ゆとりある生活を異世界で

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北の地にて

情報の重要性とは

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ワイナール皇国暦286年、8の月




「皆さん、おはようございます」

「「「「「おはようございます、スコットさん」」」」」

「本日はこれと言った通達はありませんが、各種進捗具合を報告してもらえますか?
いつものように後ほど辺境伯様へ報告するので、進捗報告は紙に起こし取り纏めます」

「「「「「はい!」」」」」

「では、まずは造営中の東辺境宿の進捗具合をお願いします」

「はい。現在の建築進行度は5割ほど進んでいます」

「ほう⁉︎それは速いですね⁉︎
しかし、あまりに速い建築は少し心配ですね?
前代未聞の巨大な宿屋なのですから、完成を急ぐあまり無理をして何かしらが歪んでしまうと取り返しがつかない事になりますよ?
ましてや焦って事故など起きてしまえば、逆に完成が遅れる事になるでしょう
たぶんですが、この規模の宿屋は皇都ミャーコンにすらありませんからね
大丈夫なのですか?それはロベルト様…いえ、辺境伯家が望まれることではありませんが」

「はい。それは視察して頂いても理解出来るかと思いますが、確かに無理をしています
何しろ職人達は現場に仮設宿泊所を建てて昼夜兼行の突貫で作業をしているのですから…」

「は?………」
普段から慌て騒ぎ、動揺もしないスコットがさすがに絶句するも
「いや…いやいや、何故そこまで⁉︎」

「はい。理由は分かり易いもので、今スコットさんがおっしゃった“他に類を見ない宿屋”ということが職人達に火を付けたようです
マヨヒガと相まって、立派で凄い宿屋であればあるほど皇国中からヒトが来るでしょうから職人達の腕の見せどころでもありますし
頑張れば頑張る程に後世に語り継がれる可能性もある。と、考えているようです」

「?…それは……誰かが焚きつけていませんか?」

「はあ…あ⁉︎いえ!はい。それはあるかと思います
実は建設している周りには見物人が多数来ておりまして
その見物人の大多数がコウトーの宿屋関係者なんです」

「??それは商売敵しょうばいがたきではないですか
それが何故、職人達を焚き付けるのですか?
将来的には競合するのではないですか?」

「ええ、競合するのは確かなのですが
実際問題として、民の間にはコウトーでの宿屋不足が実感としてきている事
建てている宿屋が、いわゆる公営宿でもあることから
コウトーの宿屋関係者には【最後の砦】的な受け取り方をされているようなのです」

「う~む…」

「もう1つあります」

「なんですか?」

「はい。
スコットさんが最初に大まかな計画を宿屋関係者を集めて話された時に《東辺境宿は殆どの客層を冒険者や他領の兵と見込んでいる。食事などはそれなりの物しか出さないので、普段から宿を利用する客層は従来の宿屋を利用するだろう》と仰ったのも効いています
やはり、少々言い方は悪いのですが【大勢の荒くれ者】を引き受けてくれるのは有り難いのかと」

「なるほど……“何気無くロウ様が仰られていた事が効いていますか…確かに最初から食事も冒険者や兵を基準に考えておられました…やはり、ここまで読んでおられた?あゝ…周りの宿屋を圧迫してはいけないとも仰っておられましたね……敵いませんねぇ…本当に敵わない……”」
スコットが思わず溜め息を吐き、頭を振る

「スコットさん?どうされました?」

「あゝいえ、なんでもありません
それで、現場で寝泊りしている職人達は多いのですか?」

「はい。石材運搬などの資材調達以外の現場作業をしている職人の殆どです」

「それは⁉︎100人以上ものヒトが寝泊まりしていると⁉︎
職人達の家族は会えない不満はないのですか?
こんな事で職人達の家族関係が壊れてしまうのは誰も望んでいないのですが?」

「その点での心配は要らないようです
いえ、まったく心配が要らないと言う訳では無いのでしょうが…
実は職人達の家族は仮設の宿泊所に煮炊きの手伝い等に毎日来ていまして
煮炊きは職人の妻や年老いた親などが、子供とかの若手は職人の下働きをして仕事を学んでいるようです
それで結果的には家族にも駄賃…手間賃ですか、が出ていて家族も満足しているようなのです」

