめろっ…気持ち悪い。」
「だって…まだ…こんなおいしい。」
俺の頬を這い首筋までゆっくりと舐める。
「おいっ、そんなとこ…涙なんてないだろ。」
「いいやぁ?ちゃんとっ…んっ
おいしいよ?」
首筋をザラザラとした熱い舌が這い
ゾクゾクしてしまう。
「んっ…ぁっ……?!」
(なんだ…なんだ今の声…)
「うっわぁっ…えっちぃ声…ふっ」
「ふざけんなぁっ……っ
やめろっ沖水っ」
「ん~?やだっ…涙<るい>って呼んでくれたら…んっ…やめたげるっ」
「ひぁあっ…ん…る…い」
(ダメ…だっ…なんか変な感じにっ…)
「よく言えましたっ。ふふっ
はぁぁぁっ…おいしかったっ」
「はぁっ、はぁ、はぁ、はぁ…。」
(こいつと生活するなんて冗談じゃない!)
「あっ、そうだ、」
「はぁっ…今度はなんだよ」
「みずきって呼んでいい?」
「やめろ」
「いいじゃんっ…
あっ、そう言えばみずきちゃんの
泣き顔写真っ頂きました♡」
涙の持つスマホには
バッチリと俺の泣き顔がうつっていた?
「…………お前さぁ、これで俺を…
脅したり…とか…しないよな?」
「おぉ!それいい考えだね!」
「………しないよな?」
(しないよな!?)
「じゃあ、明日から。
みずきちゃんは僕のごはんねっ」
1
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説



Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ダメリーマンにダメにされちゃう高校生
タタミ
BL
高校3年生の古賀栄智は、同じシェアハウスに住む会社員・宮城旭に恋している。
ギャンブル好きで特定の恋人を作らないダメ男の旭に、栄智は実らない想いを募らせていくが──
ダメリーマンにダメにされる男子高校生の話。
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる