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第三章 生きることの罪
天使と悪魔
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「毒に犯された方というのは、どなたですか」
そう言って現れたのは、エフェルローンの肩の傷を癒した神父――タッシャーと、彼のお付きらしい神父クライブであった。
「あ、神父様!」
アダムの額の汗をハンカチで拭っていたダニーが、ホッとしたような笑みを浮かべて立ち上がった。
タッシャーは、ダニーの背中を二回さすると安心させるようにこう言う。
「大丈夫。彼は死んだりしませんよ」
そう言うと。
タッシャーは、地面に横たわるアダムを見つけ、その脇にゆっくりと膝をつく。
そして、親指と人差し指で片方の瞼を広げると、その瞳を覗き込みながらこう言った。
「意識の混濁が見られますね。かなり毒性が強いものみたいです」
「治せますか」
遠慮がちに、そう確認するエフェルローンに。
タッシャーは、人を安心させるような笑みを浮かべると、きっぱりとこう言った。
「大丈夫。神に不可能はありません」
そう言って、アダムの傷口にゆっくりと視線を走らせると。
タッシャーは、間違いないというようにこう言った。
「傷口の周囲に赤黒い浸食ですか。これは……」
「これはグランシールで良く用いられている、暗殺用の猛毒だな」
タッシャーの話に被せる様に。
少し気取った、それでいて低く、そして心地よい聞きなれた声が割って入って来る。
その声の主に、ダニーが驚いたような声を上げた。
「あれ? カーレンリース伯爵? どうしてここに……」
その問いに答えたのは、カーレンリース伯レオンではなく、ルイーズであった。
「実は、神父様を探していたら伯爵に偶然お会いしまして……事情を聴かれたのでお話したら、一緒に来るとおっしゃられて」
そう、申し訳なさそうにもじもじするルイーズを気にすることも無く。
カーレンリース伯レオンは、我が道を行くとでも云うようにこう言った。
「アダム君が毒に犯されたと聞いてね。私にも何か手伝えるのではないかと思って来てみたんだけど、いいかな」
「はい、色々と助かります」
そう言って、畏まるエフェルローンを満足げに見遣ると。
レオンは、レンガ色の前髪を指でいじりながらこう言った。
「この毒が使われるとはね。いやはや……相手の執念の深さをまざまざと感じるな」
「魔法医師に、『解毒剤は無い』と言われました」
「だろうな。だからこそ、今ここに、この神父がいるんだろう?」
汚いものでも見るかのように、少年神父を見下ろすレオン。
そんな失礼極まりないレオンを、レオンの側近ヨハンは、嗜めるようにこう言った。
「レオン様、神父だなんて呼び捨て……貴方、一体何様ですか」
そう突っ込んでくる側近に、不愉快そうに眉を顰めると。
レオンはぐじゅぐじゅと小声で文句を言う。
と、そんな二人を困ったように見遣ると。
タッシャーはクスクス笑いながらこう言った。
「いいですよ別に、神父でも少年でも、タッシャーでも。何でも好きなように呼んでくれて」
そんな神父の寛大な申し出に、レオンはそら見ろとばかりに側近にこう言った。
「ほら、良いって言ってるじゃないか」
「問題は、そこじゃなくて。貴方が神父様に取っている態度のことです……」
レオンの言葉に、ヨハンはそう言って頭を片手で押さえて下を向く。
と、そんな二人を困ったように見遣ると、タッシャーはエフェルローンに向かってこう言った。
「じゃあ、始めますね」
「お願いします」
エフェルローンのその言葉を合図に。
タッシャーは胸に片手を当てると、目を閉じ、俯き加減にこう言った。
「神よ、この者に慈悲をおかけ下さい……」
そう言って、傷口に掌を当てるタッシャー。
その掌から淡い光の小さな粒が溢れ、ゆっくりとアダムの体の中へと入って行く。
「あ、アダム君の首の赤みが取れていきますよ!」
ダニーが、魅入られた様にその光景を見つめていること、約十数秒。
タッシャーは、ゆっくりとアダムの傷口から掌を離してこう言った。
「……解毒は終わりました。後は、彼の体力勝負です。まだ若いから大丈夫だとは思いますけど、万一ということもありますから、一度、お医者様に診てもらって、しっかりと管理をした方が良いかと思います」
