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第二章 秘められた悪意
王城への道で
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「ルイーズさん、大丈夫ですか?」
ルイーズを脇から抱え上げるように、ダニーがそう言う。
夜も十刻を刻もうかという頃。
酔ったルイーズを執務室まで運ぶべく、エフェルローンとダニーは王城へと続く大通りを歩いていた。
等間隔に街灯が立ち並んでいるとはいえ、夜も半ばに近づいた大通りは人通りもほとんどなく、どことなく寂しい感じがする。
とはいえ、酔ったルイーズを抱え、徒歩でカーレンリース邸まで行くのは距離的に無理だと判断したエフェルローンとダニーは、瞬間移動をケチり、酒場からほど遠くない執務室へとりあえずルイーズを運ぶことにしたのであった。
「そんなに、飲んでいたようには見えなかったんですけどねぇ……っと」
ダニーがルイーズの片腕を担ぎなおしながらそう言った。
「疲れと空きっ腹のせいで、酔いが回るのが早かったんだろう。全く、だからあれほど帰れって言ったのに」
エフェルローンは苦々しくそう言うと、顔をほんのり赤くし、幸せそうに眠るルイーズを軽く睨んだ。
「へぇ……先輩、帰らせるつもりだったんですか」
軽く目を見開き、ダニーが驚いた表情をする。
そんなダニーを鼻で一蹴すると、エフェルローンはむすっとした顔でこう言った。
「まぁ、今日は色々とあったからな」
そう言って、片手で後頭部をかき回すエフェルローンに。
ダニーはクスリと笑うと、感慨深げにこう言った。
「先輩も、昔に比べたら少し丸くなりましたね」
「はぁ?」
心外だと言わんばかりにそう声を上げるエフェルローン。
そんなエフェルローンに、ダニーは苦笑しながらこう言った。
「何でもありませんよ。で、ルイーズさんを執務室に置いたらどうするんです?」
場当たり的なエフェルローンの対応を咎めるようにそう言うダニーに。
エフェルローンは、「面倒くさい」とばかりにこう言った。
「ダニー、執務室に着いたらお前は帰っていい。後は俺が適当にやっとくから」
「はぁ、そうですか。じゃあ遠慮なく……」
そんな、エフェルローンのいい加減っぷりに、諦めたようなため息を吐くダニー。
だが、次の瞬間。
何を思ったか、ダニーはスッと両目を眇めると、エフェルローンの真意を探るようにこう言った。
「そんなこと言って、先輩。ルイーズさんに変なことするつもりじゃないでしょうね?」
その問いに。
エフェルローンは不快感も顕にこう言った。
「はぁ? なんでそうなる」
「いえ、只言ってみただけです。でも、ほんと……そういう話だけは勘弁ですよ。次の日、出勤してみたら先輩が懲戒免職とか、ほんと勘弁ですからね」
うんざりしたようにそう言うダニーに、エフェルローンはため息交じりにこう言った。
「お前の中での俺のイメージは、一体どうなってるんだ……」
「ははは、まあまあ。でも、ルイーズさんは先輩の事、少なからず気にしているみたいですよ」
そうカウンターを仕掛けてくるダニーに。
エフェルローンはげんなりと口を閉じる。
ダニーが何を言いたいのか、薄々は分かっている。
分かっているからこそ、そう簡単に口に出せないこともある。
エフェルローンは、返事をする代わりにきまり悪く頭をかいた。
そんなエフェルローンに、ダニーは肩を顰めると意外そうにこう言った。
「分かってはいるんですね、鈍な先輩でも」
