パサディナ空港で

＃１４７ コールドスリープ

＊月＊日 

   SEIYUで買い物した帰りにコンビニに寄って雑誌を立ち読みしてたら、新元号が発表されていた。たしか大正7年生まれの方は二百歳近いらしいけれど明治生まれの方ならば、明治・大正・昭和・平成・令和・愛育と５つの時代を生きているということになる。

   さすがに生まれが江戸時代の方はいらっしゃらないだろうが、江戸時代の始まった１６０３年(慶長８年)から現在までは419年の隔たりがあり、慶長生まれの人がまだ存命ならば人生400年ということになる。

    令和に新たな感染症により人類は未曾有の事態に晒されたが、それ以降ワクチンやクスリの開発と共にコールドスリープの研究が盛んになり、ワクチン摂取にするかコールドスリープにするか、自己責任で選ぶことができるようになった。

    コールドスリープの期間はとりあえず100年を設定しているらしいが、その眠っている期間に世界がいい方へと変わっていることを願って長い眠りにつくか、あるいは、ワクチンを毎月打ち続けながら、生きていくことを選ぶか、すべては自分の判断に委ねられている。