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第25話
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「とりあえず、あの女の手がかりは『もう一人を迎えに行く』と言う言葉です。もう一人とはいったい誰なんでしょうか?」
とりあえず、今後どうするかを俺とネルは話し合う。
「分からない・・・。情報がす少なすぎる……」
俺は焦る気持ちを誤魔化すように頭をかく。
「……………ラト」
サクラがいきなり言葉を発する。
「………ト………ラト…」
「トラト?」
「まさか………」
ネルは[トラト]という言葉に心当たりがあるみたいだ。
「なんだよ!?トラトって!」
「おそらくトゥーフェル・ラトビア王国だと思います。しかし…あそこは………」
「何か問題があるのか?」
「問題といいますか…………」
ネルはなかなか理由を話そうとしない。
「なんだよ!?」
「トゥーフェル・ラトビア王国は女性だけが住んでいる王国で基本的に男性禁制で入れません。」
「そんなの…………女装とかして入るしかないだろ!サクラだけで行けないし」
「そ、そうなんですが…………!…実は私……女性が苦手なんです…!家族とかサクラ様は大丈夫なのですが………」
「は……………?」
「女性が近づいてくると蕁麻疹じんましんが出るんです」
「え?じゃ、さっきの女の時は大丈夫そうだったけど……………?」
「あの方は男です。だから大丈夫でした」
「……………………え”!?」
男………?
さっきの奴が?
「うそだぁー…………」
少しでも美人と思ってしまった自分が憎い…。
「まぁ、とりあえず明日トゥーフェル・ラトビア王国に向かおう…。じゃないとサクラは戻らないし」
「そうですね………」
俺とネルはとりあえずサクラをベッドに寝かしつけ、改めて眠りについた。
しかし、衝撃の事実が多く俺はなかなか寝付けなかった。
とりあえず、今後どうするかを俺とネルは話し合う。
「分からない・・・。情報がす少なすぎる……」
俺は焦る気持ちを誤魔化すように頭をかく。
「……………ラト」
サクラがいきなり言葉を発する。
「………ト………ラト…」
「トラト?」
「まさか………」
ネルは[トラト]という言葉に心当たりがあるみたいだ。
「なんだよ!?トラトって!」
「おそらくトゥーフェル・ラトビア王国だと思います。しかし…あそこは………」
「何か問題があるのか?」
「問題といいますか…………」
ネルはなかなか理由を話そうとしない。
「なんだよ!?」
「トゥーフェル・ラトビア王国は女性だけが住んでいる王国で基本的に男性禁制で入れません。」
「そんなの…………女装とかして入るしかないだろ!サクラだけで行けないし」
「そ、そうなんですが…………!…実は私……女性が苦手なんです…!家族とかサクラ様は大丈夫なのですが………」
「は……………?」
「女性が近づいてくると蕁麻疹じんましんが出るんです」
「え?じゃ、さっきの女の時は大丈夫そうだったけど……………?」
「あの方は男です。だから大丈夫でした」
「……………………え”!?」
男………?
さっきの奴が?
「うそだぁー…………」
少しでも美人と思ってしまった自分が憎い…。
「まぁ、とりあえず明日トゥーフェル・ラトビア王国に向かおう…。じゃないとサクラは戻らないし」
「そうですね………」
俺とネルはとりあえずサクラをベッドに寝かしつけ、改めて眠りについた。
しかし、衝撃の事実が多く俺はなかなか寝付けなかった。
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