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第三章 生きることの罪
年商一千万金貨の誘惑
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「それにしても、何でまたそんな無謀な取引をすることに?」
昼食のトマトパスタを突きながら、ダニーが不思議そうにそう言った。
その日の午後十二刻半を少し回った頃。
エフェルローンたちは近くのカフェで昼食を取っていた。
午前中の職務を終え、昼休憩に入ったダニーも一緒である。
「それは、そのう……売り言葉に買い言葉というかですね……」
もそもそと、歯切れ悪くそう言うルイーズを前に。
エフェルローンは、プレートのパスタにも手を付けず、机の上に突っ伏したまま、恨みがましくこう言った。
「俺が命がけで守ってきた生活を、ものの一瞬でめちゃくちゃにしやがって……」
そう、涙声で悔しがるエフェルローンを。
ルイーズは申し訳なさそうに眺めやると、肩を竦めながらこう言った。
「すみません、先輩。でもほら、憲兵証は取られなくて済みましたし……」
と、言い訳がましくそう言うルイーズに。
エフェルローンは食卓から勢いよく顔を上げると、充血した目を怒らせ、有無を言わせずぴしゃりとこう言い放つ。
「そのおかげで、俺の人生設計はめちゃくちゃになったけどな。おかげ様で来月には無職だよ! ったく、どうしてくれるんだ……」
そう言って項垂れるエフェルローンに、ダニーは真面目にこう言った。
「はは……。確かに、先輩って仕事選びそうだから色々と難しそうですよね、再就職」
「おい、そこかよ……」
エフェルローンがうんざりした顔でダニーにそう突っ込む。
そんなエフェルローンに、ダニーはパスタを口に運びながらこう言った。
「でも先輩。それって現実問題ですよ? プライド高い先輩に、憲兵以外の仕事なんて勤まります?」
フォークの先をエフェルローンに突き付けると、ダニーはそう言ってフォークをプレートの上に置いてナプキンで口元を拭った。
そんなダニーの無礼な物言いに、エフェルローンはムッとした顔をすると不本意だとばかりにこう反論する。
「あのなあ、ダニー。その気になれば俺だって!」
そう粋がるエフェルローンに、ダニーは淡々と現実を突きつけてこう言う。
「じゃあ聞きますけど、その小さい身体で、港の荷物運び……出来ますか? パン屋や酒場で愛想笑い浮かべて接客、出来ますか?」
「そ、れは……」
そう言葉に詰まるエフェルローンに、ダニーはため息を吐きながらこう言った。
「先輩、それが先輩の現実です。再就職先、早いところ考えておいた方がいいですよ」
と、そんな消極的な会話をじっと聞いていたルイーズは、好物のジュノベーゼをフォークに絡め取りながら淡々とこう言った。
「私が面倒見ます」
「は?」
「へ?」
エフェルローンとダニーはそう言うと、ルイーズを唖然とした表情で見つめる。
その呆れた視線を一身に受け、ルイーズは改めてこう言い切った。
「先輩の面倒は、私が見ます。女に二言はありません」
そう言うと、ルイーズは絡め取ったパスタを無邪気に頬張る。
「はぁ……」
エフェルローンは大きなため息をひとつ吐いた。
(意味分かって言ってるのか、この馬鹿女は――)
「……女に二言は無いとか言うけどな。俺には一言言わせろ。お前の安月給ごときで俺と姉貴が養える訳あるか。ったく、馬鹿も休み休みに言ってくれ……」
呆れ果てたとばかりにそう言うと、エフェルローンは冷めたパスタを口に頬張る。
そんな不機嫌極まりないエフェルローンをじっと見つめると。
ルイーズは、口をもごもごさせながらこう言った。
「私の家は、年間で金貨一千万枚以上稼ぐ商家ですから、お金には困りませんよ? 必要なら、先輩に合った重役の肩書きも新たに作れますし……」
「えっ、そうなんですか!」
ダニーはそう言って目を丸くすると、ルイーズをまじまじと見つめる。
エフェルローンも、あまりの衝撃に思わず腰を浮かせた。
(金貨一千万枚以上稼ぐ商家……)
エフェルローンはごくりと生唾を飲み込んだ。
そんな彼の脳裏を過ぎるのは、苦労に苦労を重ねる姉リアの姿。
(少しは楽させてやれるなら、それでもまあ、いいか―—)
などと、心の中で思っていると、ルイーズがダメ押しとばかりにこう言った。
