隻腕のベディヴィア〜ツヴェルフゲティン〜

いつも通り

2

隊長と琢磨は、喫茶店の入り口まで近づき扉を開ける。

中は、電気がついていて、いい雰囲気のお店だ

隊長
私たちが一番乗りだね。さあかけたまえ琢磨くん。
君は、お客様なのだから

琢磨
ありがとうございます

手頃な椅子に座る

琢磨
ところで、なんであいつらではなく僕だけ誘われたんすか？

隊長
あいつら？

琢磨
だってあいつらはオタクだしイベント的に

隊長
なるほど、いやあの子らは架け橋でしかないのだよ。
琢磨くん君が優秀だから
君しかできない事なんだ。

琢磨
どういう事ですか？

隊長は琢磨が座っている椅子の前に座りテーブルに腰をかけた。
入り口近くにはあの食い過ぎのコゼットが座っていた
リサは、用事があると裏口に向かっていた。

隊長
私たちは、私たちの世界を救う為に君と出会い。
君と会話している
琢磨くん、君の才能は素晴らしいものだと言ったね

琢磨
いきなり今日あった人にそこまで言われても実感がありませんけどね。
それにその設定っていつまで続くんですか？

琢磨はいい加減愛想をつかせた声で喋る

隊長は、目を真っ直ぐ琢磨くんに向けて喋る

隊長
そうだね。その設定は私たちの中では現実で今現在起こっている事なんだよ。
私たち同胞は、いつでも飢えている。毎日明け暮れる破壊、毎日襲われる恐怖、安らぎなどない夜。
好きな時に好きなものを食べれて好き時に寝れる。
好きな人とデパートで買い物したり。
私たちにはそんな君たちの常識などないんだよ

隊長はテーブルをバンと叩き琢磨に詰め寄る
その美しい顔が、琢磨に近づく。
なんて冷徹な目を向けるのだろう。殺意でもなく、憎悪でもなく、無の洗礼
隊長は、静かに答える

隊長
君は知らないだろう。
うん、君は悪くない。
君の存在がいけないのだよ。君の遺伝子、才能
君が産まれたことが罪なんだ。
本当にすまないと思っている
理不尽だと思う
許してくれ

隊長は椅子から立ち上がり、後ろに手を伸ばし、おもちゃの拳銃のような物をとり琢磨に向けた

琢磨は理不尽に軽蔑されて頭にきてはいたが取り出されたのが、おもちゃの拳銃だと思い冷静に答えを出した。嫌気はさしていたので帰ろうと思った。中二病で軽蔑いかれてるぜ。

琢磨
初めて会う人に、そこまで言われたのは初めてです。
帰らせてもらいます
それに人を呼んでおもちゃの銃で脅すとかマジいかれてません？
警察呼ぶレベルですよ。

琢磨は、椅子から立ち上がり、出入り口に向かおうとした。一歩と踏み込んで立ち去ろうとした瞬間、後ろから機械音がなり。
隊長さん引き金を引いたと思って、中二病やろうと憎しみをこめながら心で答える

隊長
悪いね、まだ話は終わってないんだよ琢磨くん

琢磨は足に激痛が走った