108 / 127
第三章 生きることの罪
父母の想い、リアの想い
しおりを挟む翌日からジョージも参加した。
レコードから楽譜を起こす作業から開始する。元々楽譜もあるのだがアレンジもしたい。全部の楽器用の楽譜が揃ったら合わせて調整をしていく。
楽器は音出しから入る。声楽は発声から。
キャサリンは元々の声が良いから発声をもっとやった方が良いな。
身体が楽器の私達はストレッチなども行う。
「王子、発声練習お願いしまーす」
ドレミの音階を1音ずつ上げて声を出す基本練習
「キャサリン喉開いて」
まだ硬いなあ。
「ちょっと失礼」
キャサリンのお腹に手を当てる。腹筋はぼちぼちだな。
クライスとカインが羨ましそうに見るのでサービスでガン飛ばしといた。嬉しそうなのが気持ち悪い。
「王子、ロングトーンもお願いしやーす」
「はいはい」
王子嬉しそうだなあ。
なるほどファからソ辺りがブレるね。丁度裏声との境目なんだな。
「キャサリンはファからソ辺りを家で自主発声ね。アルトはその辺の音階多いから」
「解ったわ!歌うの楽しい!」
嬉しそうで良かった。アルトはこのくらいの年齢ではなかなか大人っぽい声がいない。キャサリンは良い声だ。
「それから!カイン!クライス!何時に起きた?」
不服そうな顔をするとすまなさそうな顔をしながらも嬉しそう。
「声が起きてない」
睨むとやはり嬉しそう。キャサリンは横で苦笑している。
「やっぱドMって本当なのね」
と耳打ちして来た。私は困り顔で頷いた。
エミリアは出だしが他の管楽器が居ないのでほぼソロに近い。一生懸命練習している。上手いよなあ。
一方でジョージとルイスの弦楽器コンビ!上手い!
攻略対象者ハイスペック。ピアノ以外も行けるのか。
眺めて居るとルイスが不快そうにガン飛ばして来た。此奴は庶民が嫌いなんだろうか?私もついつい睨み返してしまう。
火花散りそうなのでこの辺で止めとこう。
今日の練習は1回合わせて終わった。何だかんだで途中休憩もしたけど6時間くらい学校に居た。
前世はアレだっただけど今世の歌を歌う生活も楽しい
帰りはお金持ち達はクラシックカー(この時代のこの世界では最先端)で御帰宅だ。
お迎えが来ている。
ルイスがふらっと車と逆方向へ歩いて行った。
ん?!んんんんん!!?
「単車だぁ!!」
テンションが一気に駆け上がる
「凄い凄い凄い!」
ルイスの方へ猛ダッシュ!
皆もどうした?と着いて来ている
「ルイス、買ったんだ?」
クライスが珍しそうにモーターサイクル(日本語ではオートバイ)を眺めている。
「乗りたい!乗りたい!お願いしやす!」
私はルイスに頭を下げる
「流石に女性には危ないですよ」
カインが宥めてくる。いやいや乗れるんだよ!
「ルナリー、これ高いですわよ」
キャサリンは気持ちは解ってくれているのだろうが確かに高いんだよなあ
「因みにおいくらくらい?」
単車をペタペタ触りながらルイスの方を見ると少し嫌そうな顔をしていた。
「ウェールズ家の年収くらい?か、それ以上?」
さらっと言いやがる。クソ!買えねえ!
「お願いします。乗せて下さい。ルイス様」
懇願してみる。
「乗せてあげれば?」
王子がルイスに声をかける。
「後ろになら。事故起こされても困るから」
ルイスは不服そうに言った。
「いいの?!それでも嬉しい!」
「学校の周り1周だけな」
ヘルメットをポンと渡される。この世界で乗れると思わなかったなあ。単車ぁぁ!
ルイスの後ろに乗る。テンションが上がり過ぎる。ワクワク。
エンジンがかかるとこの感覚!懐かしい!
「しっかり捕まってろ!」
ルイスに言われて、慌てて腰に手を回す。
風が気持ち良い!この流れる感覚!
「ひゃっほー」
声が漏れる!