そう言って、立ち上がるタッシャーに。
エフェルローンは頭を下げてこう言った。
「一度までとは言わず、二度までも……ご助力頂き、感謝します」
そんなエフェルローンに、タッシャーは屈託のない笑顔を浮かべてこう言った。
「きっと、これも何かの縁。また、会うこともありそうですね」
「確かに。今は持ち合わせが無くて何もできませんが、その時は是非、何かお礼を……」
そう言って、ポケットをまさぐるエフェルロンを前に。
タッシャーは、首を横に振ると片掌をやんわり前に突き出してこう言った。
「お礼なんていりませんよ。その時は、ただ……互いの健在を共に喜び合えればそれでいいのではありませんか。それでは、僕とクライブはこれで失礼いたします。『皆さんに引き続き、神からの平和と祝福がありますよう』……」
そう言って去っていくタッシャーを、感謝の気持ちを込めて見送っていると。
同じように、でも剣呑な瞳で見送っていたレオンが話を強引に引き戻すようにこう言った。
「ところで、アダム君には家はあるのかい?」
「暗殺者に追われていて、宿屋を転々としていると言ってました」
アダムの話を思い出しながらそう答えるエフェルローン。
その答えに、レオンは顎に手をやると、思いついたと云うようにニヤリと笑ってこう言った。
「それならば、しばらくの間、私が彼の面倒を見ようじゃないか」
「え、良いんですか、伯爵」
エフェルローンは渡りに船とばかりに話に乗る。
そんなエフェルローンに、レオンは「問題ない」というようにこう言った。
「彼は、命を狙われているのだろう? それに、ルイーズが関わっている事件の大事な証人だというのなら、私も別に苦ではないからね。まあ、無理にとは言わないが」
そんなレオンの申し出に。
エフェルローンは、感謝の気持ちを込めてこう言った。
「すみません、よろしくお願いします」
「任せておきたまえ」
満足そうにそう頷くレオンに、エフェルローンはホッと胸を撫で下ろす。
(これで、アダムの身の安全はある程度保証された、と考えていいだろう)
「あ、カーレンリース伯爵」
そう言うと、ルイーズはレオンに、赤いバッグの中からバイブルサイズの小包を取り出すと、それを差し出してこう言った。
「これ、アダムさんから伯爵にって」
「私に?」
そう言って、その小包を受け取るレオン。
重さを確認したり裏返したりしながら、レオンは不思議そうな顔をしてこう言った。
「これは、箱……かな?」
「アダム君曰く、『伯爵は必ず気に入ってくれる』らしいです」
そう言うと、ルイーズはバッグの口をゆっくり閉じる。
「へぇ、まあ……良く分からないが、受け取っておこう」
そう言って、その小包を無造作に上着のポケットに突っ込むと。
レオンは、首の後ろに手を添えながらこう言った。
「さて、私はアダム君のこともあるのでこの辺で引き上げるけど。君たちはどうする?」
その問い掛けに。
エフェルローンはルイーズに向かいこう言い放った。
「ルイーズ、お前はカーレンリース伯爵と家に帰れ」
「えっ、嫌です! 私も先輩たちと日記を見ます!」
頑としてそう言い張るルイーズに。
エフェルローンはため息交じりにこう言った。
「日記はいつでも見れる。だが、その怪我は……治療するなら今だろ」
よく見ると、ルイーズの手足や膝、顔には細かな傷から、見ていて痛々しい傷までたくさん刻まれていた。
その様子を見たダニーも、エフェルローンに同意するようにこう言った。
「ルイーズさん。体中、傷だらけじゃないですか。今日は家に戻って治療に専念した方が良いかもしれませんよ」
「このぐらいの傷、何ともありません。執務室の傷薬を塗っておけば直ぐに治ります!」
そう言って、駄々をこねるルイーズに。
レオンは、いつになく強い口調でルイーズに圧を掛けつつこう言った。
「ルイーズ、クェンビー伯爵が言うように一旦、家に戻りなさい。日記は、彼の言う通りいつでも見られる」
レオンのいつになく真面目で有無を言わせぬ口調に。
ルイーズも何かを感じ取ったのか、大人しく下を向いてこう言った。
「……分かりました。では、家に帰らせてもらいます」
眉を顰め、渋々という体でレオンの後ろに立っているルイーズに、エフェルローンはため息交じりにこう言った。
「今日は風呂にでも浸かって、ゆっくり休め。命令だ」
「……はい」
ルイーズがそう言うが早いが。
レオンはルイーズの片腕をがっしりと掴むと、未練がましく何度も何度も後ろを振り返るルイーズを、容赦なく連れ帰るのであった。
そう言って現れたのは、エフェルローンの肩の傷を癒した神父――タッシャーと、彼のお付きらしい神父クライブであった。
「あ、神父様!」
アダムの額の汗をハンカチで拭っていたダニーが、ホッとしたような笑みを浮かべて立ち上がった。
タッシャーは、ダニーの背中を二回さすると安心させるようにこう言う。
「大丈夫。彼は死んだりしませんよ」
そう言うと。
タッシャーは、地面に横たわるアダムを見つけ、その脇にゆっくりと膝をつく。
そして、親指と人差し指で片方の瞼を広げると、その瞳を覗き込みながらこう言った。
「意識の混濁が見られますね。かなり毒性が強いものみたいです」
「治せますか」
遠慮がちに、そう確認するエフェルローンに。
タッシャーは、人を安心させるような笑みを浮かべると、きっぱりとこう言った。
「大丈夫。神に不可能はありません」
そう言って、アダムの傷口にゆっくりと視線を走らせると。
タッシャーは、間違いないというようにこう言った。
「傷口の周囲に赤黒い浸食ですか。これは……」
「これはグランシールで良く用いられている、暗殺用の猛毒だな」
タッシャーの話に被せる様に。
少し気取った、それでいて低く、そして心地よい聞きなれた声が割って入って来る。
その声の主に、ダニーが驚いたような声を上げた。
「あれ? カーレンリース伯爵? どうしてここに……」
その問いに答えたのは、カーレンリース伯レオンではなく、ルイーズであった。
「実は、神父様を探していたら伯爵に偶然お会いしまして……事情を聴かれたのでお話したら、一緒に来るとおっしゃられて」
そう、申し訳なさそうにもじもじするルイーズを気にすることも無く。
カーレンリース伯レオンは、我が道を行くとでも云うようにこう言った。
「アダム君が毒に犯されたと聞いてね。私にも何か手伝えるのではないかと思って来てみたんだけど、いいかな」
「はい、色々と助かります」
そう言って、畏まるエフェルローンを満足げに見遣ると。
レオンは、レンガ色の前髪を指でいじりながらこう言った。
「この毒が使われるとはね。いやはや……相手の執念の深さをまざまざと感じるな」
「魔法医師に、『解毒剤は無い』と言われました」
「だろうな。だからこそ、今ここに、この神父がいるんだろう?」
汚いものでも見るかのように、少年神父を見下ろすレオン。
そんな失礼極まりないレオンを、レオンの側近ヨハンは、嗜めるようにこう言った。
「レオン様、神父だなんて呼び捨て……貴方、一体何様ですか」
そう突っ込んでくる側近に、不愉快そうに眉を顰めると。
レオンはぐじゅぐじゅと小声で文句を言う。
と、そんな二人を困ったように見遣ると。
タッシャーはクスクス笑いながらこう言った。
「いいですよ別に、神父でも少年でも、タッシャーでも。何でも好きなように呼んでくれて」
そんな神父の寛大な申し出に、レオンはそら見ろとばかりに側近にこう言った。
「ほら、良いって言ってるじゃないか」
「問題は、そこじゃなくて。貴方が神父様に取っている態度のことです……」
レオンの言葉に、ヨハンはそう言って頭を片手で押さえて下を向く。
と、そんな二人を困ったように見遣ると、タッシャーはエフェルローンに向かってこう言った。
「じゃあ、始めますね」
「お願いします」
エフェルローンのその言葉を合図に。
タッシャーは胸に片手を当てると、目を閉じ、俯き加減にこう言った。
「神よ、この者に慈悲をおかけ下さい……」
そう言って、傷口に掌を当てるタッシャー。
その掌から淡い光の小さな粒が溢れ、ゆっくりとアダムの体の中へと入って行く。
「あ、アダム君の首の赤みが取れていきますよ!」
ダニーが、魅入られた様にその光景を見つめていること、約十数秒。
タッシャーは、ゆっくりとアダムの傷口から掌を離してこう言った。
「……解毒は終わりました。後は、彼の体力勝負です。まだ若いから大丈夫だとは思いますけど、万一ということもありますから、一度、お医者様に診てもらって、しっかりと管理をした方が良いかと思います」
そう言って、立ち上がるタッシャーに。
エフェルローンは頭を下げてこう言った。
「一度までとは言わず、二度までも……ご助力頂き、感謝します」
そんなエフェルローンに、タッシャーは屈託のない笑顔を浮かべてこう言った。