「なんなら今日にでも作れますよ、新しい役職」
と、そんなやり取りを聞いていたダニーが、神妙な顔をしてこう言った。
「先輩。先輩は嫌がるかもしれませんけど、僕はこの提案、場合によっては飲むべきだと思いますよ。ほら、一般の仕事って、相手が悪くても悪くなくても頭を下げることが必ず求められるでしょ。そういうことを考えると、プライドの高い先輩は、大学も出ていて、頭も悪いって訳ではないですから、人の上に立つ仕事の方が向いてると僕は思うんですよね」
イラッとするようなことを、そうさらっと言ってのけると。
ダニーは、しれっとした顔で食後のアイスコーヒーを一口啜った。
「何がプライド高いだよ。あーあ、ったく……どいつも、こいつも……」
(人の気も知らないで)
そう心の中で呟き、ふて腐れるエフェルローンを、ダニーは「まあまあ」と言って落ち着かせる。
それから改めてエフェルローンを見ると、ダニーは至って真面目な顔でこう言った。
「でも、先輩。よく考えて見ると……この賭けって、確かに一見、無謀なように見えますけど、全く勝てないって訳でもない気が僕にはするんですけど」
何を根拠にそう言い切れるのか。
エフェルローンには全く理解出来なかったが、いつもなら断言を避けたがるダニーは、珍しくそう断言した。
ルイーズも同感とばかりに頷くと、目を輝かせながらこう言う。
「そうですよね! 私もそう思うんです! だって、先輩の検挙率は憲兵庁の中でも五本の指に入る優秀さですよ? これってある意味私たちの強みですよね?」
そう尋ねるルイーズに、ダニーもポジティブに頷いて見せるとこう言った。
「確か九割弱でしたよね。これはある意味、ルイーズさんの言う通り、僕たちの強みですよ!」
そう言って胸の前で拳を作って見せるダニー。
だが、そんな楽観的な二人とは対照的に、エフェルローンは厳しい表情をすると、至極冷静にこう言った。
「それはあくまで確率であって、絶対的な数字じゃない。どんなに成功確率は高くても、失敗するときは失敗する。検挙率なんて全く当てにはならない。はっきり言って、無意味な根拠だ」
そう言って、ダニーの意見をバッサリ切り捨てると、エフェルローンは苛立たし気に冷めたパスタを口に運んだ。
と、そんな自分の負の側面ばかリに目を向けては、自分自身に苛立つエフェルローンを前に。
ルイーズは酷く冷めた視線をエフェルローンに投げかけると、持っていたシードル(林檎の発泡酒)の木杯を、無言で食卓の上に叩き置いてこう言った。
「じゃあ先輩は! あれだけ悔しがっておきながら、キースリーと一戦も交えもせずに負けを認めるって……そう言うんですか!」
イライラと、噛み付かんばかりの勢いでそう捲し立てるルイーズに。
エフェルローンはため息交じりに首を横に振ると、両目を伏せ、口元に薄っすらと笑みを浮かべながらこう言った。
「別に、そんなつもりは毛頭ない。ただ、だからこそ、明日手に入れる日記を、何が何でも説得力のある有力な証拠品に仕立て上げる必要があるな、と。そう思っただけだ」
そう言って、視線を上げると。
エフェルローンは、灰青色の瞳に決意の色を湛えながら、ダニーとルイーズを交互に見遣った。
と、そんなエフェルローンの強い決意を前に。
ダニーはホッとしたような笑みを浮かべると、頷きながらこう言った。
「確かに、そうですよね。真実を陽の下に曝すためにも、自分自身のためにも、出来る限りのことをしないとですね。でもさすが、理屈屋で現実的な先輩らしい、手堅いやり方だ」
そう言って、安心したように微笑を浮かべて頷くダニーに。
エフェルローンは更に付け加えてこう言った。
「こうなってしまった以上、俺に……俺たちに残された道はただひとつ。キースリーから隙のない完璧な勝利を勝ち取ることだ。そのためなら、俺はどんなことも厭わない。但し、あいつみたいに不正なことはしない。堂々と、正当に行く」
そう言って、ナプキンで口を拭うエフェルローンに。
ルイーズは感動したように瞳を潤ませると、胸の前で両手を組んでこう言った。
「それでこそ先輩です! [闘う魔術師]……やっぱり先輩はそうでなくっちゃ!」
ルイーズが嬉しそうにそう言って笑った。
「…………」
(まったく、誰のせいだと思ってるんだか)
自分のしたことを棚の上にあげて喜ぶルイーズに。
エフェルローンは深いため息をひとつ吐くと、心の中でそうぼやくのであった。