「たーのしーい!」
身体が覚えてるなあ。カーブ曲がる感触。
「お前さあ!、、、」
ルイスが何か言った
「何ー?聞こえない!」
大声で叫ぶ
結局、何を言ったか解らず学校1周はあっという間に終わってしまう。
ルイスの背中が何だか懐かしい感じがした。
レコードから楽譜を起こす作業から開始する。元々楽譜もあるのだがアレンジもしたい。全部の楽器用の楽譜が揃ったら合わせて調整をしていく。
楽器は音出しから入る。声楽は発声から。
キャサリンは元々の声が良いから発声をもっとやった方が良いな。
身体が楽器の私達はストレッチなども行う。
「王子、発声練習お願いしまーす」
ドレミの音階を1音ずつ上げて声を出す基本練習
「キャサリン喉開いて」
まだ硬いなあ。
「ちょっと失礼」
キャサリンのお腹に手を当てる。腹筋はぼちぼちだな。
クライスとカインが羨ましそうに見るのでサービスでガン飛ばしといた。嬉しそうなのが気持ち悪い。
「王子、ロングトーンもお願いしやーす」
「はいはい」
王子嬉しそうだなあ。
なるほどファからソ辺りがブレるね。丁度裏声との境目なんだな。
「キャサリンはファからソ辺りを家で自主発声ね。アルトはその辺の音階多いから」
「解ったわ!歌うの楽しい!」
嬉しそうで良かった。アルトはこのくらいの年齢ではなかなか大人っぽい声がいない。キャサリンは良い声だ。
「それから!カイン!クライス!何時に起きた?」
不服そうな顔をするとすまなさそうな顔をしながらも嬉しそう。
「声が起きてない」
睨むとやはり嬉しそう。キャサリンは横で苦笑している。
「やっぱドMって本当なのね」
と耳打ちして来た。私は困り顔で頷いた。
エミリアは出だしが他の管楽器が居ないのでほぼソロに近い。一生懸命練習している。上手いよなあ。
一方でジョージとルイスの弦楽器コンビ!上手い!
攻略対象者ハイスペック。ピアノ以外も行けるのか。
眺めて居るとルイスが不快そうにガン飛ばして来た。此奴は庶民が嫌いなんだろうか?私もついつい睨み返してしまう。
火花散りそうなのでこの辺で止めとこう。
今日の練習は1回合わせて終わった。何だかんだで途中休憩もしたけど6時間くらい学校に居た。
前世はアレだっただけど今世の歌を歌う生活も楽しい
帰りはお金持ち達はクラシックカー(この時代のこの世界では最先端)で御帰宅だ。
お迎えが来ている。
ルイスがふらっと車と逆方向へ歩いて行った。
ん?!んんんんん!!?
「単車だぁ!!」
テンションが一気に駆け上がる
「凄い凄い凄い!」
ルイスの方へ猛ダッシュ!
皆もどうした?と着いて来ている
「ルイス、買ったんだ?」
クライスが珍しそうにモーターサイクル(日本語ではオートバイ)を眺めている。
「乗りたい!乗りたい!お願いしやす!」
私はルイスに頭を下げる
「流石に女性には危ないですよ」
カインが宥めてくる。いやいや乗れるんだよ!
「ルナリー、これ高いですわよ」
キャサリンは気持ちは解ってくれているのだろうが確かに高いんだよなあ
「因みにおいくらくらい?」
単車をペタペタ触りながらルイスの方を見ると少し嫌そうな顔をしていた。
「ウェールズ家の年収くらい?か、それ以上?」
さらっと言いやがる。クソ!買えねえ!
「お願いします。乗せて下さい。ルイス様」
懇願してみる。
「乗せてあげれば?」
王子がルイスに声をかける。
「後ろになら。事故起こされても困るから」
ルイスは不服そうに言った。
「いいの?!それでも嬉しい!」
「学校の周り1周だけな」
ヘルメットをポンと渡される。この世界で乗れると思わなかったなあ。単車ぁぁ!
ルイスの後ろに乗る。テンションが上がり過ぎる。ワクワク。
エンジンがかかるとこの感覚!懐かしい!
「しっかり捕まってろ!」
ルイスに言われて、慌てて腰に手を回す。
風が気持ち良い!この流れる感覚!
「ひゃっほー」
声が漏れる!
「たーのしーい!」
身体が覚えてるなあ。カーブ曲がる感触。
「お前さあ!、、、」
ルイスが何か言った
「何ー?聞こえない!」
大声で叫ぶ
結局、何を言ったか解らず学校1周はあっという間に終わってしまう。
ルイスの背中が何だか懐かしい感じがした。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!


無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる