40 / 82
ナルミ
ナルミの性体験(回想)サイドストーリー:カヲル2
しおりを挟む
カヲルは、義理の姉である容子を見舞うため、入院先である中目黒の病院に向っていた。
東横を降りて、プレッセで容子の好きな苺を買った。
カヲルは、以前中目黒に五年ほど住まったことがあるが、東横の車窓から眺める度に中目黒駅周辺の景観の目覚しい変わりように、感嘆の念をいつも抱いていた。
以前によく利用した中目黒駅前図書館は、改札を抜けてすぐの山手通りを渡った向こう側に位置していたが、現在は、その真向かいに聳えるGTタワー地下一階、プレッセの向かいになっていた。
容子のいる病院は、駅からのんびり歩いても十分程度で、よくTVの撮影にも使われていたが、カヲルは、レストランのある最上階から鳥瞰する、中目黒の街が好きだった。
ホテルのような二層吹抜けのロビーを抜け、エレベーターで六階まであがる。
病室に入っていくと、容子は、惚けたように窓の方を眺めやっていた。
こんにちは、おねえさん。と、カヲルが声をかけると、容子はゆっくりとこうべを巡らせカヲルを見た。
が、その目は、なかなかカヲルをまっすぐ捉えられずに、視線はしばらく宙を彷徨っていた。
カヲルには、わかった。容子は、物思いに耽っていたのだ。それで、じきには切り替えができがたかったようだ。それほど、なにを思いつめているのだろうか。
傍らのチェストの上の花瓶には、赤紫の芍薬の大輪が挿してあり、たおやかな光を放って殺風景な室内を照らしていた。
「カヲルさん、来てくださって、ちょうどよかったわ。きょうは調子がいいから、話ができる内に話しておきたいことがあるの」
「調子がいいんですか。それはよかった。でもね、そうはいっても、おねえさん、無理しないで。べつにきょうじゃなくてもいいじゃない。いつでも、あたしはこれるんだから。また、すぐくるわよ」
すると、容子は、無理やり作ったような微笑を浮かべた。
「うん、ありがとう。でもね、私にはわかるの。もう長くはないって。だから、今のうちに話しておきたいの。それで。話は、ナルミのことなんだけど。私が、いけなかったんだけれど、あの子は、外見だけでなくほんとうに女の子みたいに優しくて、遠慮深くて、まあ、それは、長所ともいえるんだけど、いちばん悔やんでいるのは、もう少し性に対してオープンな性格にしてあげられなかったこと。フィジカルなコンプレックスがあるわけじゃないのに、なぜか性に対しては奥手みたいで、未だにお付き合いしてる女性もないようなのよ。まあ、母親としては、千人斬りとかを自慢するような輩にはなってほしくないけれど、聖人君子みたいなのもねえ。
それでね、カヲルさんに折り入ってお願いがあるの。
ほんとうに身勝手なお願いなんだけれど、これは、カヲルさんにしかお願いできないことなの」
「可愛い甥っこのナルミのためなら、なんでもやりますよ。でも、おねえさん、ちょっと考えすぎてませんか? 取り越し苦労っていうか。男の子なんだから、自然となるようになるわよ」
「そうよね、そうならいいんだけど。それでね、カヲルさん。これは、身内の恥を晒すようで、話そうか話すまいか悩んだんだけれど、これを話さないことには、カヲルさんにこの件を承諾してもらえないと思うから、お話することにしました。
カヲルさん、驚かないでちょうだいね。実は、ナルミ、普通じゃないのよ。いえ、普通過ぎるくらい普通なんだけど、私に対しては、ということね」
「そりゃ、そうでしょう。あんなに繊細で優しい子、見たことないし、お母さんに対しては、さらにきめこまやかな愛情をみせてくれるんじゃないですか?」
「まあね。まあ、それはそうなんだけど、その愛情がちょっと問題で……」
「え? というと……」
容子は、再び窓の方に顔を向け、ぽつりぽつりと話しはじめる。
「はじめは、まったく気づかなかったんだけど、なんか……下着がね、ちょくちょくなくなるの。最初は、下着泥棒かなあって思って、すごく気持ちわるかったんだけど、外には干さないから、おかしいなあとは思ってたのね。そしたらある日、見あたらなかった下着が、スグルの部屋を掃除してたら出てきたの。