昼食のトマトパスタを突きながら、ダニーが不思議そうにそう言った。
その日の午後十二刻半を少し回った頃。
エフェルローンたちは近くのカフェで昼食を取っていた。
午前中の職務を終え、昼休憩に入ったダニーも一緒である。
「それは、そのう……売り言葉に買い言葉というかですね……」
もそもそと、歯切れ悪くそう言うルイーズを前に。
エフェルローンは、プレートのパスタにも手を付けず、机の上に突っ伏したまま、恨みがましくこう言った。
「俺が命がけで守ってきた生活を、ものの一瞬でめちゃくちゃにしやがって……」
そう、涙声で悔しがるエフェルローンを。
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「すみません、先輩。でもほら、憲兵証は取られなくて済みましたし……」
と、言い訳がましくそう言うルイーズに。
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「そのおかげで、俺の人生設計はめちゃくちゃになったけどな。おかげ様で来月には無職だよ! ったく、どうしてくれるんだ……」
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「はは……。確かに、先輩って仕事選びそうだから色々と難しそうですよね、再就職」
「おい、そこかよ……」
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そんなエフェルローンに、ダニーはパスタを口に運びながらこう言った。
「でも先輩。それって現実問題ですよ? プライド高い先輩に、憲兵以外の仕事なんて勤まります?」
フォークの先をエフェルローンに突き付けると、ダニーはそう言ってフォークをプレートの上に置いてナプキンで口元を拭った。
そんなダニーの無礼な物言いに、エフェルローンはムッとした顔をすると不本意だとばかりにこう反論する。
「あのなあ、ダニー。その気になれば俺だって!」
そう粋がるエフェルローンに、ダニーは淡々と現実を突きつけてこう言う。
「じゃあ聞きますけど、その小さい身体で、港の荷物運び……出来ますか? パン屋や酒場で愛想笑い浮かべて接客、出来ますか?」
「そ、れは……」
そう言葉に詰まるエフェルローンに、ダニーはため息を吐きながらこう言った。
「先輩、それが先輩の現実です。再就職先、早いところ考えておいた方がいいですよ」
と、そんな消極的な会話をじっと聞いていたルイーズは、好物のジュノベーゼをフォークに絡め取りながら淡々とこう言った。
「私が面倒見ます」
「は?」
「へ?」
エフェルローンとダニーはそう言うと、ルイーズを唖然とした表情で見つめる。
その呆れた視線を一身に受け、ルイーズは改めてこう言い切った。
「先輩の面倒は、私が見ます。女に二言はありません」
そう言うと、ルイーズは絡め取ったパスタを無邪気に頬張る。
「はぁ……」
エフェルローンは大きなため息をひとつ吐いた。
(意味分かって言ってるのか、この馬鹿女は――)
「……女に二言は無いとか言うけどな。俺には一言言わせろ。お前の安月給ごときで俺と姉貴が養える訳あるか。ったく、馬鹿も休み休みに言ってくれ……」
呆れ果てたとばかりにそう言うと、エフェルローンは冷めたパスタを口に頬張る。
そんな不機嫌極まりないエフェルローンをじっと見つめると。
ルイーズは、口をもごもごさせながらこう言った。
「私の家は、年間で金貨一千万枚以上稼ぐ商家ですから、お金には困りませんよ? 必要なら、先輩に合った重役の肩書きも新たに作れますし……」
「えっ、そうなんですか!」
ダニーはそう言って目を丸くすると、ルイーズをまじまじと見つめる。
エフェルローンも、あまりの衝撃に思わず腰を浮かせた。
(金貨一千万枚以上稼ぐ商家……)
エフェルローンはごくりと生唾を飲み込んだ。
そんな彼の脳裏を過ぎるのは、苦労に苦労を重ねる姉リアの姿。
(少しは楽させてやれるなら、それでもまあ、いいか―—)
などと、心の中で思っていると、ルイーズがダメ押しとばかりにこう言った。
「なんなら今日にでも作れますよ、新しい役職」
と、そんなやり取りを聞いていたダニーが、神妙な顔をしてこう言った。
「先輩。先輩は嫌がるかもしれませんけど、僕はこの提案、場合によっては飲むべきだと思いますよ。ほら、一般の仕事って、相手が悪くても悪くなくても頭を下げることが必ず求められるでしょ。そういうことを考えると、プライドの高い先輩は、大学も出ていて、頭も悪いって訳ではないですから、人の上に立つ仕事の方が向いてると僕は思うんですよね」
イラッとするようなことを、そうさらっと言ってのけると。
ダニーは、しれっとした顔で食後のアイスコーヒーを一口啜った。
「何がプライド高いだよ。あーあ、ったく……どいつも、こいつも……」
(人の気も知らないで)
そう心の中で呟き、ふて腐れるエフェルローンを、ダニーは「まあまあ」と言って落ち着かせる。
それから改めてエフェルローンを見ると、ダニーは至って真面目な顔でこう言った。
「でも、先輩。よく考えて見ると……この賭けって、確かに一見、無謀なように見えますけど、全く勝てないって訳でもない気が僕にはするんですけど」
何を根拠にそう言い切れるのか。
エフェルローンには全く理解出来なかったが、いつもなら断言を避けたがるダニーは、珍しくそう断言した。
ルイーズも同感とばかりに頷くと、目を輝かせながらこう言う。
「そうですよね! 私もそう思うんです! だって、先輩の検挙率は憲兵庁の中でも五本の指に入る優秀さですよ? これってある意味私たちの強みですよね?」
そう尋ねるルイーズに、ダニーもポジティブに頷いて見せるとこう言った。
「確か九割弱でしたよね。これはある意味、ルイーズさんの言う通り、僕たちの強みですよ!」
そう言って胸の前で拳を作って見せるダニー。
だが、そんな楽観的な二人とは対照的に、エフェルローンは厳しい表情をすると、至極冷静にこう言った。
「それはあくまで確率であって、絶対的な数字じゃない。どんなに成功確率は高くても、失敗するときは失敗する。検挙率なんて全く当てにはならない。はっきり言って、無意味な根拠だ」
そう言って、ダニーの意見をバッサリ切り捨てると、エフェルローンは苛立たし気に冷めたパスタを口に運んだ。
と、そんな自分の負の側面ばかリに目を向けては、自分自身に苛立つエフェルローンを前に。
ルイーズは酷く冷めた視線をエフェルローンに投げかけると、持っていたシードル(林檎の発泡酒)の木杯を、無言で食卓の上に叩き置いてこう言った。
「じゃあ先輩は! あれだけ悔しがっておきながら、キースリーと一戦も交えもせずに負けを認めるって……そう言うんですか!」
イライラと、噛み付かんばかりの勢いでそう捲し立てるルイーズに。
エフェルローンはため息交じりに首を横に振ると、両目を伏せ、口元に薄っすらと笑みを浮かべながらこう言った。
「別に、そんなつもりは毛頭ない。ただ、だからこそ、明日手に入れる日記を、何が何でも説得力のある有力な証拠品に仕立て上げる必要があるな、と。そう思っただけだ」
そう言って、視線を上げると。
エフェルローンは、灰青色の瞳に決意の色を湛えながら、ダニーとルイーズを交互に見遣った。
と、そんなエフェルローンの強い決意を前に。
ダニーはホッとしたような笑みを浮かべると、頷きながらこう言った。
「確かに、そうですよね。真実を陽の下に曝すためにも、自分自身のためにも、出来る限りのことをしないとですね。でもさすが、理屈屋で現実的な先輩らしい、手堅いやり方だ」
そう言って、安心したように微笑を浮かべて頷くダニーに。
エフェルローンは更に付け加えてこう言った。
「こうなってしまった以上、俺に……俺たちに残された道はただひとつ。キースリーから隙のない完璧な勝利を勝ち取ることだ。そのためなら、俺はどんなことも厭わない。但し、あいつみたいに不正なことはしない。堂々と、正当に行く」
そう言って、ナプキンで口を拭うエフェルローンに。
ルイーズは感動したように瞳を潤ませると、胸の前で両手を組んでこう言った。
「それでこそ先輩です! [闘う魔術師]……やっぱり先輩はそうでなくっちゃ!」
ルイーズが嬉しそうにそう言って笑った。
「…………」
(まったく、誰のせいだと思ってるんだか)
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エフェルローンは深いため息をひとつ吐くと、心の中でそうぼやくのであった。
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