「きっと、これも何かの縁。また、会うこともありそうですね」
「確かに。今は持ち合わせが無くて何もできませんが、その時は是非、何かお礼を……」
そう言って、ポケットをまさぐるエフェルロンを前に。
タッシャーは、首を横に振ると片掌をやんわり前に突き出してこう言った。
「お礼なんていりませんよ。その時は、ただ……互いの健在を共に喜び合えればそれでいいのではありませんか。それでは、僕とクライブはこれで失礼いたします。『皆さんに引き続き、神からの平和と祝福がありますよう』……」
そう言って去っていくタッシャーを、感謝の気持ちを込めて見送っていると。
同じように、でも剣呑な瞳で見送っていたレオンが話を強引に引き戻すようにこう言った。
「ところで、アダム君には家はあるのかい?」
「暗殺者に追われていて、宿屋を転々としていると言ってました」
アダムの話を思い出しながらそう答えるエフェルローン。
その答えに、レオンは顎に手をやると、思いついたと云うようにニヤリと笑ってこう言った。
「それならば、しばらくの間、私が彼の面倒を見ようじゃないか」
「え、良いんですか、伯爵」
エフェルローンは渡りに船とばかりに話に乗る。
そんなエフェルローンに、レオンは「問題ない」というようにこう言った。
「彼は、命を狙われているのだろう? それに、ルイーズが関わっている事件の大事な証人だというのなら、私も別に苦ではないからね。まあ、無理にとは言わないが」
そんなレオンの申し出に。
エフェルローンは、感謝の気持ちを込めてこう言った。
「すみません、よろしくお願いします」
「任せておきたまえ」
満足そうにそう頷くレオンに、エフェルローンはホッと胸を撫で下ろす。
(これで、アダムの身の安全はある程度保証された、と考えていいだろう)
「あ、カーレンリース伯爵」
そう言うと、ルイーズはレオンに、赤いバッグの中からバイブルサイズの小包を取り出すと、それを差し出してこう言った。
「これ、アダムさんから伯爵にって」
「私に?」
そう言って、その小包を受け取るレオン。
重さを確認したり裏返したりしながら、レオンは不思議そうな顔をしてこう言った。
「これは、箱……かな?」
「アダム君曰く、『伯爵は必ず気に入ってくれる』らしいです」
そう言うと、ルイーズはバッグの口をゆっくり閉じる。
「へぇ、まあ……良く分からないが、受け取っておこう」
そう言って、その小包を無造作に上着のポケットに突っ込むと。
レオンは、首の後ろに手を添えながらこう言った。
「さて、私はアダム君のこともあるのでこの辺で引き上げるけど。君たちはどうする?」
その問い掛けに。
エフェルローンはルイーズに向かいこう言い放った。
「ルイーズ、お前はカーレンリース伯爵と家に帰れ」
「えっ、嫌です! 私も先輩たちと日記を見ます!」
頑としてそう言い張るルイーズに。
エフェルローンはため息交じりにこう言った。
「日記はいつでも見れる。だが、その怪我は……治療するなら今だろ」
よく見ると、ルイーズの手足や膝、顔には細かな傷から、見ていて痛々しい傷までたくさん刻まれていた。
その様子を見たダニーも、エフェルローンに同意するようにこう言った。
「ルイーズさん。体中、傷だらけじゃないですか。今日は家に戻って治療に専念した方が良いかもしれませんよ」
「このぐらいの傷、何ともありません。執務室の傷薬を塗っておけば直ぐに治ります!」
そう言って、駄々をこねるルイーズに。
レオンは、いつになく強い口調でルイーズに圧を掛けつつこう言った。
「ルイーズ、クェンビー伯爵が言うように一旦、家に戻りなさい。日記は、彼の言う通りいつでも見られる」
レオンのいつになく真面目で有無を言わせぬ口調に。
ルイーズも何かを感じ取ったのか、大人しく下を向いてこう言った。
「……分かりました。では、家に帰らせてもらいます」
眉を顰め、渋々という体でレオンの後ろに立っているルイーズに、エフェルローンはため息交じりにこう言った。
「今日は風呂にでも浸かって、ゆっくり休め。命令だ」
「……はい」
ルイーズがそう言うが早いが。
レオンはルイーズの片腕をがっしりと掴むと、未練がましく何度も何度も後ろを振り返るルイーズを、容赦なく連れ帰るのであった。
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