ほんとうにそのときは、衝撃だったわ。でも、スグルは受験を目前に控えていたから、私も事実を知るのは怖くもあったし、静観する、みたいなことになったんだけれど、とにかく私には、なにが起こっているのか、わけがわからなくって、いえ、わかりたくはなかったんだけど。で、ともかく、これは、なにかの間違いにちがいないと思うことにして、その確証を得るために、私はあることをしてみたのよ。
わざと、胸の部分が大きくえぐれているTシャツとか、タンクトップを着て、スグルの前でかがんでみせたり、スキニーパンツで、お尻を思いきり突き出したりしてみたんだけれど、全然スグルは、フツウなのよ。憎らしいくらい、しれっとしてて。
ま、それがあたりまえよね。母親の肉体に、いちいち激しく反応する息子なんて、異常だものね。で、私は、一安心したわけ。正直、ああ、よかった、と思う反面、ちょっぴり残念な気がしなくもなかったけれど……。
でも。そのあとで、私は決定的なことを知ってしまったの。
それは、ちょっといえないけれど、あの子、この頃ではもう、私にバレるようにわざと下着を見つかりやすいところに隠してあったりするわけ。
これって、凄いことよね。隠さないということは、意思表示だもの。だから、私、怖いの。いつナルミが、アクションを起こすかと思って。
こんなこというとあれなんだけれど、だから、私、発病してよかったと思ってる。もし、ナルミとへんなことになってしまったなら、私は、絶対彼の言いなりになってしまうでしょうから。そして、ずるずるとその関係をつづけてしまうでしょうから。
それでね。カヲルさんにお願いしたいのは、単刀直入にいってしまうと、彼に、オンナを教えてあげてほしいのよ」
カヲルは、眸を瞠いた。
「つまり……」
「そう。わがままなこといって、ほんとうに申し訳ないんだけど、スグルが性に対して、奥手であることから、近場で容易に手に入る性で、満足しようとしているじゃないのかって思うのね。
でも、それはほんとうに男として、ダメだと思うの。なんでも許してくれる母親では、恋のかけひきもできないし、男としての成長は、望むべくもない。なんでも好きなようになる恋人なんてね。
会社に勤めたり、よそさまの娘さんと、おつき合いすることが、自分を知り、社会を知り、ひいては、人生を知るということだと思うの。
だから、カヲルさんにひとはだ脱いでほしいのよ。オンナを知ったら、ナルミも自信がついて、すべてにもっとオープンになれると思うの。どうかしら、カヲルさん」
カヲルは、俯いたまましばらく黙っていたが、意を決したようにやがて話しはじめた。
「おねえさんのお考えは、よくわかりましたし、あたしは今、独り身で子供もいませんから、ナルミの将来のことを考えると、協力するにやぶさかでないのですけれど、どうなんでしょう? あたしでは、近すぎはしませんか? 結局、ナルミは、身内のぬるま湯のなかということには、なりませんか? それだけですね、私が心配なのは」
「ありがとう、カヲルさん。なんと申していいのやら。ああ、なんか肩の荷が下りたわ。ほんとうにありがとう、カヲルさん。ナルミのこと、くれぐれもお願いしますね」
「わかりました。けど、ちょっとあたしにもこころの準備というものがありますから、すぐにはむりですけれど、お約束しますね。だから、おねえさんは、ご自分のお身体のことだけお考えになって、治療に専念なさってくださいね」
「ありがとう。カヲルさんが、約束してくださるのなら、わたしも、なんとか頑張ってみるとお約束します」
東横を降りて、プレッセで容子の好きな苺を買った。
カヲルは、以前中目黒に五年ほど住まったことがあるが、東横の車窓から眺める度に中目黒駅周辺の景観の目覚しい変わりように、感嘆の念をいつも抱いていた。
以前によく利用した中目黒駅前図書館は、改札を抜けてすぐの山手通りを渡った向こう側に位置していたが、現在は、その真向かいに聳えるGTタワー地下一階、プレッセの向かいになっていた。
容子のいる病院は、駅からのんびり歩いても十分程度で、よくTVの撮影にも使われていたが、カヲルは、レストランのある最上階から鳥瞰する、中目黒の街が好きだった。
