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モデル・アルデンテ・ピアノ
しおりを挟むデルモ、いや、モデルは、徳島出身でヨウコという名前の子だった。
スタジオに入ってくるなり、彼女はADのジロウに最近の私の主食は、BLなんです、といった。
ジロウは、面食らったようだったが、フランクにきょうの撮影を手短にレクチャーする。
ヨウコは落ち着きがなくジロウにもそれが伝わって、いらいらしているようだった。
「明日の本番のロケーションは、裏路地、廃墟に廃車、それに高架下なんかの壁画アートをバックにしての撮影だから、よろしく。だんだんヒートアップしてく感じで露出していってほしいんだ。で、きょうは、とりあえずカメリハってことで、スタジオ内での撮影ね」
ヨウコは、聞いているのか聞いてないのか、まるで上の空だ。
「それで、水着だけれども、何着か用意したから、それをすべて着てみてね」
すると、ヨウコは、はっと我に帰ったように目を瞠いて
「ええ! そんなことぜんぜん聞いてませんけれど。水着なんてぜったい嫌です」
「ああ、そう。水着だめなの? じゃあ、全裸でもいいよ」
「冗談は、やめてください。そういうことなら私帰りますから」
ジロウは、慣れたもので、無表情のまま。
「いいですけど。じゃ、さようなら。おつかれさまでした」
そういわれたヨウコは、当惑した。まずい、このままじゃお金にならない。
「ごめんなさい。私、なんでもやりますから。なんなら全裸でもいいですから。お願いします、仕事させてください」
ジロウは、鷹揚にうなづいてみせる。
「ああそう。じゃ、水着に着替えてきてね」
スタジオは、石作り風な壁とデザインチェアの置かれたスペース、背の高い観葉植物が配置され、柔らかい自然光がカーテン越しに射してくるソファスペース、赤い壁と床に段差をあつらえたスペース、同じく赤壁にディープピンクのチェストを配置したスペース、真っ白な壁に天蓋付きのベッドが置かれたベッドスペース、可動式のレンガ風の壁にハイテーブルとチェアが置かれたスペース、ダークな黒壁に一人用のソファが置かれたスペース、それにバルコニーも加えた九つのスペースがあり、それぞれ順次撮影が行われていった。
しかし、カメラテストだか、カメリハだかしらないけれども、明日の撮影は野外なのだから、スタジオ内でのテストは、あまり意味をなさないのではないのかなどと素人に毛が生えたようなヨウコでも、おかしいなという思いは少しだけあったのだった。
撮影は、なんらとどこおることなく順調に進んでいき、次は、ベッドスペースでの撮影というところで、休憩となった。
ヨウコが更衣室で、用意してくれた缶コーヒーを飲んでいると、ちょっといいかなと、プロデューサーという人がやってきた。セーターを肩に掛けるダサダサのスタイルが、いかにもPという感じだった。
「実はさ、急な話なんだけど、クライアントがさ、もう少し露出があってインパクトのある画がほしいというんだよね。それも、グラビアっていうんじゃなくて、動画がほしいっていうわけ。でね、ものは相談なんだけれど、脱いでもらえないかな?」
「上だけですか?」
「いや、できれば下も。もちろん、やってくれるなら、別手当て出すから」
「そ、そうなんですか」
「どう? 三万上乗せってことで」
「わかりました。やります」
「そう。そりゃよかった。いや、ごねられたらどうしようかと思っちゃったよ。でさ、ぶっちゃけ、聞くけど、男優さんとの絡みっていうのは、やっぱ、だめかなぁ?」
「ええ! それってまるっきりAVじゃないですか」
「いやぁ。そうなんだけど、個人的にね、クライアントさんが愉しむだけのものだからさ、巷に流れるってことはないから」
「はあ」
「でね、もしOKしてくれるんだったら、十は出すから」
「十万ですか?」
「そう。十万。で、さらに本番もやってくれるなら、三十は出せるんだけど」
「三十万ですか」
「むろん、強要はしないよ。十万で充分ていうなら、それでいいし、やっぱり三十万は魅力だなぁって思えば、頑張ってゲットしちゃえばいいし」
*
ニシムラは、ようつべで「FREE HUGS」というワードで検索し、少なからず感動を覚えた。
それは、ニュースサイトで、外国のある中学校でハグ禁止令が出たという記事を見たからで、参考のために動画があるかどうかを確かめてみたというわけだった。
そして、その感動をみんなとシェアしたいという想いが募り、ブログにこんな記事を書いた。
はじめて出合った見知らぬ人でもハグし合おうじゃないか、というひとつの試みであるわけですが、これを見て、ぼくは思わず泣けてきたんですよ。これほど美しい光景もないのではないかと思ったのですね。
ハグという習慣があるところにおいても、このようなフリーハグというものがなかなか受け入れ難いものではあるようなので、日本においてはありえないような光景ではあるけれども、ほんとうにすばらしいと思いました。
世界のどこかで常に紛争が絶えず、人類同士でいがみあい、争いあい殺しあっているというこの世の中において、その対極にあるハグするという行為は、実に実にすばらしいです。これが実際に世界に広まっていったなら世界はすばらしいことになるのではないでしょうか。こんなに感動したのは久しぶりのことでした。
もちろん、世界中で起こっている争い事が容易になくなることはないでしょう。しかし、この動画を見てわかるように、ヒトは争い合うために生まれてきたのではなく愛し合うために生まれてきたのだということがよくわかります。誰一人として、実際は争うことを欲している者などいないでしょうが見知らぬ者同士でもハグし、ひとつに繋がるという行為が、実に微笑ましく感動すら覚えるのは、人間同士がいがみあい、争いあうことがどれほど誤っていることであるのかを如実に物語っています。
ハグすると自然に笑みがこぼれてしまうのはなぜでしょう。それは、人が人とコミュニケーションをとることが自然で重要なことであることだからだと思います。
こうして「FREE HUGS」の動画を見ていると、握手よりももっとハグの方がぜんぜん素敵だと思えてきました。
幼いときの親子のスキンシップが重要なことは言うに及びませんが、あなたも小さい頃、お母さん、お父さんにハグされて幸福感を感じたことがおありだと思います。
たとえそのハグする相手が見知らぬ人でも同じことではないでしょうか。友愛を示すには最高のやり方といえるでしょう。そして、ハグしあった後、あなたは絶対に幸せを感じるはずです。
見ず知らずの人でも、同性・異性にかかわらず、両手を広げて、お互いに相手の背中に手をまわし背中を軽くたたいてハグする、すばらしいことですね。
むろんハグする、ハグされることに対して嫌悪感や憂鬱感を持ってしまう方もいらっしゃるでしょうが、これほどすばらしいコミュニケーションの方法もないなと思いました。
人類はみな兄弟なのだと声高にいうつもりはありませんが、争い、憎しみあい殺しあうのが人類ではないことは確かなことでしょう。
フリーハグ。人は憎しみあうためでなく、愛しあうために生まれてきたのだということを思い出させてくれます。
やっぱりハグって、相手を受け入れるということなんですね。いまさらながら気づきました。だから、ほんとうに心が広い人でなければできないかもしれないし、また相当勇気のいることかもしれませんね。
どんな人でも受け入れるって、言葉では簡単だけれど、行動するとなると大変かもしれません。
で、この動画すばらしいんで自分が何回も見るためにもアップしたんですが、もうとうぶんは見ないかも知れません。というのも、ずっとボロ泣きだったんですよ。もう泣けて泣けて仕方なかった。二時間くらい動画観ながら、書いてたんですが泣きっぱなしです。
それで、マジに疲れました。ずっと涙流してると目とか腫れるじゃないですか? あんな感じで浄化したということなのかもしれませんが、とにかく泣き疲れてしまいました。ま、それは置いといて。
フリーハグ、ほんとうに美しい光景ですよね☆
*
ヨウコは、結局三十万をもらった。
それも、現ナマで。
この世知辛い世の中、現金に勝るものはないだろう。
身も心も温かくなったヨウコは、ちらほら雪の舞いはじめた郊外の見知らぬバス停にひとり佇みながら、横浜行きの市営バスを待っていた。
これで、前からほしかったミュウミュウのバッグか、クロエのお財布が買える。そう思うとヨウコは、にやけてしまう自分をどうすることもできなかった。
手持ち無沙汰に、ケータイでブログを拾い読みしていても、内容は一切頭には入ってこない。
フォリフォリだの、バレンシアガだの、ヴィヴィアン・ウエストウッドといったブランドの名前が脳裏を掠めるばかり。
でも、やがてどこの誰だかしらないけれども、おめでたいやつの記事を眺めて、笑った。なになに? ずっとボロ泣きだったんですよ。もう泣けて泣けて仕方なかった。二時間くらい動画観ながら、書いてたんですが泣きっぱなしです。それで、マジに疲れました。ずっと涙流してると目とか腫れるじゃないですか? あんな感じで浄化したということなのかもしれませんが、とにかく泣き疲れてしまいました。ま、それは置いといて。フリーハグ、ほんとうに美しい光景ですよね☆
アホくさ。なにがほんとうに美しい光景ですよね、だ。
AVの方がよっぽど美しい光景だっつーの。
今年はじめての雪がひとひら、またひとひらと天上から舞い降りてくる。
バスは、まだ来ない。
と、四十代くらいだと思われるおじさんが、ヨウコの隣に並んだ。そして、やおらこんなことを言い出すのだった。
「あの、失礼だとは思うのですけれど、お嬢さん、あなた悪魔に魂を売り渡しませんでしたか?」
ヨウコは、唖然とした。
「はあ?」
「あなたのきれいなお顔に、少しばかり翳りがあると思いましてね。なにかよからぬことで、お金を得たりしませんでしたか?」
「失礼なこと、言わないでください。なんですかいったい? ストーカー? 警察呼びますよ?」
「いや、非礼はお詫びします。申し訳ありません。でも、なんか心あたりがあるんじゃありませんか?」
「あのね、おじさん。いい加減にしてよ。なにわけわかんないこといってるわけ? 私がどういう仕事をしてお金を得ようがあなたにはまったく関係ないことでしょ」
「ええ、ええ。ごもっとも。それはもうまったく関係ありません。でもね、老婆心ながらお嬢さんを見てると、なんだか自分の娘のことのようで、心配なんですよ」
「とかなんとかいっちゃって、なんだ、それってナンパしてるってわけ?」
「めっそうもない。ただね、貞操観念のないのも困りものだなって……」
「ええ? なんで知ってるの?」
「いや、私はなにも知りませんよ。あなたが何をしてお金を稼いだかなんて」
「へえ。なるほどね。知ってるんだ。知っててつけてきた? じゃ、やっぱりストーカーじゃん」
「いや。ほんとうにつけてきたわけじゃありません。このバス停を毎日利用してるだけですから」
「で? なにが目的なの? 撮影風景を覗き見してたら、もうたまらなくなっちゃったってこと?」
「いや、そんなんじゃありませんよ。親御さんは、さぞかし嘆くだろうなと思いましてね」
「ほら、やっぱり見てたんじゃない。で? 私がほしいの?」
「わかりました。やはりそうだったんですね。あなたは、愛に飢えているんだ。満たされない心をいつも抱えて生きている。さあ、いらっしゃい。なんにも怖がることなんてないんです。あなたを大きな愛ですっぽりと包んでさしあげましょう。あなたに無償の愛を分け与えること、それは即ち、私自身の喜びでもあるのです。さあ、 心を開いて、私の胸に飛び込んでいらっしゃい」
ヨウコは、ふき出しそうになるのをなんとかこらえて言った。
「はい。はい。結局、ナンパでしょ、それ」
「なにをいうのやら。そんなんじゃありませんよ。ちょっとね、お説教でもしないといけないかなと思いましてね」
「けっこうです。ご自分の娘さんになさったら」
「いや、もうしたくてもできないんですよ。女房の後を追いかけるようにして亡くなってしまったんでね」
「え! そうなんですか」
ヨウコは、不意にこのおじさんが不憫に思えてきた。
「わかりました。わかったから、もうごちゃごちゃいわないで」
雪は、粉雪にかわり、さらさらさらと風に流されるようにそぞろ降っている。
やがてヨウコは、神妙な面持ちで、こんなことをいった。
「ね、おじさん。もうクリスマスは、すぎちゃったけれど、私からおじさんにプレゼントを差し上げます。おじさんをちょっとだけ、天国に連れて行ってあげる」
ヨウコは、ちょっと待っててといってあたりを見回す。
そして、自販機の並ぶ一角の奥まったところに、通りから死角になる場所を見つけ出すと、おじさんの手を取り、強引に引っ張っていく。
「な、なんですか? もうすぐバスが来ますよ」
「いいからいいから」
そういって、ヨウコはおじさんを壁際に立たせて、しゃがみこむと、おじさんのズボンのジッパーを下げた。
「ちょっとちょっと、いったいなにをする気なんですか?」
「おじさんだって、男だもの、きらいじゃないでしょ?」
「やめなさい。こんなこと馬鹿げてる。親が泣きますよ」
「じゃ、いいのやめても? 手で振り払ったら?」
おじさんは、しきりにやめなさい、やめなさい、と繰り返しいいながらも、ヨウコを突き飛ばすようなことはしなかったし、むしろ恍惚な表情を浮かべて壁に背をあずけていった。
「さ。これでよしと。準備ОK」
そういうなり、ヨウコは下穿きを足首まで下げ、スカートをたくし上げると、お尻をおじさんの方に突き出した。
「寒いんだから、早くしてね、さ、早く!」
「いや、無理だから。ぜったいに無理」
「このごにおよんで、なにいってるわけ? 女に恥じかかせないないでよね」
「いや、いけません……だめです、こんなこと……」
「ね、なにかっこつけてるの、それとも、やめる?」
「いやいや。私はそんな気がないんだけれども、腰が腰が、勝手に動いて……」
◇
「お小遣い」とおじさんはいって、ヨウコは二万円をもらった。
そんなつもりは、ぜんぜんなかったのに、おじさんは無理やりヨウコの手にお札を握らせると、バスも待たずに逃げるようにしてどこかへ行ってしまった。
ヨウコは、複雑な心境だった。
自分のとった行動が、いまになって不思議でならなかった。
なんで、あんなことになってしまったのか。
自分としては、ちょっと人助け、みたいな思い上がりがあったのかもしれないし、AVまがいなことをしてお金を得てしまった自分を罰したいという心理が働いたのかもしれないと思った。
おじさんは、ヨウコにお札を握らせながら、「娘には、父親らしいことなど、ぜんぜんしてあげられなかったんですよ。だから、これは、あなたの行為への代償ということではなしに、娘へのお小遣いということで受け取ってください」などと言ったのだが、ヨウコは、なにか釈然としなかった。ほんとうのところはそうではないのではないか。
ほんとうは、お金を手渡すことによって、おじさんは、ヨウコを街娼にまで突き落としたのだ。その行為は、おまえは、街の女なのだよと暗に言っているのだ。
実のところ、そんなつもりは、彼にはないのかもしれない。だが、負い目を感じないようにお金を支払い、ヨウコもそれを受け取った時点で、契約は成立し、お客と街娼という関係が生まれたのだった。
ヨウコには、むろんそんなことはわからない。わからないけれども、なにかが変わってしまったように思った。みじめな気持ちといえばいいだろうか。漠然としてよくわからないけれども、なにかそこはかとなく哀しかった。哀しみのヴェールがぴったりと皮膚に貼り付いたまま、どうにも拭えないのだ。
横浜行きのバスが来た。
いちばん後ろのシートに座った。
がらがらのバスに揺られながら、ヨウコは、バッグの口を開けて手探りし、茶封筒に入った三十万円を握りしめたまま、涙した。
横浜駅のバスターミナルに着いても、にぎやかで明るい駅の構内には足が向かなかった。
まばゆいばかりの光りがまろびでるデパートの前を素通りして、ゆくあてもなく、とぼとぼと裏通りを歩いていくと、小さな公園をみつけた。
ベンチで少し休んでいこうとヨウコは思った。
すると、なにやら看板を手にした男性が、公園の中央に佇んでいるのが見えた。それは、フリーハグと書かれた看板だった。すると男性が、ヨウコに微笑みかけながら、両手をひろげた。
わあ! とヨウコは思った。
考えるまえに、ヨウコは走り出していた。
そして、飛びつくようにしてハグしてもらう。
ヨウコの顔から、輝かんばかりの笑みがこぼれた。
見ず知らずの人なのに、この温もりは、いったいなんだろう。
軽々と抱き上げられて、ぐるぐると世界がまわるなかでヨウコは、そう思った。
めくるめくような嬉しさが突き上げてくる。
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