僕と小さな妖精と理不尽な社会

明日

家に着き、僕は風呂へ入り明日の仕事の為寝る。
毎日毎日。同じことの繰り返し
仕事へ行き家に帰り寝る。
退屈だが平凡な毎日。
平和で退屈な日々。

朝になり仕事へ行く。今日も沢山作るぞ！と意気込み車を走らせる。
家から15分、小さな工場である。
毎日、オペレーターとして車の部品を作る。
同じ工程。同じものを作る。
自分が機械の一部になったかのように。
毎日、毎日、同じ事をする。
退屈だ。だが給料はいい。

正
おはようございます。と今日も工場の入り口で挨拶

おう、正おはよう。今日も元気がいいな。とライン長

で、同じ機械をメンテナンスし、異常なしを確認し。
流れてくる部品を機械に入れ、加工し、穴を開ける。
それが終わったら。
ネジ山を作り、計を図る。
また、穴を開ける。
ネジ山を作り、計を図る。
慣れたものだ。毎日毎日、同じ作業をひたすらやる。
飽きもせず。
ただ、空調しかなく、クーラーもない。
夏は暑い、冬は寒い。
ただ、ひたすら、機械と向き合い同じ作業をする。
まるで、機械人形だな俺は。
と、思いながら、ひたすらに作業を行う。
昼になり、定食が出る。学校の給料の方が美味しいが、安いので仕方なく食べる。
コンビニの弁当は高いが美味い。
だが、毎日食べるなら安くお得な不味い定食を食べる。
もっと飯が美味しければいいのに。
休憩室に行き、クーラーにあたりながら、缶コーヒーを飲む。
至福の時である。
缶コーヒーを飲むのが、こんなに気持ちのいいものなんだと思うくらい。仕事中の缶コーヒーは格別である。
椅子に座り、スマホをいじりながら、午後のチャイムが鳴る。
よし、午後も頑張るぞ。

同じ作業をひたすらやる。
飽きもせず、ひたすらに

17時になり、仕事を終える。
お疲れ様でした。

車に乗りスーパーで夕飯を買い、家に戻り。

洗濯をし、風呂入って。掃除をし。
夕飯を作り。テレビを見て。寝る。

毎日、何も変哲も無い日常をひたすらに死ぬまでこなす。
人間とは、大概の人が仕事をし、家に帰り寝る。
そういう生き方をする。
もっと好きな事をすれば、好きな事ってなんだろう。
自分が好きな事をするってどういう事なのだろう。
どう生きれば充実しているのだろう。
自給自足みたいに、川で魚を取り食べ水浴びをし、寝る。
人は生きる為に仕事というものを身につけ、食べる寝るをするように社会が出来ている。

自給自足なら、誰にもストレスがなく、食べたい時に食べ寝て、ひたすらにただ生きる。動物のように。少し憧れる。
解放感があり、ストレスもない。

何が素晴らしいのだろう。何をすればカッコいいのだろう。
カッコいい服を着て、街に赴き、女の子をナンパする。
可愛い女の子を連れ街に出て行く。
まして、有名人になり華やかな生活を満喫する。

どれも誰も、食べて寝るの繰り返し。

果たして、人は何の為に何を欲し、何を目的として。
何の意味があってこの世に生きているか。

楽しいってなんだろう。

何をすれば人は満たされるのだろう。

と思い、寝床につく。おやすみ、退屈な大人の世界。
おやすみ