ホテルのような二層吹抜けのロビーを抜け、エレベーターで六階まであがる。
病室に入っていくと、容子は、惚けたように窓の方を眺めやっていた。
こんにちは、おねえさん。と、カヲルが声をかけると、容子はゆっくりとこうべを巡らせカヲルを見た。
が、その目は、なかなかカヲルをまっすぐ捉えられずに、視線はしばらく宙を彷徨っていた。
カヲルには、わかった。容子は、物思いに耽っていたのだ。それで、じきには切り替えができがたかったようだ。それほど、なにを思いつめているのだろうか。
傍らのチェストの上の花瓶には、赤紫の芍薬の大輪が挿してあり、たおやかな光を放って殺風景な室内を照らしていた。
「カヲルさん、来てくださって、ちょうどよかったわ。きょうは調子がいいから、話ができる内に話しておきたいことがあるの」
「調子がいいんですか。それはよかった。でもね、そうはいっても、おねえさん、無理しないで。べつにきょうじゃなくてもいいじゃない。いつでも、あたしはこれるんだから。また、すぐくるわよ」
すると、容子は、無理やり作ったような微笑を浮かべた。
「うん、ありがとう。でもね、私にはわかるの。もう長くはないって。だから、今のうちに話しておきたいの。それで。話は、ナルミのことなんだけど。私が、いけなかったんだけれど、あの子は、外見だけでなくほんとうに女の子みたいに優しくて、遠慮深くて、まあ、それは、長所ともいえるんだけど、いちばん悔やんでいるのは、もう少し性に対してオープンな性格にしてあげられなかったこと。フィジカルなコンプレックスがあるわけじゃないのに、なぜか性に対しては奥手みたいで、未だにお付き合いしてる女性もないようなのよ。まあ、母親としては、千人斬りとかを自慢するような輩にはなってほしくないけれど、聖人君子みたいなのもねえ。
それでね、カヲルさんに折り入ってお願いがあるの。
ほんとうに身勝手なお願いなんだけれど、これは、カヲルさんにしかお願いできないことなの」
「可愛い甥っこのナルミのためなら、なんでもやりますよ。でも、おねえさん、ちょっと考えすぎてませんか? 取り越し苦労っていうか。男の子なんだから、自然となるようになるわよ」
「そうよね、そうならいいんだけど。それでね、カヲルさん。これは、身内の恥を晒すようで、話そうか話すまいか悩んだんだけれど、これを話さないことには、カヲルさんにこの件を承諾してもらえないと思うから、お話することにしました。
カヲルさん、驚かないでちょうだいね。実は、ナルミ、普通じゃないのよ。いえ、普通過ぎるくらい普通なんだけど、私に対しては、ということね」
「そりゃ、そうでしょう。あんなに繊細で優しい子、見たことないし、お母さんに対しては、さらにきめこまやかな愛情をみせてくれるんじゃないですか?」
「まあね。まあ、それはそうなんだけど、その愛情がちょっと問題で……」
「え? というと……」
容子は、再び窓の方に顔を向け、ぽつりぽつりと話しはじめる。
「はじめは、まったく気づかなかったんだけど、なんか……下着がね、ちょくちょくなくなるの。最初は、下着泥棒かなあって思って、すごく気持ちわるかったんだけど、外には干さないから、おかしいなあとは思ってたのね。そしたらある日、見あたらなかった下着が、スグルの部屋を掃除してたら出てきたの。
ほんとうにそのときは、衝撃だったわ。でも、スグルは受験を目前に控えていたから、私も事実を知るのは怖くもあったし、静観する、みたいなことになったんだけれど、とにかく私には、なにが起こっているのか、わけがわからなくって、いえ、わかりたくはなかったんだけど。で、ともかく、これは、なにかの間違いにちがいないと思うことにして、その確証を得るために、私はあることをしてみたのよ。
わざと、胸の部分が大きくえぐれているTシャツとか、タンクトップを着て、スグルの前でかがんでみせたり、スキニーパンツで、お尻を思いきり突き出したりしてみたんだけれど、全然スグルは、フツウなのよ。憎らしいくらい、しれっとしてて。
