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#93 コアコンピタンス
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ある日、ミキは、映画のなかで気になることがあって、それについて調べたいということもあり、図書館にいった。ネットで調べるって手もあるけれども、ただ調べるということじゃなくって、それに関する本を読みたかったから。
だが、そのほしい情報の本は見つからなかったのだが、別にラノベの本を手に取って読んでみたら、ことの外面白くって図書館で読み耽ってしまった。そんなに面白いなら、借りて読みそうなものなのだけれども、借りてまでは読みたくはなかったのだった。
それで、三時間ほどで一冊読み切ってしまった。相当の書き手だと思ったけれど、この作者は、ミステリ系の人でやはり作中に殺人事件が起こるのだった。やはり、プロとなればどんな話でも書けるのだろうけれど、核となるモチーフが不可欠となってくるだろう。
ミステリ系の人ならば、殺人。あるいは、殺人とまでいかなくても、謎。こういった書くためのモチーフがベクトルとなって、物語だかテクストが推進していくのだろう。
ミキも小説まがいのものを書いていたりするのだけれど、ミキの場合は、恋愛。それもボーイズラヴであるとか、ビアンな話だとか、近親相姦ものとか、そういったいわゆるフツウでない話でないと、萌えないのだった。
ミキ自身は、ぜんぜんフツウに男子が好きなのだけれど、書くとなるとそんな話ばかりになってしまう。なにか、危険な匂いのする題材でないと想像力が働かないというのも、困りものなのかもしれないのだが、萌えないと筆がまったくもって進まないのだ。
まあ、とにかくそんな風にひとそれぞれコアにエロであるとか、バイオレンスであるとか、純愛であるとか、殺人であるとか、サスペンス、ユーモア、ギャグであるとか、あるいは、手法そのものだとか、そういった書く上での推進力となる何かが絶対にあるはずなのだ。
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