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staying at Myacon
赤は血の色
しおりを挟むワイナール皇国暦286年、6の月
「よくぞ!よくぞ御無事でお戻りになって!」
ケセイが皇宮正面玄関まで来て、シュルツを出迎える
「どうしたんだい?ケセイ
こんな所まで出迎えにくるなんて重臣らしくもないね?」
「そんなことは宜しいのですよ!
それよりも使者としての御役目ご苦労様で御座いました
お怪我も無く無事で戻られ何よりでございます」
ケセイがシュルツの全身を上から下まで見て、少しでも気になる箇所は軽く叩く
「ふふっ…ケセイは心配性だなぁ……いや?そうか、ケセイは知っていたのか?」
ビクッとしたケセイの顔が強張る
「やはりか…」
「申し訳ありません、シュルツ様。随行員として付いて行こうとしたら陛下に止められてしまいました…」
「なるほど…父帝陛下は私を確実に大義名分にする予定だったか…
ふふっ…私は要らない子かな?」
シュルツが自嘲気味に嗤う
「そんなことは……仰らないでください……
それよりも、随行員達は少し悄然としていますが何事も無かったのでしょう?
ん?いや、少し減っていますか?」
「あ、そうか。ケセイの剣幕で随行員を忘れていた」
シュルツがクルリと振り返り
「皆!ご苦労だったね、解散して関係各所に報告すればいい
私から統制するつもりは無いが、虚偽報告しても直ぐに判明するだろうから
あの術師達の様になりたくないのであればお勧め出来ないね
では解散!」
「「「「「はっ!」」」」」
「シュルツ様?何やら威厳が…」
「ケセイ、それも含め相談する事がある。歩きながら話そう」
シュルツが皇宮の中に入っていき、ケセイが後を追う
そして声を潜め
「直ぐには答えようが無いのは重々承知しているが、私が将来帝位を襲う為にはどうすれば良い?
今のままでは自然にショーテン兄が立太子するだろう
そうなれば私が皇太子を襲うのは難しくなる
だから現在の混乱を利用しようと思う、どうかな?」
ケセイが立ち止まり唖然とし、次に頭を振り感極まった顔になる
「よくぞ、よくぞ御決断くださった…
公爵家で何があったか存じませんが、私はシュルツ・ワイナール皇朝の立朝を全面的に協力致しますぞ」
「公爵家で何があったか、か…
ふふっ…俗な話なのだが、生まれて初めて他人?に心を奪われてしまったんだ」
「⁉︎⁉︎その様な女性の御方が公爵家に⁉︎」
「いや、それがヒト種かも解らない…だからコロージュン公にははぐらかされてしまった
しかし、私が帝位に就けばコロージュン公とも同格になるだろう?
そうなれば多少の駆け引きは必要だろうが話しは通り易くなるとは思わないかい?」
「ふむふむ、なるほどなるほど、先ずは御自身の足場を固めてから物事を行なうのですな?
私の様な者にとっては、とても共感出来る堅実な御考えです
宜しゅう御座います。
誰を味方につけ、誰と対抗するかを計画しましょう
幸いな事に、陛下は口出しはしますまい
陛下は覇気を出せば認められる旨を遠回しに仰られていました
であれば、助く事は無いにしても邪魔はなさいますまい」
「そうか、私は政治は得意ではないからケセイに頼る事が大きいだろう。だから頼むよ」
「御任せください!」
「トマトぉ?なんか珍しい名前を久しぶりに聞いたな
ウチはトマトは扱ってないなぁ
なにせウチは食べられる野菜や果物を扱う青物屋だぞ?
トマトなら、庭木なんかを扱うような雑貨屋。それか薬師か魔術師がいる薬剤店じゃないか?
て言うか、そもそも東街区の壁内で扱ってる店は無いんじゃないか?」
「ええっ⁉︎そうなの⁉︎」
「キャフン⁉︎」(マジで⁉︎)
「そりゃそうだろう?あんなの食うつもりだったのか?
やめとけやめとけ、毒に当たって腹壊すぐらいじゃ済まねぇぞ?
