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第零章 すべての始まり
選んだ未来
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こうして。
親友と後輩の背中を見送ると。
エフェルローンはゆっくりと台座に近付いた。
そこには、不安そうに事の成り行きを見守る少女が無防備に横たわっている。
エフェルローンは「大丈夫、今助ける」と安心させ、小さく呪文を唱えた。
そうして、台座と少女を縛り付ける魔法――[拘束魔法]、それを解く。
相変わらず部屋の空気は生ぬるく、重い。
その不愉快極まりない感触に。
エフェルローンは形の良い眉を顰めると、まとわり付く空気を払うような仕草をしながら横たわる少女に手を差し伸べこう言った。
「さ、家に帰るよ」
だが、少女はむっくりと起き上がるものの、なぜかその場を動こうとしない。
「ほら、急げよ」
元々せっかちな気質のエフェルローンは、若干の苛立ちを隠さずにそう言った。
タイムリミットは刻一刻と迫っている。
それなのに。
少女はというと、眉を眉間に寄せ、口を一文字に引き結んだまま、やはり一向に動く気配は無い。
とうとうエフェルローンは、元々短い堪忍袋の緒を自ら切ってこう言った。
「何? 君、死にたいの? 死にたいんなら俺は行くけど」
そう殺気立つエフェルローンの投げやりな言葉に。
少女は虚ろな瞳で宙を凝視すると、無表情でこう言った。
「死にたい」
エフェルローンは反射的に少女を鋭くにらみつける。
「…………」
少女はと云うと、両手をきつく握りしめ、唇を震わせながら虚空の一点をじっと見つめている。
そんな少女を冷淡な眼差しで見遣ると、エフェルローンは面白くなさそうにこう言った。
「君さ、死ぬってことの意味、分かって言ってる?」
冷ややかなエフェルローンの言葉に、少女は唇をグッと引き結ぶと、涙を堪えながら上向き加減にこう言った。
「分かってる。わかってるから、死にたい。この世界からいなくなりたい。私みたいな人間、居なくなればいい……!」
その言葉に、エフェルローンの中で何かが切れた。
「ふざけるなよ、このガキ!」
エフェルローンの怒声に、少女の肩がビクッと跳ねる。
それでも気丈に振る舞う少女を前に、エフェルローンは容赦なく捲し立ててこう言った。
「世の中にはさ、生きたくても生きられない人間が山ほどいるんだよ! それなのに君は、生きている君は『死にたい』とほざく。なんて罪深い奴だ……!」
そんなエフェルローンの脳裏を過ぎるのは、流行り病で若くして死んでいった両親の顔。
「君の場合、死にたければ法がそう裁きを下したときに死ねばいい。それまでは、誰がなんと言おうが生きているべきなんだ。君にはその義務がある。まあ、本当に君が罪を償いたいと思っているならだけど」
そう冷たく言い放つエフェルローンに。
少女は涙と鼻水を垂れ流しながら猛反発してこう言った。
「でも、私……たくさんの人を殺した! 無抵抗な人たちを、本当にたくさん。殺すつもりは無かったけど。でも、人を殺した事に変わりは無いもの。私の犯した罪は罪。動機なんて関係ない。私は、さっきの男の人が言っていた通り、大量殺人者に変わりはないから。だから……だから私は、今ここですぐにでも死ぬべきなんだ! それに、人を殺した私の居る場所なんて……この世界のどこにも、どこにもないんだから!」
そう言ってぼろぼろと涙をながしながら、偽らざる心の内を吐露する少女に。
エフェルローンは深いため息をひとつ吐くと、教え諭すようにこう言った。
「……過去に何があったにせよ、人間に出来る事はただひとつ、現実を受け止め、生きていくだけだ。間違っても罪から逃げるように死ぬ事じゃない。逃げたって罪は消えやしないからな。それでも、君が何かせずにはいられないっていうんなら、今は生きて……生きて汚名をそそぐ事だ。そうすれば、少しは罪も薄くなるってもんだろ。それが唯一、人間に出来る贖罪なんだと俺は考えてる」
「でも、みんな私に死ねって……!」
「でももクソもないさ。罪を背負って生き続けるってのはそういうことだろ。辛くて当然。そしてそれこそが、死に代わる贖罪になる」
何かを言いたそうな少女にそう言って釘をさすと、エフェルローンは冷めた口調で更にこう言った。
「……で、どうする? 死ぬの? 生きるの? 逃げるの? それとも戦うの? 俺は気が短いんだ。死ぬっていうんならもう止めないけど?」
「…………」
長い沈黙――。
(これじゃいくら時間があっても足りない)
そう思ったエフェルローンは少女を追い込むことにする。
ともかく、今は一秒たりとも惜しい。
エフェルローンは躊躇うこと無く洞窟の出口へと踵を返した。
そして、後ろを振り返ること無く、颯爽と歩き出す。
一歩、二歩、三歩……。
そして、四歩めを踏み出したその時――。
「……待って!」
エフェルローンの背中を少女の声が呼び止めた。
エフェルローンはというと、「しめた」とばかりに後ろを振り返り、少女をじっと凝視する。
「何?」
そんなエフェルローンの素っ気ない言葉に。
少女は下を向いて口をグッと引き結ぶと、大粒の涙を流しながら嗚咽交じりにこう言った。
「私、生きたい。本当は、本当はずっと……生きて……生きて、いたいの。どんなに苦しくても、辛くても、かまわない。だから……助けて」
そう言って、少女は止め処なく流れる涙を両手の甲で何度も拭う。
と、そんな傷ついた心と少しずつ向き合い始めた少女の元へ。
エフェルローンはゆっくりと引き返すと、少女の前で立ち止まる。
そして、徐にその紅茶色の髪をくしゃくしゃと二、三回撫で回すと、力強くこう言った。
「法の守護者である憲兵として、アルカサールの一国民である君の身柄を命をかけて保護する」
そう誓うと。
エフェルローンは手早く少女を抱え上げ、[瞬間移動]の呪文を唱え始める。
(間に合うか――?)
迫る、タイムリミット。
そして、[瞬間移動]の呪文が完成しようという、まさにその時――。
部屋全体に、目も眩むような閃光が複数、音も無く走った。
その閃光に集中力を乱されたエフェルローンの呪文は一瞬で散霧する。
(おい、嘘だろ……)
魔法発動の失敗。
その事実に、目の前がブラックアウトしそうになるエフェルローン。
それに呼応するかのように、腕の中の少女が不安げな声を上げる。
「何?」
と、同時に、磁気を帯びた空気が辺り一面をみるみる覆いつくしていく。
それは、バチバチと音を立てては、小さな雷をあちらこちらで発生させ、至る所で空間を歪める。
そう。
これこそ、[魔術暴走]への加速の始まり――。
(くそっ、どうする――?)
もう一度[瞬間移動]を発動させるには、もう時間が足りない。
とはいえ、何もしなければこの不穏な[気配]に飲み込まれ、エフェルローンと少女の存在は消えてしまうだろう。
唯一有効な魔法は[反射魔法]だろうが、残された時間で唱えられるのはたぶん一度きり。
そして、腕の中には不安そうにエフェルローンを見上げる少女が一人。
(ちっ、ついてないな……)
皮肉な笑みを浮かべ、そう心の中でひとりごちると。
エフェルローンは意を決し、再び呪文を唱え始める。
不気味な地鳴りが洞窟全体に反響し、地面と空気が細かく振動し始める。
(諦めたくは無い、でも――)
エフェルローンの脳裏を、気丈な姉リアの泣き出しそうな顔が過ぎる。
(ごめん姉さん。でも、俺にはこうする他に方法が……)
そんな自分勝手な言い訳と共に、エフェルローンが呪文の最後の言葉を紡ぎ終えた、まさにその時。
地下洞窟の空間を、複数の閃光が空を引き裂くように縦断し、無数の雷が地面を蜂の巣のように抉るのであった。
こうして。
百年に一度の天才魔術師と謳われたエフェルローンは、この魔力の暴走により、その身に消えることのない無数の傷を負ったばかりか、魔力減退と少年化いうなんとも屈辱的な[呪い]までもその身に受けることとなってしまうのであった。
親友と後輩の背中を見送ると。
エフェルローンはゆっくりと台座に近付いた。
そこには、不安そうに事の成り行きを見守る少女が無防備に横たわっている。
エフェルローンは「大丈夫、今助ける」と安心させ、小さく呪文を唱えた。
そうして、台座と少女を縛り付ける魔法――[拘束魔法]、それを解く。
相変わらず部屋の空気は生ぬるく、重い。
その不愉快極まりない感触に。
エフェルローンは形の良い眉を顰めると、まとわり付く空気を払うような仕草をしながら横たわる少女に手を差し伸べこう言った。
「さ、家に帰るよ」
だが、少女はむっくりと起き上がるものの、なぜかその場を動こうとしない。
「ほら、急げよ」
元々せっかちな気質のエフェルローンは、若干の苛立ちを隠さずにそう言った。
タイムリミットは刻一刻と迫っている。
それなのに。
少女はというと、眉を眉間に寄せ、口を一文字に引き結んだまま、やはり一向に動く気配は無い。
とうとうエフェルローンは、元々短い堪忍袋の緒を自ら切ってこう言った。
「何? 君、死にたいの? 死にたいんなら俺は行くけど」
そう殺気立つエフェルローンの投げやりな言葉に。
少女は虚ろな瞳で宙を凝視すると、無表情でこう言った。
「死にたい」
エフェルローンは反射的に少女を鋭くにらみつける。
「…………」
少女はと云うと、両手をきつく握りしめ、唇を震わせながら虚空の一点をじっと見つめている。
そんな少女を冷淡な眼差しで見遣ると、エフェルローンは面白くなさそうにこう言った。
「君さ、死ぬってことの意味、分かって言ってる?」
冷ややかなエフェルローンの言葉に、少女は唇をグッと引き結ぶと、涙を堪えながら上向き加減にこう言った。
「分かってる。わかってるから、死にたい。この世界からいなくなりたい。私みたいな人間、居なくなればいい……!」
その言葉に、エフェルローンの中で何かが切れた。
「ふざけるなよ、このガキ!」
エフェルローンの怒声に、少女の肩がビクッと跳ねる。
それでも気丈に振る舞う少女を前に、エフェルローンは容赦なく捲し立ててこう言った。
「世の中にはさ、生きたくても生きられない人間が山ほどいるんだよ! それなのに君は、生きている君は『死にたい』とほざく。なんて罪深い奴だ……!」
そんなエフェルローンの脳裏を過ぎるのは、流行り病で若くして死んでいった両親の顔。
「君の場合、死にたければ法がそう裁きを下したときに死ねばいい。それまでは、誰がなんと言おうが生きているべきなんだ。君にはその義務がある。まあ、本当に君が罪を償いたいと思っているならだけど」
そう冷たく言い放つエフェルローンに。
少女は涙と鼻水を垂れ流しながら猛反発してこう言った。
「でも、私……たくさんの人を殺した! 無抵抗な人たちを、本当にたくさん。殺すつもりは無かったけど。でも、人を殺した事に変わりは無いもの。私の犯した罪は罪。動機なんて関係ない。私は、さっきの男の人が言っていた通り、大量殺人者に変わりはないから。だから……だから私は、今ここですぐにでも死ぬべきなんだ! それに、人を殺した私の居る場所なんて……この世界のどこにも、どこにもないんだから!」
そう言ってぼろぼろと涙をながしながら、偽らざる心の内を吐露する少女に。
エフェルローンは深いため息をひとつ吐くと、教え諭すようにこう言った。
「……過去に何があったにせよ、人間に出来る事はただひとつ、現実を受け止め、生きていくだけだ。間違っても罪から逃げるように死ぬ事じゃない。逃げたって罪は消えやしないからな。それでも、君が何かせずにはいられないっていうんなら、今は生きて……生きて汚名をそそぐ事だ。そうすれば、少しは罪も薄くなるってもんだろ。それが唯一、人間に出来る贖罪なんだと俺は考えてる」
「でも、みんな私に死ねって……!」
「でももクソもないさ。罪を背負って生き続けるってのはそういうことだろ。辛くて当然。そしてそれこそが、死に代わる贖罪になる」
何かを言いたそうな少女にそう言って釘をさすと、エフェルローンは冷めた口調で更にこう言った。
「……で、どうする? 死ぬの? 生きるの? 逃げるの? それとも戦うの? 俺は気が短いんだ。死ぬっていうんならもう止めないけど?」
「…………」
長い沈黙――。
(これじゃいくら時間があっても足りない)
そう思ったエフェルローンは少女を追い込むことにする。
ともかく、今は一秒たりとも惜しい。
エフェルローンは躊躇うこと無く洞窟の出口へと踵を返した。
そして、後ろを振り返ること無く、颯爽と歩き出す。
一歩、二歩、三歩……。
そして、四歩めを踏み出したその時――。
「……待って!」
エフェルローンの背中を少女の声が呼び止めた。
エフェルローンはというと、「しめた」とばかりに後ろを振り返り、少女をじっと凝視する。
「何?」
そんなエフェルローンの素っ気ない言葉に。
少女は下を向いて口をグッと引き結ぶと、大粒の涙を流しながら嗚咽交じりにこう言った。
「私、生きたい。本当は、本当はずっと……生きて……生きて、いたいの。どんなに苦しくても、辛くても、かまわない。だから……助けて」
そう言って、少女は止め処なく流れる涙を両手の甲で何度も拭う。
と、そんな傷ついた心と少しずつ向き合い始めた少女の元へ。
エフェルローンはゆっくりと引き返すと、少女の前で立ち止まる。
そして、徐にその紅茶色の髪をくしゃくしゃと二、三回撫で回すと、力強くこう言った。
「法の守護者である憲兵として、アルカサールの一国民である君の身柄を命をかけて保護する」
そう誓うと。
エフェルローンは手早く少女を抱え上げ、[瞬間移動]の呪文を唱え始める。
(間に合うか――?)
迫る、タイムリミット。
そして、[瞬間移動]の呪文が完成しようという、まさにその時――。
部屋全体に、目も眩むような閃光が複数、音も無く走った。
その閃光に集中力を乱されたエフェルローンの呪文は一瞬で散霧する。
(おい、嘘だろ……)
魔法発動の失敗。
その事実に、目の前がブラックアウトしそうになるエフェルローン。
それに呼応するかのように、腕の中の少女が不安げな声を上げる。
「何?」
と、同時に、磁気を帯びた空気が辺り一面をみるみる覆いつくしていく。
それは、バチバチと音を立てては、小さな雷をあちらこちらで発生させ、至る所で空間を歪める。
そう。
これこそ、[魔術暴走]への加速の始まり――。
(くそっ、どうする――?)
もう一度[瞬間移動]を発動させるには、もう時間が足りない。
とはいえ、何もしなければこの不穏な[気配]に飲み込まれ、エフェルローンと少女の存在は消えてしまうだろう。
唯一有効な魔法は[反射魔法]だろうが、残された時間で唱えられるのはたぶん一度きり。
そして、腕の中には不安そうにエフェルローンを見上げる少女が一人。
(ちっ、ついてないな……)
皮肉な笑みを浮かべ、そう心の中でひとりごちると。
エフェルローンは意を決し、再び呪文を唱え始める。
不気味な地鳴りが洞窟全体に反響し、地面と空気が細かく振動し始める。
(諦めたくは無い、でも――)
エフェルローンの脳裏を、気丈な姉リアの泣き出しそうな顔が過ぎる。
(ごめん姉さん。でも、俺にはこうする他に方法が……)
そんな自分勝手な言い訳と共に、エフェルローンが呪文の最後の言葉を紡ぎ終えた、まさにその時。
地下洞窟の空間を、複数の閃光が空を引き裂くように縦断し、無数の雷が地面を蜂の巣のように抉るのであった。
こうして。
百年に一度の天才魔術師と謳われたエフェルローンは、この魔力の暴走により、その身に消えることのない無数の傷を負ったばかりか、魔力減退と少年化いうなんとも屈辱的な[呪い]までもその身に受けることとなってしまうのであった。
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