討伐師〜ハンター〜

夏目 涼

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第46話

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トゥーフェル・ラトビア王国。
女性しかいないこの王国で俺の存在は当たり前のように浮いていた。

扉を開けるヒントがないか探すために城を見て回ろうと歩いていると、案の定すれ違う人にジロジロと見られる。
城の入構証みたいなものをルークから渡されて首にかけているので何も言ってきたりしないが・・・。
こんなに珍しそうに見られるとなんだか気まずいな。
そう思いながら歩いているとさっきいた広場についた。

警備兵がざっと50人ほど綺麗に整列している。
もちろん警備兵も全員女性だ。
全員重そうな甲冑に身を包み、腰には剣をさしている。

そういえば、最近色々あって剣術の訓練してないな・・・。

そう思いながら自分の腰にささっている剣を見た。
ジュンから譲り受けた剣。

みんな今、どこにいて何してるんだろうな。

ふと、クラスメイトのことを考える。

みんな、バラバラになってどれくらい経っただろう。
元気にしてんのかな。
ジュンとルイは俺が出て行った後に、どうしたんだろうか。
2人ともあの町を出たんだろうか・・・。
先に出たミーナとラフィーヌはどこに行ったんだろうか。ラフィーヌはこっちが地元だから実家にでも行ってるんだろうか・・・。

クラスメイトのことを思いながら警備兵の列を眺めていると、1人の警備兵と目があった。
甲冑を着ていて目線がわかりにくいが目が合っている。ここに知り合いはいないはずだけど・・・珍しくて見ているだけなのか?


すると、いきなり警備兵全員が一斉に90度に腰を曲げる。

金色の甲胄を着た隊長らしき人が警備兵の列の前に姿を現した。


「なおれ!」

その言葉でまた一斉に曲げていた腰を全員戻す。

「これから、一週間後に魔物討伐に向かうメンバーを決める。一対一でまずは対決してもらう」

この言葉で警備兵は2列になり広場の左右に分かれた。
訓練された無駄のない動きだった。

「では、抽選で対決する相手を決める」

そういって、箱の中に手を入れ金色の甲胄の人物は紙をひく。

「まずは、レイ」
「はっ!」

レイと呼ばれた者は一歩前に出て敬礼し広場の中央に出る。

「もう1人は・・・」

また箱に手を入れ、紙を引いた。


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