それに、そもそもが滅多に見るもんじゃないしなぁ
だいたいトマトなんか探してどうすんだ?飾りか?虫除けか?それぐらいにしか使えないだろうに」
「飾り⁉︎虫除け⁉︎
まさか、今までに聞いた商人も食べない前提で教えてくれてたのか…」
「そりゃあそうだろう?
そりゃあ稀に甘味があって大きく生るのがあるらしいがな
それには毒が無くて食用にもなるらしいんだが、そんなのは皇都まで辿り着かないらしいぞ?
途中の領主が大金出して買い込むらしいからな」
「ガッ…カリ……そうなんだぁ…
じゃあ、お兄さんはトマトが何処で採れてるか知ってる?」
「ん?ウチの農産物は北や東から仕入れてるぞ?
トマトなんかは北の方から来るって聞いたな?」
「寒い所から来るってこと?」
「いや、凄い魔素が濃く漂う高地からって聞いたな
皇国で魔素が濃い高地って言ったら北東のトラム山脈ぐらいだろ?
その中腹辺りに自生してるらしいぞ
だからトマト自体は北の辺境から経由して来てるらしいんだが…」
「魔素?じゃあ北に行けば大きなトマトが手に入るんだよね?」
「ん~、大きなトマトは稀少?珍品だからなぁ…どうなんだ?
凄く高いんじゃないか?ボウズは金持ってんのか?」
「お金が無かったら採りに行くさ!」
「そりゃあ無理だろう?」
「え?なんで?」
「なんで、って…トラム山脈って言ったら龍の巣があるんだぞ?知らないのか?
それに大きくて甘味が強いトマトは凶暴な魔植物だって聞いたからな、危険だぞ?
栄養が少ない高地で大きく育つ為に凶暴になったんだろうな?
元々普通のトマトは肉食だが小粒だから虫を獲るぐらいなんだろうし、果実の色も黄色や紫、緑色なんだが
大きなのは動物を養分にするだけあって、毒々しいまでに真っ赤な果実なんだとか
まぁ、動物の血で染まったんだろうって話しだし
中型の魔獣ぐらいなら瞬殺して養分にするんだと
だから、優秀な虫除けとして危険が無い小粒は庭木としては人気なんだが…」
「凶暴な肉食…だと……これだから魔力がある世界って…まさにキラートマトじゃないか…
そんなトマトって、もうモンスターだよ…トマト収穫でさえ命懸けか
コマちゃんは知ってたんじゃないのか?」
「ワッフ⁉︎ワフ」(知らないよ⁉︎そんな植物まで詳しくないよ。ましてや変異種までなんて)
「ボウズ?犬と話せるのか?テイマーなのか?
だったら後ろの竜人さん達も従えてんのか?」
「ふむ、テイマーとやらかは知らんが我らはロウに従っておる」
「うむ、従っておるな」
「だったら採りに行けるかもな?
そんなゴツい屈強そうな竜人がいるんだ、噂で聴いた3mぐらいの最大種でも収穫出来るかもしれんし
トマトもテイム出来るかもしれんぞ?
最大種なんざ獲ったら金貨100枚は下らないって噂だぞ?
まぁ俺はマユツバもんだとは思ってるがな?ハハハ…
まぁでも、テイムっつっても植物と意思の疎通が出来れば、だけどな?
だけど、ウチが青物屋として聴いた伝説じゃ
五英雄の1人、絶壁のバスターは植物と意思の疎通をしてて凄く珍しい植物を栽培してたりしたらしいから不可能ではないんじゃないか?
まぁ、あくまでも伝説なんだがな?」
「は~、そうなんだぁ~
でも、意思の疎通が出来る生き物を調理して食べる?大丈夫かな?
あゝ、でも襲ってくるなら大丈夫か。大丈夫なのか?
う~ん…遭遇してみないと答えは出ないなぁ…
それよりも、遭遇する為に東の辺境からも行けるのかな?