「はぁ…そんなに上手くコトが運ぶとは……
しかし、家族もとなると300人ぐらいになるでしょう?
手間賃とは言え、かなりの額になるのではないですか?」

「はい。そのあたりは元請けであるアノウ石工房が計らっているので詳しくは解りませんが、どうやらパウル商会から投資された金貨150枚が効果的に使われているようですね
かなりの大金ですから余剰分があるのでしょうね」

「あゝ…あのロウ……いえいえ、あの時の投資金が……
ハハハハハハハ…“もう笑うしか出来ません…なんという先読みでしょうか……いや?そこまで読めるものなのでしょうか?むう…まさか神童とはそれほどに?”」

「スコットさん、宜しいでしょうか?」

「え?ん?あなたは財務関連ですか?」

「はい。今、名前が出たので丁度良いですから
パウル商会が始めている投資信託の件です」

「なるほど。では、辺境宿建設は今の所は上手く回っているとの事で報告を纏めます
投資信託の件は何か問題でも出てきましたか?」

「いえ、それが今のところは問題ありません
しかし、コウトー行政としても少し協力すれば我々のコウトー財政も潤うのではないかと考えまし…」

「なりません!」
スコットがビシッと言い放つ
「そこまで我々は踏み込んではなりません!
我々は民の税にて動いているのです、その税を投資金にするなどあってはなりません
投資に失敗すれば損害は計り知れないものになります
今の税収で問題無いのであれば博打のような事に税を使う必要はありません
税収がキツイのであれば、どこかしらに無駄があるのですよ
税とは扱いが難しいものです。
しっかりと管理していないと民の不信を買い、ひいては辺境伯様の威信に傷が付く事になります
1役人の思い付きでどうこうしていい物ではありません!」

「は、はい!申し訳ありません!」
“おい、バカな事を考えるなよ”
“だよなぁ…今は柔らかくなられたが、昔の代官時代のスコットさんだったら大変な目に遭ってたぞ?”
“あゝ【峻厳たる代官】なスコットさんの頃な”
“そうそう、【冷徹なるスコット】さんな”

「皆さん、何か?」

「「「「「いえ!なんでもありません‼︎」」」」」






ロウ達が商館に踏み込み気配を探りながら進んでいると、商館の奥廊下から数人が出てきた

「なんなの⁉︎スタイナーの商館に子供と亜人種が押し入るなど門衛は何をしているんですか!
誰か!誰か早く取り押さえなさい‼︎」
「館長⁉︎無理です!あの子や魔獣からの威圧感で近寄れません!」
「とりあえず館長は裏から逃げてください!」
「何を言っているの⁉︎門衛は⁉︎商館警護の冒険者達はどうしたの!」


「女の商館長?
ふ~ん?雇われか、スタイナーの一族か、それともムフフ♪か」


「え?あら?狼藉者達の後ろにいるのはバルトロメイ様ではありませんか?
え⁉︎バルトロメイ様が何故⁉︎」

「む?……」

「あゝ貴方は黙ってて?前に出なくていいから」
ロウが背後で動き出そうとしたバルトロメイを後ろも見ずに制止し
「ここで貴方が迂闊な言質を取られるのは北辺境領の不利益にしかならないよ?
それにワラシとヴァイパーは、まだ貴方を警戒しているんだからね?
夢を果たす為にも、まだ死にたくはないでしょ?」

「むう…」

「バルトロメイ様!何も仰られないのですか!
貴方様は前北辺境伯様ではないですか!
前代様とはいえ、この狼藉はガードナー辺境伯家とスタイナー商会の関係を悪化させますわよ!
そうなればヌークの、ひいては北辺境領の経済的なお手伝いが出来なくなりますわよ‼︎」

「ねえ?オバチャン?」

「オッ⁉︎なっ⁉︎わわわわたしがオ、オバチャンですってー⁉︎
ななななな何てこと言うクソガキなの⁉︎
まだ私は28歳の女盛おんなざかりなのよ‼︎」

「プハッ!俺は6歳なんだよ?20以上歳上なんだから充分オバチャンじゃん
とりあえずさ、黙っててくんない?
俺はヒステリックな金切り声は昔から嫌いなんだよね?」

「ひ?ひすて?金切り声ですってーー!」

「それに理性的に話す事が出来ないアホぅな大人も嫌い
こんな子供に嫌われるオバチャンってどうなんだろうね?
普通は子供に飴玉でもあげるもんだけどな
ねぇ?オ・バ・チャ・ン♪」

