17 / 127
第一章 呪われし者
現実からの洗礼
しおりを挟む
「やっぱり、納得できません!」
執務室に戻ってくるなり、ルイーズは鼻息も荒くそう言った。
床を蹴り上げる長靴の激しい靴音が、ルイーズの苛立ちを大いに物語っている。
だが。
エフェルローンは自らの椅子に深く腰かけると、深いため息と共にこう言い切った。
「でも、あれが現実。素直に受け止めるんだな」
まるで他人事のようにそういうと、手元の資料に目を通し始めるエフェルローン。
――確かに、間違ってはいるのだろうが、それがこの国の現状だ。
エフェルローンはそう自分に言い聞かせ、手元の資料に集中する。
しかし―—。
「でも、伯爵!」
「…………」
「伯爵ってば! ねえ、聞いてます? もう、伯爵~!」
ルイーズが、納得できないと駄々をこね始め、集中力を乱されたエフェルローンは、深いため息と共に資料からゆっくりと目を上げる。
「…………」
大きな机を挟んだ目の前で、ルイーズが口をへの字に曲げてエフェルローンを恨みがましそうに睨んでいる。
(……ったく、俺が何したっていうんだ)
「はぁ……」
エフェルローンは面倒くさそうにため息を吐くと、頭をかきかきこう言った。
「良いんだよ、あれはあれで。下手を打てば俺の首が飛ぶ。そしたら俺と俺の家族は飢え死にだ。ともかく、何事もなくて良かったよ」
そう言ってまた、何事もなかったかのように資料に目を落とすエフェルローンに、業を煮やしたルイーズは眉をキリキリと吊り上げこう怒鳴った。
「良くなんかありません! あんなの……あれは恐喝です。立派な犯罪です! 伯爵は魔術師団本部に訴えるべきです!」
そう言って、執務机に勢いよく両手を突くルイーズ。
魔術師団本部とは、簡単に言うと憲兵庁の上に当たる機関のことであり、実際、憲兵庁に対して大きな発言権を持っている機関である。
ルイーズは、そこへ訴えろと言っているのだ。
だが―—。
(まったく、単純というか純粋というのか……)
エフェルローンはのろのろと視線を上げ、怒れるルイーズをため息交じりに一瞥すると、椅子の背に背中をもたれ掛けながらこう言った。
「いいか、ルイーズ。それは、無理……いや、無駄だ」
「はぁ? そんなの、やってみないとわからないじゃないですか! 伯爵は自分に対して横着過ぎます! もっと人としての権利をしっかり主張すべきです! だから、キースリーみたいな奴に良いように使われるんです!」
(まあ、それは一理ある……だが)
根本的な理由は別のところにある。
エフェルローンは資料を机の上に投げ置くと、更に椅子に深く寄りかかり、腹の前で両手を組みながらこう言った。
「いいか、そういった身内のごたごたってのは、表に出ないだけでかなり多くの案件が上に上がっているはずだ。だがな、俺はそれが表沙汰になって目に見える形で解決されたのを見たことがない。権力で更迭され、金で懐柔された奴は何人か見たことはあるが、俺はそんな結末はごめんだ」
吐き捨てるようにそう言うエフェルローンに、ルイーズの怒りは更に度を増した。
ルイーズは、怒りに歯をカチカチと鳴らすと声を震わせこう怒鳴った。
「だから、黙っているんですか? だから涙を飲むんですか? 先輩は正義を守る憲兵ですよね? 先輩にはそういった間違いを正そうっていう、そういう気概のようなものはないんですか!」
その問いに、エフェルローンは即答してこう言った。
「ない」
「な……」
そう言って押し黙るルイーズに、エフェルローンはおどけた口調でこう言った。
「汝、平和を求めよ、だ。平和が一番。只でさえ魔術師団のお荷物状態なのに、今更波風立てるつもりはない。分かったら、さっさと仕事しろ」
きっぱりそう言い放つと、エフェルローンは机に放り出した資料に手を伸ばす。
「でも……誰しも基本的人権は尊重されるべきなんです。だから、そんな基本も出来ていないキースリーは上司として失格なんです。彼は更迭されるべきなんです……」
エフェルローンの言い分に一理を見出したのだであろうか。
そう不服そうに語るルイーズの語調は勢いを無くし、もはやそれは風前の灯火のようである。
しかも、自身の正義を語るその顔は、半分泣き出しそうであった。
執務室の中に重苦しい沈黙が圧し掛かる。
エフェルローンはおもむろに腕を組むと、心の中で大きなため息を一つ吐いた。
(キースリーをあいつ呼ばわりか。しかも更迭とか……末恐ろしい奴。けど……)
この世界で生きていくのに、その純粋さは致命的だ――。
(嫌がるだろうが、一応釘は刺しておくか)
エフェルローンは咳払いをひとつすると、ルイーズにファイルを突き出しながらこう言った。
「事件の資料だ、良く目を通しておけよ。それと、人前でキースリー伯爵の悪口は言わないように。呼び捨ても駄目だ」
「……嫌です」
案の定、反発するルイーズに、エフェルローンは容赦なくこう言い放った。
「なら、出ていきな。元々、俺は誰かと仕事する気は毛頭ないから」
有無を言わせぬ口調でそう突き放すと、エフェルローンは差し出した資料を自らに引き寄せながらそう言った。
ルイーズはというと、怒りと口惜しさとで顔を歪めながら、エフェルローンを恨めしそうに睨んでいる。
「で、どうするの? 出て行くの? 残るの?」
「く……」
急き立てながら言葉で詰め寄るエフェルローンに、ルイーズは思わず後ろに仰け反る。
その表情からは、相反する感情のせめぎ合い――心の葛藤が見て取れた。
しばしの沈黙――そして。
「……残ります」
やっとの事でそう言ったルイーズの顔は真っ赤で、口はへの字に引き結ばれている。
その顔には、やっぱり……というべきか、はっきりと『納得できない』と書かれていた。
(予想通り、だな)
エフェルローンは思わず心の中で苦笑する。
そんな、ルイーズのエフェルローンを見る目は、案の定、恐ろしいほど据わっていた。
(それにしても……こんなんで本当に約束、守れるのか?)
一抹の不安を覚えながらも、ともかく毅然とした態度でこう釘を刺す。
「なら、約束は守ってくれよ。俺と俺の家族の生活が掛かってるんだからさ」
「……はぃ」
視線の定まらないルイーズの反応が、薄い。
エフェルローンはイラッとした。
(……ったく、だから子供ってのは)
大きなため息と共に、エフェルローンは身を乗り出してこう言った。
「ほんと、頼むよ!」
「……はぃ」
「聞いてる?」
「はぃ……」
「…………」
「…………」
そんなやり取りがしばし続いた後――。
二人が本題である事件の検証に入ったのは、辺りも赤く染まり始めた夕刻であった。
執務室に戻ってくるなり、ルイーズは鼻息も荒くそう言った。
床を蹴り上げる長靴の激しい靴音が、ルイーズの苛立ちを大いに物語っている。
だが。
エフェルローンは自らの椅子に深く腰かけると、深いため息と共にこう言い切った。
「でも、あれが現実。素直に受け止めるんだな」
まるで他人事のようにそういうと、手元の資料に目を通し始めるエフェルローン。
――確かに、間違ってはいるのだろうが、それがこの国の現状だ。
エフェルローンはそう自分に言い聞かせ、手元の資料に集中する。
しかし―—。
「でも、伯爵!」
「…………」
「伯爵ってば! ねえ、聞いてます? もう、伯爵~!」
ルイーズが、納得できないと駄々をこね始め、集中力を乱されたエフェルローンは、深いため息と共に資料からゆっくりと目を上げる。
「…………」
大きな机を挟んだ目の前で、ルイーズが口をへの字に曲げてエフェルローンを恨みがましそうに睨んでいる。
(……ったく、俺が何したっていうんだ)
「はぁ……」
エフェルローンは面倒くさそうにため息を吐くと、頭をかきかきこう言った。
「良いんだよ、あれはあれで。下手を打てば俺の首が飛ぶ。そしたら俺と俺の家族は飢え死にだ。ともかく、何事もなくて良かったよ」
そう言ってまた、何事もなかったかのように資料に目を落とすエフェルローンに、業を煮やしたルイーズは眉をキリキリと吊り上げこう怒鳴った。
「良くなんかありません! あんなの……あれは恐喝です。立派な犯罪です! 伯爵は魔術師団本部に訴えるべきです!」
そう言って、執務机に勢いよく両手を突くルイーズ。
