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#135 逆電
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*月*日
鶯谷の駅前でスマホ片手に煙草をふかしてたら声をかけられた。金髪の女の子だった。
「Get ready」たぶんそんな風に聞こえた。ネイティヴじゃなくコテコテの日本人の発音だからわかったのかもしれない。
するといきなり腰の入った正拳突きを一発腹にくらった。ウッと呻いて前屈みになったところに膝蹴り。
グシャッと鼻骨が折れた感触とともに気が遠のいた。気づいたら車のトランクの中だった。人に怨まれるような事を何かしたか必死に考えたが思い当たる節はない。
人里離れた森の奥深くに穴を掘り生き埋めにされる映像しか頭に浮かばない。幸いにもスマホは奪われてなかったから警察に電話しようと思った。
まさにその時だった。スマホが震え見知らぬ電話番号が表示されている。誰でもいいとにかく藁をも掴む思いで電話に出た。
すると..「あ、ヒロくんのケータイでいいですか? お葉書ありがとうございます」第一声ですぐわかった。
大好きな推しメンの声を忘れるわけもない。狭いトランクの中が天国になった。
「励ましのメッセージ本当にありがとう思い切り泣いちゃいました。ヒロくんも何か辛いことや悩みごとあると思うけどお互い頑張っていこうね! 卒業とか言われてるけどヒロくんに勇気と元気をもらいました。本当にありがとう」
ラジオ生放送のスタジオから逆電だった。むしろこのまま生き埋めでいいかな😭
鶯谷の駅前でスマホ片手に煙草をふかしてたら声をかけられた。金髪の女の子だった。
「Get ready」たぶんそんな風に聞こえた。ネイティヴじゃなくコテコテの日本人の発音だからわかったのかもしれない。
するといきなり腰の入った正拳突きを一発腹にくらった。ウッと呻いて前屈みになったところに膝蹴り。
グシャッと鼻骨が折れた感触とともに気が遠のいた。気づいたら車のトランクの中だった。人に怨まれるような事を何かしたか必死に考えたが思い当たる節はない。
人里離れた森の奥深くに穴を掘り生き埋めにされる映像しか頭に浮かばない。幸いにもスマホは奪われてなかったから警察に電話しようと思った。
まさにその時だった。スマホが震え見知らぬ電話番号が表示されている。誰でもいいとにかく藁をも掴む思いで電話に出た。
すると..「あ、ヒロくんのケータイでいいですか? お葉書ありがとうございます」第一声ですぐわかった。
大好きな推しメンの声を忘れるわけもない。狭いトランクの中が天国になった。
「励ましのメッセージ本当にありがとう思い切り泣いちゃいました。ヒロくんも何か辛いことや悩みごとあると思うけどお互い頑張っていこうね! 卒業とか言われてるけどヒロくんに勇気と元気をもらいました。本当にありがとう」
ラジオ生放送のスタジオから逆電だった。むしろこのまま生き埋めでいいかな😭
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