ま、それがあたりまえよね。母親の肉体に、いちいち激しく反応する息子なんて、異常だものね。で、私は、一安心したわけ。正直、ああ、よかった、と思う反面、ちょっぴり残念な気がしなくもなかったけれど……。
でも。そのあとで、私は決定的なことを知ってしまったの。
それは、ちょっといえないけれど、あの子、この頃ではもう、私にバレるようにわざと下着を見つかりやすいところに隠してあったりするわけ。
これって、凄いことよね。隠さないということは、意思表示だもの。だから、私、怖いの。いつナルミが、アクションを起こすかと思って。
こんなこというとあれなんだけれど、だから、私、発病してよかったと思ってる。もし、ナルミとへんなことになってしまったなら、私は、絶対彼の言いなりになってしまうでしょうから。そして、ずるずるとその関係をつづけてしまうでしょうから。
それでね。カヲルさんにお願いしたいのは、単刀直入にいってしまうと、彼に、オンナを教えてあげてほしいのよ」
カヲルは、眸を瞠いた。
「つまり……」
「そう。わがままなこといって、ほんとうに申し訳ないんだけど、スグルが性に対して、奥手であることから、近場で容易に手に入る性で、満足しようとしているじゃないのかって思うのね。
でも、それはほんとうに男として、ダメだと思うの。なんでも許してくれる母親では、恋のかけひきもできないし、男としての成長は、望むべくもない。なんでも好きなようになる恋人なんてね。
会社に勤めたり、よそさまの娘さんと、おつき合いすることが、自分を知り、社会を知り、ひいては、人生を知るということだと思うの。
だから、カヲルさんにひとはだ脱いでほしいのよ。オンナを知ったら、ナルミも自信がついて、すべてにもっとオープンになれると思うの。どうかしら、カヲルさん」
カヲルは、俯いたまましばらく黙っていたが、意を決したようにやがて話しはじめた。
「おねえさんのお考えは、よくわかりましたし、あたしは今、独り身で子供もいませんから、ナルミの将来のことを考えると、協力するにやぶさかでないのですけれど、どうなんでしょう? あたしでは、近すぎはしませんか? 結局、ナルミは、身内のぬるま湯のなかということには、なりませんか? それだけですね、私が心配なのは」
「ありがとう、カヲルさん。なんと申していいのやら。ああ、なんか肩の荷が下りたわ。ほんとうにありがとう、カヲルさん。ナルミのこと、くれぐれもお願いしますね」
「わかりました。けど、ちょっとあたしにもこころの準備というものがありますから、すぐにはむりですけれど、お約束しますね。だから、おねえさんは、ご自分のお身体のことだけお考えになって、治療に専念なさってくださいね」
「ありがとう。カヲルさんが、約束してくださるのなら、わたしも、なんとか頑張ってみるとお約束します」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
うちでのサンタさん
うてな
ライト文芸
【クリスマスなので書いてみました。】
僕には人並み外れた、ある能力を持っていた。
それは『物なら一瞬にして生成できてしまう』能力だ。
その能力があれば金さえも一瞬で作れてしまう、正に万能な能力だった。
そして僕はその能力を使って毎年、昔に世話になった孤児院の子供達にプレゼントを送っている。
今年も例年通りにサンタ役を買って出たんだけど…。
僕の能力では到底叶えられない、そんな願いを受け取ってしまう…
僕と、一人の男の子の
クリスマスストーリー。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタの教えてくれたこと
いっき
ライト文芸
サンタは……今の僕を、見てくれているだろうか?
僕達がサンタに与えた苦痛を……その上の死を、許してくれているだろうか?
僕には分からない。だけれども、僕が獣医として働く限り……生きている限り。決して、一時もサンタのことを忘れることはないだろう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる