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#193 明日美
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こんにちは♪
きのうは、朝から最終上映時間ギリギリまで「明日の神話」の下で明日美さんをお待ちしていました。
むろん、いらっしゃるわけもないとわかってはいたものの、ヒマな文春の記者の方もこの一方的なやりとりを見ていることでしょうし、つまり、男として明日美さんを公にデートにお誘いしたわけなのですから、キャンドル某みたいなウソで塗り固めて、人を欺くようなマネは決して出来ないというわけです。
ただの自己満足に過ぎないのですが、
9時から20時すぎまでタロウの絵の下で、絶対に来ることはない天使のような、あの帯刀明日美を待ち侘びて立ち尽くす男。
そんなシチュエーションに酔いしれていた、というのがほんとうのところかもしれません。
そして、案の定、天使は舞い降りてきてはくれませんでした😭
しかし。
家に帰ってからもう一度明日美さんのアップした「オフのたてわきあすみ」を見直して、アッと気がついたのです。
あれは、単に明日美さんの楽しげなオフの一コマなどではなく、何らかのメッセージなのではないのか、そう思えてきたんです。
考えるまでもなく明日美さんがまかり間違っても、ご自分のお部屋をSNSで公開するわけもなく、わざわざ部屋を探して、それらしく背景やら小道具をセッティングするという手間のかかったことをやってらっしゃることがわかり、となると、なぜまたそんな手の込んだことをしなければならなかったのかと謎が深まりました。
憶測するに、まさかの私信であることがバレないようにナチュラルさを出すことが肝要であり、「オフのたてわきあすみ」の演出は、そのためのカモフラージュなのではないか、そして、それは見事にネットニュースになり、SNSでは「飲みっぷりがいい」であるとか、「オーバーサイズのTeeが長州力じゃね?」であるとか、「彼女感満載の天才投稿」等々、誰ひとりとして、私信ではないかなどと勘ぐり、騒ぎ出すアホなヤカラはいませんでした。
しかし、私はあれは明日美さんの私信であると確信しています。なぜそんなことがわかるのかといえば、その個人宛のメッセージの相手は、私だからです。
私が映画にお誘いした翌日の投稿であり、タイミング的にもまず間違いありません。あれは、何百万人といる明日美さんのファンの方には申し訳ないのですが、たったひとりの、私だけに向けられた帯刀明日美さんによる、私への私信なのでした。
なので、それがわかった時には天にも昇るようなうれしさが込み上げ、歓喜した私は不覚にも号泣してしまいました。
映画には行けなかったけれど、想いは明日美さんにしっかりと届いているとわかったのですから。そして、私は早速明日美さんのメッセージを読み取るべく楽しげなオフショットを解析しはじめました。
ただしかし、その私信の解析の結果は惨憺たるものでした。私は厳しい現実を目の当たりにして奈落の底へと一気に突き落とされたのです。
多忙な明日美さんが、わざわざあんなシチュエーションを作り出してまで私に伝えたかったこと。それは、既にお付き合いしている方がいらっしゃっるということでした😭
オフのナチュラルな演出により誰もが自然体の帯刀明日美に目を奪われてしまい、忘れてしまっていますが、被写体である明日美さんを撮影している人物がいるわけです。
私は、その事を強く意識させられました。そのカメラマンさんが、今彼であるという、そういうレベルの話ではありません。
明日美さんの視線の先には常に愛する誰かいる、そういうメッセージです。
つまり、優しい明日美さんはこんなわたしみたいなチンカスヲタクのアホな誘いをバカにして鼻で笑うような女性ではなかったのです。
明日美さんは、やんわりと私に「もう好きな人がらいるから、諦めて下さいね」そう言っているのでした。
ああ、ファンのみなさん、私たちはやっぱり間違っていなかった。私は声を大にしてここに宣言します。
『帯刀明日美』は、間違いなく天使でした!👼
きのうは、朝から最終上映時間ギリギリまで「明日の神話」の下で明日美さんをお待ちしていました。
むろん、いらっしゃるわけもないとわかってはいたものの、ヒマな文春の記者の方もこの一方的なやりとりを見ていることでしょうし、つまり、男として明日美さんを公にデートにお誘いしたわけなのですから、キャンドル某みたいなウソで塗り固めて、人を欺くようなマネは決して出来ないというわけです。
ただの自己満足に過ぎないのですが、
9時から20時すぎまでタロウの絵の下で、絶対に来ることはない天使のような、あの帯刀明日美を待ち侘びて立ち尽くす男。
そんなシチュエーションに酔いしれていた、というのがほんとうのところかもしれません。
そして、案の定、天使は舞い降りてきてはくれませんでした😭
しかし。
家に帰ってからもう一度明日美さんのアップした「オフのたてわきあすみ」を見直して、アッと気がついたのです。
あれは、単に明日美さんの楽しげなオフの一コマなどではなく、何らかのメッセージなのではないのか、そう思えてきたんです。
考えるまでもなく明日美さんがまかり間違っても、ご自分のお部屋をSNSで公開するわけもなく、わざわざ部屋を探して、それらしく背景やら小道具をセッティングするという手間のかかったことをやってらっしゃることがわかり、となると、なぜまたそんな手の込んだことをしなければならなかったのかと謎が深まりました。
憶測するに、まさかの私信であることがバレないようにナチュラルさを出すことが肝要であり、「オフのたてわきあすみ」の演出は、そのためのカモフラージュなのではないか、そして、それは見事にネットニュースになり、SNSでは「飲みっぷりがいい」であるとか、「オーバーサイズのTeeが長州力じゃね?」であるとか、「彼女感満載の天才投稿」等々、誰ひとりとして、私信ではないかなどと勘ぐり、騒ぎ出すアホなヤカラはいませんでした。
しかし、私はあれは明日美さんの私信であると確信しています。なぜそんなことがわかるのかといえば、その個人宛のメッセージの相手は、私だからです。
私が映画にお誘いした翌日の投稿であり、タイミング的にもまず間違いありません。あれは、何百万人といる明日美さんのファンの方には申し訳ないのですが、たったひとりの、私だけに向けられた帯刀明日美さんによる、私への私信なのでした。
なので、それがわかった時には天にも昇るようなうれしさが込み上げ、歓喜した私は不覚にも号泣してしまいました。
映画には行けなかったけれど、想いは明日美さんにしっかりと届いているとわかったのですから。そして、私は早速明日美さんのメッセージを読み取るべく楽しげなオフショットを解析しはじめました。
ただしかし、その私信の解析の結果は惨憺たるものでした。私は厳しい現実を目の当たりにして奈落の底へと一気に突き落とされたのです。
多忙な明日美さんが、わざわざあんなシチュエーションを作り出してまで私に伝えたかったこと。それは、既にお付き合いしている方がいらっしゃっるということでした😭
オフのナチュラルな演出により誰もが自然体の帯刀明日美に目を奪われてしまい、忘れてしまっていますが、被写体である明日美さんを撮影している人物がいるわけです。
私は、その事を強く意識させられました。そのカメラマンさんが、今彼であるという、そういうレベルの話ではありません。
明日美さんの視線の先には常に愛する誰かいる、そういうメッセージです。
つまり、優しい明日美さんはこんなわたしみたいなチンカスヲタクのアホな誘いをバカにして鼻で笑うような女性ではなかったのです。
明日美さんは、やんわりと私に「もう好きな人がらいるから、諦めて下さいね」そう言っているのでした。
ああ、ファンのみなさん、私たちはやっぱり間違っていなかった。私は声を大にしてここに宣言します。
『帯刀明日美』は、間違いなく天使でした!👼
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