魔術師団本部とは、簡単に言うと憲兵庁の上に当たる機関のことであり、実際、憲兵庁に対して大きな発言権を持っている機関である。
ルイーズは、そこへ訴えろと言っているのだ。
だが―—。
(まったく、単純というか純粋というのか……)
エフェルローンはのろのろと視線を上げ、怒れるルイーズをため息交じりに一瞥すると、椅子の背に背中をもたれ掛けながらこう言った。
「いいか、ルイーズ。それは、無理……いや、無駄だ」
「はぁ? そんなの、やってみないとわからないじゃないですか! 伯爵は自分に対して横着過ぎます! もっと人としての権利をしっかり主張すべきです! だから、キースリーみたいな奴に良いように使われるんです!」
(まあ、それは一理ある……だが)
根本的な理由は別のところにある。
エフェルローンは資料を机の上に投げ置くと、更に椅子に深く寄りかかり、腹の前で両手を組みながらこう言った。
「いいか、そういった身内のごたごたってのは、表に出ないだけでかなり多くの案件が上に上がっているはずだ。だがな、俺はそれが表沙汰になって目に見える形で解決されたのを見たことがない。権力で更迭され、金で懐柔された奴は何人か見たことはあるが、俺はそんな結末はごめんだ」
吐き捨てるようにそう言うエフェルローンに、ルイーズの怒りは更に度を増した。
ルイーズは、怒りに歯をカチカチと鳴らすと声を震わせこう怒鳴った。
「だから、黙っているんですか? だから涙を飲むんですか? 先輩は正義を守る憲兵ですよね? 先輩にはそういった間違いを正そうっていう、そういう気概のようなものはないんですか!」
その問いに、エフェルローンは即答してこう言った。
「ない」
「な……」
そう言って押し黙るルイーズに、エフェルローンはおどけた口調でこう言った。
「汝、平和を求めよ、だ。平和が一番。只でさえ魔術師団のお荷物状態なのに、今更波風立てるつもりはない。分かったら、さっさと仕事しろ」
きっぱりそう言い放つと、エフェルローンは机に放り出した資料に手を伸ばす。
「でも……誰しも基本的人権は尊重されるべきなんです。だから、そんな基本も出来ていないキースリーは上司として失格なんです。彼は更迭されるべきなんです……」
エフェルローンの言い分に一理を見出したのだであろうか。
そう不服そうに語るルイーズの語調は勢いを無くし、もはやそれは風前の灯火のようである。
しかも、自身の正義を語るその顔は、半分泣き出しそうであった。
執務室の中に重苦しい沈黙が圧し掛かる。
エフェルローンはおもむろに腕を組むと、心の中で大きなため息を一つ吐いた。
(キースリーをあいつ呼ばわりか。しかも更迭とか……末恐ろしい奴。けど……)
この世界で生きていくのに、その純粋さは致命的だ――。
(嫌がるだろうが、一応釘は刺しておくか)
エフェルローンは咳払いをひとつすると、ルイーズにファイルを突き出しながらこう言った。
「事件の資料だ、良く目を通しておけよ。それと、人前でキースリー伯爵の悪口は言わないように。呼び捨ても駄目だ」
「……嫌です」
案の定、反発するルイーズに、エフェルローンは容赦なくこう言い放った。
「なら、出ていきな。元々、俺は誰かと仕事する気は毛頭ないから」
有無を言わせぬ口調でそう突き放すと、エフェルローンは差し出した資料を自らに引き寄せながらそう言った。
ルイーズはというと、怒りと口惜しさとで顔を歪めながら、エフェルローンを恨めしそうに睨んでいる。
「で、どうするの? 出て行くの? 残るの?」
「く……」
急き立てながら言葉で詰め寄るエフェルローンに、ルイーズは思わず後ろに仰け反る。
その表情からは、相反する感情のせめぎ合い――心の葛藤が見て取れた。
しばしの沈黙――そして。
「……残ります」
やっとの事でそう言ったルイーズの顔は真っ赤で、口はへの字に引き結ばれている。
その顔には、やっぱり……というべきか、はっきりと『納得できない』と書かれていた。
(予想通り、だな)
エフェルローンは思わず心の中で苦笑する。
そんな、ルイーズのエフェルローンを見る目は、案の定、恐ろしいほど据わっていた。
(それにしても……こんなんで本当に約束、守れるのか?)
一抹の不安を覚えながらも、ともかく毅然とした態度でこう釘を刺す。
「なら、約束は守ってくれよ。俺と俺の家族の生活が掛かってるんだからさ」
「……はぃ」
視線の定まらないルイーズの反応が、薄い。
エフェルローンはイラッとした。
(……ったく、だから子供ってのは)
大きなため息と共に、エフェルローンは身を乗り出してこう言った。
「ほんと、頼むよ!」
「……はぃ」
「聞いてる?」
「はぃ……」
「…………」
「…………」
そんなやり取りがしばし続いた後――。
二人が本題である事件の検証に入ったのは、辺りも赤く染まり始めた夕刻であった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

お姉ちゃん今回も我慢してくれる?
あんころもちです
恋愛
「マリィはお姉ちゃんだろ! 妹のリリィにそのおもちゃ譲りなさい!」
「マリィ君は双子の姉なんだろ? 妹のリリィが困っているなら手伝ってやれよ」
「マリィ? いやいや無理だよ。妹のリリィの方が断然可愛いから結婚するならリリィだろ〜」
私が欲しいものをお姉ちゃんが持っていたら全部貰っていた。
代わりにいらないものは全部押し付けて、お姉ちゃんにプレゼントしてあげていた。
お姉ちゃんの婚約者様も貰ったけど、お姉ちゃんは更に位の高い公爵様との婚約が決まったらしい。
ねぇねぇお姉ちゃん公爵様も私にちょうだい?
お姉ちゃんなんだから何でも譲ってくれるよね?

二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……
デッドエンド済み負け犬令嬢、隣国で冒険者にジョブチェンジします
古森真朝
ファンタジー
乙女ゲームなのに、大河ドラマも真っ青の重厚シナリオが話題の『エトワール・クロニクル』(通称エトクロ)。友人から勧められてあっさりハマった『わたし』は、気の毒すぎるライバル令嬢が救われるエンディングを探して延々とやり込みを続けていた……が、なぜか気が付いたらキャラクター本人に憑依トリップしてしまう。
しかも時間軸は、ライバルが婚約破棄&追放&死亡というエンディングを迎えた後。馬車ごと崖から落ちたところを、たまたま通りがかった冒険者たちに助けられたらしい。家なし、資金なし、ついでに得意だったはずの魔法はほぼすべて使用不可能。そんな状況を見かねた若手冒険者チームのリーダー・ショウに勧められ、ひとまず名前をイブマリーと改めて近くの町まで行ってみることになる。
しかしそんな中、道すがらに出くわしたモンスターとの戦闘にて、唯一残っていた生得魔法【ギフト】が思いがけない万能っぷりを発揮。ついでに神話級のレア幻獣になつかれたり、解けないはずの呪いを解いてしまったりと珍道中を続ける中、追放されてきた実家の方から何やら陰謀の気配が漂ってきて――
「もうわたし、理不尽はコリゴリだから! 楽しい余生のジャマするんなら、覚悟してもらいましょうか!!」
長すぎる余生、というか異世界ライフを、自由に楽しく過ごせるか。元・負け犬令嬢第二の人生の幕が、いま切って落とされた!
※エブリスタ様、カクヨム様、小説になろう様で並行連載中です。皆様の応援のおかげで第一部を書き切り、第二部に突入いたしました!
引き続き楽しんでいただけるように努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

女神の代わりに異世界漫遊 ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~
大福にゃここ
ファンタジー
目の前に、女神を名乗る女性が立っていた。
麗しい彼女の願いは「自分の代わりに世界を見て欲しい」それだけ。
使命も何もなく、ただ、その世界で楽しく生きていくだけでいいらしい。
厳しい異世界で生き抜く為のスキルも色々と貰い、食いしん坊だけど優しくて可愛い従魔も一緒!
忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
※お気に入り登録や感想がとても励みになっています。 ありがとうございます!
(なかなかお返事書けなくてごめんなさい)
※小説家になろう様にも投稿しています

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる