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#158 トルソーの森
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*月*日
東15丁目のデパ地下から地上に出て、裏手のインスタレーションの空き地に向かう。
わけがわからないだろうが、そこらじゅうにあるただの空き地ではない。空き地それ自体がインスタレーションなのだ。
そこでは数百体のトルソーが、色とりどりのブラジャーだけを纏った妖艶な姿で俺を迎えてくれる。
背の高い支柱の上に乗っているものや、上から吊るされているもの、半分地面に埋め込まれているもの、横たわったものなど、様々なトルソーがびっしりと居ならぶ。
俺は、さながら哲学的なトルソーの森の迷路を逍遥する優男を演じながらも、その実トルソー一体一体に劣情し抱きついては、腰を振ってしまう、ただの変態。
ブラを身につけ何も語らないトルソーだけが、オレに優しかった。
東15丁目のデパ地下から地上に出て、裏手のインスタレーションの空き地に向かう。
わけがわからないだろうが、そこらじゅうにあるただの空き地ではない。空き地それ自体がインスタレーションなのだ。
そこでは数百体のトルソーが、色とりどりのブラジャーだけを纏った妖艶な姿で俺を迎えてくれる。
背の高い支柱の上に乗っているものや、上から吊るされているもの、半分地面に埋め込まれているもの、横たわったものなど、様々なトルソーがびっしりと居ならぶ。
俺は、さながら哲学的なトルソーの森の迷路を逍遥する優男を演じながらも、その実トルソー一体一体に劣情し抱きついては、腰を振ってしまう、ただの変態。
ブラを身につけ何も語らないトルソーだけが、オレに優しかった。
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