「なななななななななななななななななななななーーー⁉︎⁉︎」

“ぷっ………ク…クク……グ………”
ロウ達の背後で笑いを噛み殺しているようで噛み殺せていない者が約1名

『アンタがウケてもしょうがないだろうに』

「ワフッ?」(煽るねぇ?拘束するか殺すかしないの?)

『ククッ…コマちゃんホントに好戦的だよなぁ
まぁ、うん。今はまだ、かな』
「ねぇオバチャン?あなたがスタイナー北辺境商館で1番偉いんでしょ?
セロルと親戚か何かなの?」

「え⁉︎セロル⁉︎なんでアンタみたいなガキがセロルを知ってんのよ⁉︎」

「え?前に会ったことがあるだけさ」

「アンタみたいなガキがスタイナーの前総帥にどうやったら会えるのよ⁉︎」

「え?《前総帥》?なんだ、セロルは追い落とされちゃったのか?
“理由が知りたいな…ちょっと潔癖過ぎて考え足らずなところがあるだけの男って認識しかなかったんだけど
他にも何かやらかしてる?
でも、少しぐらいなやらかしで大手商会の頭を挿げ替える?
パウル商会と並ぶ東の大店おおだなの総帥を?
皇家絡みか?それとも内紛?まさか死んだ?
どれにしてもウチには影響は無いかな?無いよな?
なんだろう?妙に気になる…セロルの追い落としなんてウチが絡んでるはずもないだろうに……
俺の中に東街区が本拠の大手商会だから父が影響してるって思い込みがあったりする?
それにしたって俺と会った時に無礼な態度だったってだけなんだよな
それはそれで少しは腹立たしいけど、俺は6歳の子供の姿なんだから実力が全てみたいな此の世じゃ納得出来る部分もあるんだよなぁ
それに、スタイナーみたいな大店はパウルと一緒で東街区経済には必要不可欠なはず
そんな大手の経営方針が変わったりしたらコロージュン公爵家としても困る
その辺りは父も承知してるだろうから、父が何かしたってのは考えづらい…
じゃあやっぱり皇家?
いや、北辺境領にまで手を広げてる商会ならガードナー公爵家って線は無いか?
ガードナー公爵家かぁ…他家の知識が無いから情報も無い…
情報が無ければ判断材料も無い…
でも、俺には情報収集の手は無い
いや、そもそも今の俺の立場的には必要性は無い
無いのは構わないんだけど少しぐらいの判断材料は欲しいなぁ
あゝじれったい
将来に備えて諜報部隊も考えておかないとダメなのかな?
…いや…いやいや……どこのどいつが6歳のガキの戯言たわごとなんて聞くよ
諜報出来るヤツなんて腕っぷしが強くて頭も切れるんだから、間違いなくガキの言う事なんて聞かないだろ
ましてや部隊ってなったらチームで連携が大前提なんだから、子供の俺を信頼してくれる大人数なんて無理ゲー過ぎるわ!
むう…しかし、東辺境領…いや、コウトーか
コウトーの経済ばっか考えてたから、東街区は疎かになってたな…
でも、皇都での情報なんてパウル商会経由でしか入手は難しいし…
まだ今は打つ手が無いな…もどかしい……”」


「何をブツブツ言ってんのよ!何とか言いなさいよクソガキ!
なんでセロルを知ってんのよ‼︎」

「ん?あ、あぁ…」
少し思考に没頭しつつあったロウが物憂げに生返事し
「あー、差しあたってはココで…」

「ロウ!このオバチャン?ってクサイ!」
「ブルルルル…」
ヴァイパーも頻りにワラシに同意するよう頷く

「うん。ワラシ、niceだ♪
確かに臭いよね?
アレはね?化粧と香水の臭いだよ
オバチャンだから化粧で顔のシミとシワを隠して、香水で加齢臭を頑張って消そうとしてるんだろうね
用が済んだらワラシの水で顔を洗ってあげるといいと思うよ?
亜人種の命であがなった、さぞかしおキレイな顔が出てくるだろうね」

「うん!」

「なっ⁉︎なんなんなんなんなん…
キーーーーーッ‼︎こっ!殺しなさい‼︎この無礼なクソガキと亜人種と魔獣を殺すのよ‼︎
何の為に冒険者崩れを大金出して雇っていると思っているの!
警護の冒険者を全員出しなさい‼︎」
「「「「「は、はい!」」」」」

「ククッ…いいぞ~♪出せ出せ~♫
ツノ出せヤリ出せ眼玉飛び出させてやる~♬」







“ウワアァァァァァー!”
“ヤバイ!いったん退くぞ!”
“ヤツラは退かねえ⁉︎”


「??ねぇリッリ?こんな浅い地下2階層で悲鳴が聴こえるよ?」
「うん。そうだね?マヨヒガに慣れて無いのかな
油断してスライムにでも苦戦してんのかもね?」
「どうする?」
「どうする、ってアンタたち…手助けするのかい?リッリ、パヴラ」
「あれ?カニンは放っておけって考え?」
「そりゃそうだよキャム。こんな浅い階層で苦戦してたら、これより下の階層じゃ確実に死ぬよ?
だったら早く諦めてもらう方が親切心じゃない?」
「それもそうだろうけど、よそ者で必死に頑張ってんのかもしれないよ?」
「だったらなおさらじゃない?生きて地元に帰りたいんじゃないかな?」
「う~ん…とは言え、見殺しじゃ後味が悪そうだねぇ…」
「けど、よそ者にも色々でしょ?タチが悪いヤツラなら後々面倒だよ?」
「じゃあさ?こっそり見てから決めるのは?」
「そうだねスミーニ、それでいこう」
「しょうがないかぁ…アタシらのリーダーはリッリだもんね?リッリが決めたんなら行こうか」



そしてリッリ達パーティーが声の方に向かい



「ダメだ!銛で刺すな‼︎殴れ!」
「アイツら魔獣や魔魚みたいに逃げねぇぞ‼︎」
「クソッ!迷宮の中じゃあ魔獣すら性質が違うのかよ⁉︎」


「あ…アイツら、確か南辺境から来たってヤツラじゃない?」
「そうだね、勝手が違うから大蝙蝠に押されてるんだろうね?」
「マヨヒガ…って言うか、迷宮に出る敵は逃げないからね~」
「うん。あんな返しが付いた武器じゃあ自分達が逃げれなくなるね?」
「まぁ、酒場で会った時は悪いヤツラじゃ無さそうだったから手助けしてやろうか?」
「「「「そうだね」」」」
「よし!パヴラ、こっちに背中見せてる大蝙蝠を火魔法で撃ち落としてやって
スミーニは弓は無し!間違ってアイツらに当たっても困るからね‼︎
パヴラ以外は剣で行くよ!」
「「「「うん!」」」」



…ー…ー…ー…ー…ー…ー…ー…ー…ー…ー…




「すまない…姐さん達……助かったよ」

「別にいいって。それより、その武器は迷宮じゃあ命取りになるよ?」
「そうだよー?せっかく酒場でリッリが忠告してたのにー」
「地元じゃ取り逃さないのに便利だったんだろうけどさ
マヨヒガじゃ、確実に殺るか自分達が逃げるかしかないんだからね?」
「そうだよ、別の武器も持った方がいいよ?」
「アタシらだって予備武器は持ってんだからね?」

「「「「「………」」」」」
「なぁ姐さん達?助けてもらっといて何なんだが
迷宮探索について行って情報収集させてもらうのはダメか?」

「「「「「は?」」」」」
「アンタら、自分達でやんないと稼げないよ?」

「いやぁ、それはそうなんだがな?
今まで俺たちが狩ってきたのとは違いすぎてなぁ
だから生きて稼ぐ為にも、姐さん達みたいなもんについて行って勉強させてもらおうか。ってな」

「アンタら…本当に見た目のわりに手堅いねぇ」

「「「「「見た目は余計だ!」」」」」







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