「ったく、面倒くさいことは嫌いだってのに……」
そう言って、そっぽを向くエフェルローンに。
ダニーが心配そうにこう忠告する。
「答え、早めに出してあげた方がいいですよ。ルイーズさんのためにも」
「…………」
そう言って、ふつりと黙り込むエフェルローンの横顔を前に。
ダニーは開きかけた口を一旦は閉じたものの、やはり押し留めることが出来ず、エフェルローンにこう尋ねる。
「やっぱり先輩は、今でもクローディアさんの事が……」
ダニーにそう問われ。
エフェルローンは、思わず失笑する。
――多分。
そう、多分……愛しているのだろう、今でも。
だから、キースリーに煽られれば嫉妬もする。
だからと言って、エフェルローンにクローディアを幸せに出来るかといえば、その資格も自信も術も何もない。
ごく普通に恋愛し、ごく普通に結婚し、ごく普通に子を育て、ごく普通に年老い、ごく普通に死んでいく。
そんなごく当たり前の生活すら、今のエフェルローンにとっては儘ならない、夢のまた夢の話なのだ。
でももう、そんな細やかな夢すら諦める時だということも重々分かってはいる。
それでも――。
(俺は、細やかな平凡を夢見ている、今も、今でも――)
「もう過ぎた話だ」
自分に言い聞かせるようにそう言うエフェルローンに。
ダニーは「納得いかない」というように眉を顰めると、エフェルローンの愁いを帯びた青灰色の瞳をしっかりと見つめながらこう言った。
「でも先輩。先輩の呪いって、本当にもう解けないものなんですか? もしかしたら大陸のどこかにはその呪いを解ける魔術師が……」
そう、熱を込めて力説するダニーに。
エフェルローンはポケットに両手を突っ込み、皮肉な笑みを浮かべるとこう言った。
「かもな。だが、こんな広い大陸、一体どうやって探す? 張り紙を張ってみたところで、向こうからホイホイやって来ると思うか? それに俺には、守らなくちゃいけない人がいるからな……」
そう言って遠くを見つめるエフェルローンに。
ダニーが、申し訳なさそうにこう言う。
「リアさん、ですか。そう、ですよね……」
エフェルローンの答えに、出過ぎたことを言ってまったと感じたのか、ダニーが申し訳なさそうに言葉を濁す。
そんなダニーの腰を力強く一回叩くと。
エフェルローンは気にするなとでも言うようにこう言った。
「そういう訳だ。ま、俺は俺なりに出来る範囲で解呪の方法を探してみるさ」
そう言って、にやりと笑って見せるエフェルローンに。
ダニーは申し訳なさそうに笑い返す。
と、その時――。
四頭立ての馬車が、王城から大通りを駆け抜けていこうとしているのが見えた。
エフェルローンとダニーは、無意識に道の端に体を寄せる。
ダニーが物珍しそうにこう言った。
「こんな夜遅くに馬車ですか。舞踏会って結構遅くまでやっているものなんですか?」
そう尋ねるダニーに、エフェルローンは面白くもなさそうにこう言った。
「俺は貴族だが、馬車も屋敷もない。おまけに舞踏会にも呼ばれたことのない末端の貴族なんでな。わからん」
そういって腕を組み、鼻を鳴らすエフェルローンを尻目に。
ダニーが、馬車の軌道を追いながら、困惑気味にこう言った。
「あれ? なんか、あの馬車おかしくないですか?」
「あ?」
「こっちに向かって走って来ている気が……」
ダニーの言う通り、馬の様子が何だかおかしい。
そうこうしている内に、馬の様子は更におかしくなり、暴走気味にエフェルローンたちを目掛け突進してくる。
(くそっ、あんなのに蹴り倒されたらたまったもんじゃない――!)
エフェルローンはダニーの足を力いっぱい蹴りつけると、必死の形相でこう言った。
「ダニー、逃げろ!」
そう叫ぶと。
エフェルローンは、猛スピードで駆けてくる馬車とダニーたちの間に敢然と立ちはだかる。
そして、早口に呪文を唱えると、馬車の車輪に狙いを定めこう言った。
「――[重力魔法]」
加速する馬車、荒れ狂う四頭の馬。
それを鋭く見据えながら。
エフェルローンは自分の[精神力]の全てを注ぎ込み、力を込めて叫んで言った。
「発動――!」
軋む車輪、驚き嘶く荒馬。
そして、巻き起こる激しい突風――。
「先輩――!」
街灯で申し訳程度に照らされただけの薄暗い闇の中。
ダニーの悲痛な叫び声が、深い闇の中に虚しく響き渡るのであった。
ルイーズを脇から抱え上げるように、ダニーがそう言う。
夜も十刻を刻もうかという頃。
酔ったルイーズを執務室まで運ぶべく、エフェルローンとダニーは王城へと続く大通りを歩いていた。
等間隔に街灯が立ち並んでいるとはいえ、夜も半ばに近づいた大通りは人通りもほとんどなく、どことなく寂しい感じがする。
とはいえ、酔ったルイーズを抱え、徒歩でカーレンリース邸まで行くのは距離的に無理だと判断したエフェルローンとダニーは、瞬間移動をケチり、酒場からほど遠くない執務室へとりあえずルイーズを運ぶことにしたのであった。
「そんなに、飲んでいたようには見えなかったんですけどねぇ……っと」
ダニーがルイーズの片腕を担ぎなおしながらそう言った。
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「へぇ……先輩、帰らせるつもりだったんですか」
軽く目を見開き、ダニーが驚いた表情をする。
そんなダニーを鼻で一蹴すると、エフェルローンはむすっとした顔でこう言った。
「まぁ、今日は色々とあったからな」
そう言って、片手で後頭部をかき回すエフェルローンに。
ダニーはクスリと笑うと、感慨深げにこう言った。
「先輩も、昔に比べたら少し丸くなりましたね」
「はぁ?」
心外だと言わんばかりにそう声を上げるエフェルローン。
そんなエフェルローンに、ダニーは苦笑しながらこう言った。
「何でもありませんよ。で、ルイーズさんを執務室に置いたらどうするんです?」
場当たり的なエフェルローンの対応を咎めるようにそう言うダニーに。
エフェルローンは、「面倒くさい」とばかりにこう言った。
「ダニー、執務室に着いたらお前は帰っていい。後は俺が適当にやっとくから」
「はぁ、そうですか。じゃあ遠慮なく……」
そんな、エフェルローンのいい加減っぷりに、諦めたようなため息を吐くダニー。
だが、次の瞬間。
何を思ったか、ダニーはスッと両目を眇めると、エフェルローンの真意を探るようにこう言った。
「そんなこと言って、先輩。ルイーズさんに変なことするつもりじゃないでしょうね?」
その問いに。
エフェルローンは不快感も顕にこう言った。
「はぁ? なんでそうなる」
「いえ、只言ってみただけです。でも、ほんと……そういう話だけは勘弁ですよ。次の日、出勤してみたら先輩が懲戒免職とか、ほんと勘弁ですからね」
うんざりしたようにそう言うダニーに、エフェルローンはため息交じりにこう言った。
「お前の中での俺のイメージは、一体どうなってるんだ……」
「ははは、まあまあ。でも、ルイーズさんは先輩の事、少なからず気にしているみたいですよ」
そうカウンターを仕掛けてくるダニーに。
エフェルローンはげんなりと口を閉じる。
ダニーが何を言いたいのか、薄々は分かっている。
分かっているからこそ、そう簡単に口に出せないこともある。
エフェルローンは、返事をする代わりにきまり悪く頭をかいた。
そんなエフェルローンに、ダニーは肩を顰めると意外そうにこう言った。
「分かってはいるんですね、鈍な先輩でも」
「ったく、面倒くさいことは嫌いだってのに……」
そう言って、そっぽを向くエフェルローンに。
ダニーが心配そうにこう忠告する。
「答え、早めに出してあげた方がいいですよ。ルイーズさんのためにも」
「…………」
そう言って、ふつりと黙り込むエフェルローンの横顔を前に。
ダニーは開きかけた口を一旦は閉じたものの、やはり押し留めることが出来ず、エフェルローンにこう尋ねる。
「やっぱり先輩は、今でもクローディアさんの事が……」
ダニーにそう問われ。
エフェルローンは、思わず失笑する。
――多分。
そう、多分……愛しているのだろう、今でも。
だから、キースリーに煽られれば嫉妬もする。
だからと言って、エフェルローンにクローディアを幸せに出来るかといえば、その資格も自信も術も何もない。
ごく普通に恋愛し、ごく普通に結婚し、ごく普通に子を育て、ごく普通に年老い、ごく普通に死んでいく。
そんなごく当たり前の生活すら、今のエフェルローンにとっては儘ならない、夢のまた夢の話なのだ。
でももう、そんな細やかな夢すら諦める時だということも重々分かってはいる。
それでも――。
(俺は、細やかな平凡を夢見ている、今も、今でも――)
「もう過ぎた話だ」
自分に言い聞かせるようにそう言うエフェルローンに。
ダニーは「納得いかない」というように眉を顰めると、エフェルローンの愁いを帯びた青灰色の瞳をしっかりと見つめながらこう言った。
「でも先輩。先輩の呪いって、本当にもう解けないものなんですか? もしかしたら大陸のどこかにはその呪いを解ける魔術師が……」
そう、熱を込めて力説するダニーに。
エフェルローンはポケットに両手を突っ込み、皮肉な笑みを浮かべるとこう言った。
「かもな。だが、こんな広い大陸、一体どうやって探す? 張り紙を張ってみたところで、向こうからホイホイやって来ると思うか? それに俺には、守らなくちゃいけない人がいるからな……」
そう言って遠くを見つめるエフェルローンに。
ダニーが、申し訳なさそうにこう言う。
「リアさん、ですか。そう、ですよね……」
エフェルローンの答えに、出過ぎたことを言ってまったと感じたのか、ダニーが申し訳なさそうに言葉を濁す。
そんなダニーの腰を力強く一回叩くと。
エフェルローンは気にするなとでも言うようにこう言った。
「そういう訳だ。ま、俺は俺なりに出来る範囲で解呪の方法を探してみるさ」
そう言って、にやりと笑って見せるエフェルローンに。
ダニーは申し訳なさそうに笑い返す。
と、その時――。
四頭立ての馬車が、王城から大通りを駆け抜けていこうとしているのが見えた。
エフェルローンとダニーは、無意識に道の端に体を寄せる。
ダニーが物珍しそうにこう言った。
「こんな夜遅くに馬車ですか。舞踏会って結構遅くまでやっているものなんですか?」
そう尋ねるダニーに、エフェルローンは面白くもなさそうにこう言った。
「俺は貴族だが、馬車も屋敷もない。おまけに舞踏会にも呼ばれたことのない末端の貴族なんでな。わからん」
そういって腕を組み、鼻を鳴らすエフェルローンを尻目に。
ダニーが、馬車の軌道を追いながら、困惑気味にこう言った。
「あれ? なんか、あの馬車おかしくないですか?」
「あ?」
「こっちに向かって走って来ている気が……」
ダニーの言う通り、馬の様子が何だかおかしい。
そうこうしている内に、馬の様子は更におかしくなり、暴走気味にエフェルローンたちを目掛け突進してくる。
(くそっ、あんなのに蹴り倒されたらたまったもんじゃない――!)
エフェルローンはダニーの足を力いっぱい蹴りつけると、必死の形相でこう言った。
「ダニー、逃げろ!」
そう叫ぶと。
エフェルローンは、猛スピードで駆けてくる馬車とダニーたちの間に敢然と立ちはだかる。
そして、早口に呪文を唱えると、馬車の車輪に狙いを定めこう言った。
「――[重力魔法]」
加速する馬車、荒れ狂う四頭の馬。
それを鋭く見据えながら。
エフェルローンは自分の[精神力]の全てを注ぎ込み、力を込めて叫んで言った。
「発動――!」
軋む車輪、驚き嘶く荒馬。
そして、巻き起こる激しい突風――。
「先輩――!」
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