あ、いや、龍の巣の近く?」
ロウがアナヴァタプタとタクシャカを振り返る
「我は知らぬぞ?」
「うむ、植物なぞ気にした事もない」
「そっかぁ、まぁそうだよね?モノ食わな…
あー、お兄さん教えてくれてありがとう
お礼に店の品物を全部買ってくよ、いくらになる?銀貨50枚ぐらいあれば買えるかな?」
「はあ⁉︎⁉︎待てまて⁉︎全部だ⁉︎金額もそうだが、どうやって運ぶつもりだ⁉︎」
「え?どうやって?って人海戦術?」
「人海戦術?」
「うん。ワラシ、呼んで」
「わかったー!皆んなこーい!」
「「「「「おう!」」」」」
周りからガシャガシャと鎧擦れの音を立てて彼方此方から100人ぐらいの騎士が集まってきた
「ロウ様、我等コロージュン騎士団こちらに」
「ひょえっ⁉︎コロージュン騎士団⁉︎な、な、な、な…ま さ か…公爵様のお坊ちゃんであらりぇる…?」
「あ、うん。父上が警護を付けるって煩かったから、騎士団には隠れて付いてきててって頼んでたんだよね
でも、人手があってよかった
それで?銀貨50枚もあれば足りるかな?」
「ひょおっ⁉︎お代なんてとんでもねーでごじゃりまし!
お坊ちゃんならタダで全部持ってってくだしゃい!
それに今まで無礼な口をきいてしみゃい申し訳ありません‼︎」
「そんな事は出来ないよ。それじゃあ明日からお兄さんが困るじゃないか
それに全然無礼じゃないし不快にも感じなかったよ?
ウチは東街区の人達からの税で暮らしてるんだから対価は払うのが当然でしょ?
ん?それとも、ウチの誰かがそんな事をしたりしたの?
だったら教えて?厳罰にしてやる!公開処刑だ!ねえ皆んな!」
「「「「「はっ!」」」」」
「当然です!」
「騎士団に居たら晒し首にしてやります!」
「コロージュン家の名を騙ったのなら磔のうえで石打ちですな!」
「店主さん、そんな輩が居たのか?」
「ひえっ⁉︎いや…いや…公爵家の騙りは現れた事は無いんです!
ただ壁内街は平和なんで、せめてもの御礼にと思っただけで…ゴニョゴニョ……」
「「「「「アッハッハッハッハ…」」」」」
「なあんだ、お兄さんも人が良いなぁ
じゃあ、さっき言った銀貨50枚でいい?足りる?」
「いや⁉︎充分です!いや充分過ぎます!せいぜい銀貨20枚ですよ!50枚じゃあ多過ぎます!」
「じゃあ、余った分はお兄さんの荷車を借りていいかな?
その荷車の借り賃にするよ、どう?」
「へっ?へへぇぇっ!あんな小汚い荷車であればいくらでも!
おい!ベジットゥ!荷車を表に持ってこい!」
「お⁉︎おう兄貴!直ぐに持ってくら!2台ともでいいんだよな?」
「おう!早くしろ!」
「あぁ、騎士の誰か行って手伝ってやって?」
「「「はっ!」」」
「じゃあ、はい。これはお代ね?」
金入れ笊に銀貨を10枚づつ5回入れると騎士達に振り向き
「皆んなで品物を纏めてから軽く掃除してくれる?
騎士団は街の人たちの役に立たないとね?」
「「「「「はっ!」」」」」
「よし!皆んなで一気にやるぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
騎士団が運ばれてきた荷車に手分けして且つ且つ品物を積み込んでいき
手が空いた騎士は箒を借りて掃いたり、屑を拾ったりして掃除していくと、ものの10分ぐらいで片付いた
「よし、じゃあお兄さんありがとう
ウチの方で物が気に入られたら誰かが来ると思うからヨロシクね
騎士は何人かでウチの調理場に荷車を運んで
僕らは、もう少し街を歩いてから帰るよ」
「「「「「はっ!」」」」」
「「あ、ありがとうございました!」」
ロウ達は青物屋兄弟に手を振って街中に歩いていった
「あ、あれが次のコロージュン公爵様になるんだよな?兄貴」
「あ、あゝ…驚いたな、まだ、あんなに幼いんだな」
ロウ達と青物屋のやりとりを遠巻きに見ていた近所の人たちの中から声がかかる
「なあ?おいおい?見てたがスゲ~事になってたな?タァブルー」
「おお?向かいのミットゥさんか。店はいいのかい?」
「バカか?向かいであんなんなってて商売になるかってんだ
それよりも、なんだって?公爵様のお坊ちゃんだったのか?
スゲ~品が良い、物事を弁えたお坊ちゃんみたいだったな?」
「そうなんだよぉ、あんなに幼いのに俺たちの税で暮らしてるって言うんだぜ?
大手商会のお坊ちゃんならまだしも、東街区を治める公爵様のお坊ちゃんが、だぜ?」
「どんな教え方されたら、あんな賢くなるんだろうな?」
「なんつーかさ、もう俺たちみたいなのの上に居て将来は治めるってのが判るよな?」
「あゝ、なんだろうな?あんな坊ちゃんが次に居るって思うと
東街区は俺たちの孫子の代まで安泰って気がするよ」
「そんな先の話よか、タァブルーは嫁が先じゃないか」
「違いねぇな、アッハッハ…」
「それよか、何を探してらしたんだ?」
「あぁ、トマトだとさ?それも食えるヤツだそうだ」
「はあ?あんなの食えるもんなのか?
…あぁいや、デカイのは食えるか…そもそもデカイのは肉の部類だしな?
ウチみたいな肉屋が扱ってもおかしくねぇしな」
「あぁ⁉︎そうか!しまったなぁ、肉屋にも聞くようにって言わなきゃいけなかったか?
なんとかチカラになって差し上げたいもんだ」
「おいおい、よっぽど坊ちゃんを気に入ったんだな?」
「まぁな?こんな安っぽい青物屋も蔑む事なく扱ってくださったんだ、役に立ちたいって思っても当然だろ?」
「なるほどなぁ」
「おい!ベジットゥ!今日は全部売り切れて余計に儲かったんだ、坊ちゃんの為にトマトの情報でも仕入れに行こうぜ!」
「そりゃいいな兄貴!北街区にでも出張ってみようや」
「そうだな、トマトが入荷するとしたら北街区だろうしな?
そんな訳だミットゥさんと近所の衆よ、俺らは今日は店仕舞いだ」
「おう、良かったな。儲かってなによりだ
坊ちゃんの為に走り回ってきな」
「「おうよ!」」
「と言う訳で少々特殊だった兵は消滅し、操っていた術師数名はコロージュン公が引き取りました
私はコロージュン公爵邸にて不躾な騒ぎを起こしし事を詫び、戻って参りました
そして、こちらが先に騒ぎを起こした為に真っ当な交渉ごとは出来ませんでしたが
私が皇家と公爵家の間に立つ限りにおいて、コロージュン公が皇家に対し事を起こすことは無いとの確約も頂きましたよ父帝陛下」
「う…む……」
シュラバイツが苦々しげに顔を歪め
「そうか…大儀であったなシュルツ、下がって良い」
「はい。では御前、失礼します」
シュルツが部屋を出て行った
「のう?アシュラム」
「はい陛下」
「先ほどのシュルツの言、あれはシュルツに万が一あらばコロージュンが起つと言っておるのと同義であったな」
「はっ!まこと、その通りで御座いましょう」
「あれは、シュルツが考えた事か?
それともコロージュンの入れ知恵か?」
「どちらも有り得る話かと」
「コロージュンからとすれば、シュルツとの繋がりは強固だな
シュルツの考えならば認識を改め、立太子候補と出来るな
クククククク…素質が無いと見切っていたが、中々どうして政治的な事も出来るではないか
それとも身の危機を感じ、化けたか?」
「陛下、喜んでばかりはいられませんぞ?
先ずは記録官からの報告も受けて、裏を取りませんと
それに、コロージュン公爵家との不穏な状況を払拭しなければなりません
でなければ、在宮諸侯への対応が困難になります」
「うむ、そうだな
着実に進めなければな
やれやれ、悩みが1つ減れば、また増えるか…」
「御察し致します」
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