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第4章 熱き逃亡の果てに
第38話 萌どうしたんだ?
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「その程度の武器で私を脅してるつもり?」
萌、あまり煽るな。胡桃を本気で怒らせることになるぞ。
萌の言葉に怒りが頂点に達したのか胡桃は鉄パイプを大きく振りかぶると萌の後頭部目掛けて勢いよく振り下ろした。
ついにやってしまったか。と思ったが萌は簡単にこれをよけている。
「頭脳だけじゃなく運動神経も私の方が上なのかしら?」
鉄パイプを持つ胡桃の手は激しく震えている。やがて胡桃は鉄パイプを放り投げると足下に転がっていた金属バットを拾った。こっちの方が破壊力は高そうだ。
「二人とも止め・・・・」
完全に座り込んでしまっているユリナが震えた声で言ったが二人の耳には入らないようだ。
完全に我を忘れている胡桃の目は尋常ではない。俺は慌てて萌に覆い被さるように抱きついた。殺されるかも知れないと思ったが目の前で女の子が殺されるのを見過ごすなんて俺は出来ねえ。
「退きなさい真歴。いくらあなたでも本気で殴るわよ」
「胡桃、落ち着け」
「どうして退かないの? 死にたいの? 私の目の前で萌に抱きつくなんて命知らずにもほどがあるわ」
完全に目が据わっている。本気でもうダメかも知れない。
「宮本君。萌怖~い!」
「お前ら二人とも地獄に落ちろ!」
「待て、胡桃! 俺はお前に罪を犯して欲しくないんだ。だから危険を承知でこうしてるんだ。なぜわからん」
「え?」
胡桃の表情が徐々に戻っていく。良かったー。助かった!
「宮本君。ありがとう」
萌はお礼の言葉と同時に俺にギュッとしがみついてきた。こんなことをしたら・・・・。
「これはお礼だよ」
更に萌は甘えた声でお礼を言うと俺の頬にチュッとキスをした。
「ええーーー!」
こ、こ、こ、これはやばすぎだろう! 場所と状況をわきまえろバカ!!
胡桃が再び金属バットを振り上げた瞬間、玄関を激しく叩く音がした。
「警察だ! 開けろ!」
俺達が固まる中、萌が悔しそうに言った。
「しまった。付けられたか?」
「警察だ。聞こえないのか? 玄関を開けろ!」
ユリナはとっさにクローゼットに俺達を押し込んだ。
「とりあえずここに隠れて」
「ああ」
クローゼットの中はかなり狭い。俺は胡桃と萌に挟まれ二人にくっついた形で座った。いい臭いがしてくる。きっと髪の臭いだ。ああ俺硬派止めようかな?
「ここに二十一世紀の人物がいるだろう」
「え? ロボットじゃない?」
「そうだ。警察幹部直々に捜査に来た。これがことの重大さを表していることは分かるな?」
「分かるけど、ここにはいないよ」
「じゃあ、調べさせて貰う」
「ちょっと待って。捜査令状は? それがないと警察でも不法侵入ですよね? 確か今の法律はそうなっているはずです」
「よかろう。すぐに用意する。待ってろ」
そう言うと、警察はドアから離れた。ユリアは慌ててドアを閉めるとクローゼットに来て言った。
「早くこれに入って」
クローゼットの奥にカプセルがある。
「これは物質転送機だ。警察が来る前に隣の塔にあなた達を送るから、なるべく遠くへ逃げて」
物質転送機。いわゆるテレポーテーションのことか。俺たちが一人ずつカプセルに入ると再び玄関の呼び鈴が鳴る。小さなカプセルだと思ったが中は意外と広いのか三人とも入ることができた。
「今までありがとう」
俺たちを代表するかのように胡桃が言った。
「こちらこそありがとう。とても楽しかった」
スイッチが押されると俺たちの目に見知らぬ景色が映った。
空き地だ。周りには一戸建ての家が建ち並んでいる。
「とにかく遠くへ逃げましょう。どこかにタクシー乗り場があるはずよ」
萌は手際よく言うと左右を見渡した。
「この塔の端にはタクシー乗り場がきっとあるわ」
「あなたにしてはよく推測したわね。その役目は私のはずなのに」
胡桃は悔しそうに萌を見た。確かに今までは萌ではなく胡桃が鋭い意見を発していた。
「あなたが思い付くの待ってたら、警察に捕まってしまうわ」
「何ですって!」
「今までだって、わざとあなたに言わせてあげてたのよ。気付かなかった?」
殴りかかろうとする胡桃を俺は後ろから抱きかかえた。
「落ち着け。今は仲間割れしている時じゃない」
胡桃の力が抜かるのを感じて、俺はホッとして力を抜いた。
あれ? 俺って胡桃に抱きついている? 俺の顔は赤くなり、心臓が大きな音で鳴り始める。こんな状態になるのって何年ぶりだろう。小さな頃はふざけてやっていたが、大きくなってからは当然こんなことはやっていない。不思議なことにさっき萌にキスされたときより鼓動は激しく打っている。
俺は萌が無言でこちらに来るのを見て慌てて手を離した。
パシン! 萌は平手で俺の頬をぶった。
「バカ!!! どうして胡桃に抱きついたりするの!?」
「それはお前を守るためだ」
「宮本君が胡桃に抱きつくくらいなら萌殴られたっていい」
萌は涙を流しながら叫んだ。一方胡桃は何も言わず下を向いている。怒らせてしまったのだろうか?
「もう! どうしてこうなるのよ!?」
萌は突然泣き出した。一体全体どうなってるんだ?
「どうしたんだ萌?」
「こんなはずじゃなかったのよ」
「何言ってるんだ? さっぱりわからないぞ」
「宮本君のことをこんなに好きになるとは思わなかったって言ってるの!」
萌の声は逃亡者にあってはならないほど大きい。
「今までは好きじゃなかったけど好きなふりをしてたってこと?」
胡桃が真剣な顔で萌を見つける。
「違うわよ。初めから好きだったわ。ここまで好きになるとは思わなかったって言ってるのがわからないの?」
萌は顔をくしゃくしゃにして泣いている。見た目を気にする萌がここまで表情を崩す意味がわからない。一体何があったのだ?
「あなたは本当に意味不明な存在ね。何が目的なの?」
「普通の女子高生よ。あなたのように素直じゃない種族じゃなくてごく普通のね」
「ふーん、そうなの? だったらいつものあなたの一人称は『萌』なのに私に向かってくるときは『私』になるのはどうしてなの?」
「それは・・・・」
胡桃も気付いてたのか?
「おそらく『私』が本当のあなたね。そして真歴の前では作ったキャラだったってことでしょう?」
「違うわよ!」
「あなた何者なの?」
「一人の異性を愛する女子高生だって言ってるでしょう! 好きな人に好きとも言えないひねくれ者に純粋な女子高生の気持ちなんてわからないのよ」
ちょっと論点がずれている気もするが。もしかして萌は何かを誤魔化そうとしているのだろうか。確かに俺から見ても胡桃の方が正しいことを言ってるような気がする。
萌、あまり煽るな。胡桃を本気で怒らせることになるぞ。
萌の言葉に怒りが頂点に達したのか胡桃は鉄パイプを大きく振りかぶると萌の後頭部目掛けて勢いよく振り下ろした。
ついにやってしまったか。と思ったが萌は簡単にこれをよけている。
「頭脳だけじゃなく運動神経も私の方が上なのかしら?」
鉄パイプを持つ胡桃の手は激しく震えている。やがて胡桃は鉄パイプを放り投げると足下に転がっていた金属バットを拾った。こっちの方が破壊力は高そうだ。
「二人とも止め・・・・」
完全に座り込んでしまっているユリナが震えた声で言ったが二人の耳には入らないようだ。
完全に我を忘れている胡桃の目は尋常ではない。俺は慌てて萌に覆い被さるように抱きついた。殺されるかも知れないと思ったが目の前で女の子が殺されるのを見過ごすなんて俺は出来ねえ。
「退きなさい真歴。いくらあなたでも本気で殴るわよ」
「胡桃、落ち着け」
「どうして退かないの? 死にたいの? 私の目の前で萌に抱きつくなんて命知らずにもほどがあるわ」
完全に目が据わっている。本気でもうダメかも知れない。
「宮本君。萌怖~い!」
「お前ら二人とも地獄に落ちろ!」
「待て、胡桃! 俺はお前に罪を犯して欲しくないんだ。だから危険を承知でこうしてるんだ。なぜわからん」
「え?」
胡桃の表情が徐々に戻っていく。良かったー。助かった!
「宮本君。ありがとう」
萌はお礼の言葉と同時に俺にギュッとしがみついてきた。こんなことをしたら・・・・。
「これはお礼だよ」
更に萌は甘えた声でお礼を言うと俺の頬にチュッとキスをした。
「ええーーー!」
こ、こ、こ、これはやばすぎだろう! 場所と状況をわきまえろバカ!!
胡桃が再び金属バットを振り上げた瞬間、玄関を激しく叩く音がした。
「警察だ! 開けろ!」
俺達が固まる中、萌が悔しそうに言った。
「しまった。付けられたか?」
「警察だ。聞こえないのか? 玄関を開けろ!」
ユリナはとっさにクローゼットに俺達を押し込んだ。
「とりあえずここに隠れて」
「ああ」
クローゼットの中はかなり狭い。俺は胡桃と萌に挟まれ二人にくっついた形で座った。いい臭いがしてくる。きっと髪の臭いだ。ああ俺硬派止めようかな?
「ここに二十一世紀の人物がいるだろう」
「え? ロボットじゃない?」
「そうだ。警察幹部直々に捜査に来た。これがことの重大さを表していることは分かるな?」
「分かるけど、ここにはいないよ」
「じゃあ、調べさせて貰う」
「ちょっと待って。捜査令状は? それがないと警察でも不法侵入ですよね? 確か今の法律はそうなっているはずです」
「よかろう。すぐに用意する。待ってろ」
そう言うと、警察はドアから離れた。ユリアは慌ててドアを閉めるとクローゼットに来て言った。
「早くこれに入って」
クローゼットの奥にカプセルがある。
「これは物質転送機だ。警察が来る前に隣の塔にあなた達を送るから、なるべく遠くへ逃げて」
物質転送機。いわゆるテレポーテーションのことか。俺たちが一人ずつカプセルに入ると再び玄関の呼び鈴が鳴る。小さなカプセルだと思ったが中は意外と広いのか三人とも入ることができた。
「今までありがとう」
俺たちを代表するかのように胡桃が言った。
「こちらこそありがとう。とても楽しかった」
スイッチが押されると俺たちの目に見知らぬ景色が映った。
空き地だ。周りには一戸建ての家が建ち並んでいる。
「とにかく遠くへ逃げましょう。どこかにタクシー乗り場があるはずよ」
萌は手際よく言うと左右を見渡した。
「この塔の端にはタクシー乗り場がきっとあるわ」
「あなたにしてはよく推測したわね。その役目は私のはずなのに」
胡桃は悔しそうに萌を見た。確かに今までは萌ではなく胡桃が鋭い意見を発していた。
「あなたが思い付くの待ってたら、警察に捕まってしまうわ」
「何ですって!」
「今までだって、わざとあなたに言わせてあげてたのよ。気付かなかった?」
殴りかかろうとする胡桃を俺は後ろから抱きかかえた。
「落ち着け。今は仲間割れしている時じゃない」
胡桃の力が抜かるのを感じて、俺はホッとして力を抜いた。
あれ? 俺って胡桃に抱きついている? 俺の顔は赤くなり、心臓が大きな音で鳴り始める。こんな状態になるのって何年ぶりだろう。小さな頃はふざけてやっていたが、大きくなってからは当然こんなことはやっていない。不思議なことにさっき萌にキスされたときより鼓動は激しく打っている。
俺は萌が無言でこちらに来るのを見て慌てて手を離した。
パシン! 萌は平手で俺の頬をぶった。
「バカ!!! どうして胡桃に抱きついたりするの!?」
「それはお前を守るためだ」
「宮本君が胡桃に抱きつくくらいなら萌殴られたっていい」
萌は涙を流しながら叫んだ。一方胡桃は何も言わず下を向いている。怒らせてしまったのだろうか?
「もう! どうしてこうなるのよ!?」
萌は突然泣き出した。一体全体どうなってるんだ?
「どうしたんだ萌?」
「こんなはずじゃなかったのよ」
「何言ってるんだ? さっぱりわからないぞ」
「宮本君のことをこんなに好きになるとは思わなかったって言ってるの!」
萌の声は逃亡者にあってはならないほど大きい。
「今までは好きじゃなかったけど好きなふりをしてたってこと?」
胡桃が真剣な顔で萌を見つける。
「違うわよ。初めから好きだったわ。ここまで好きになるとは思わなかったって言ってるのがわからないの?」
萌は顔をくしゃくしゃにして泣いている。見た目を気にする萌がここまで表情を崩す意味がわからない。一体何があったのだ?
「あなたは本当に意味不明な存在ね。何が目的なの?」
「普通の女子高生よ。あなたのように素直じゃない種族じゃなくてごく普通のね」
「ふーん、そうなの? だったらいつものあなたの一人称は『萌』なのに私に向かってくるときは『私』になるのはどうしてなの?」
「それは・・・・」
胡桃も気付いてたのか?
「おそらく『私』が本当のあなたね。そして真歴の前では作ったキャラだったってことでしょう?」
「違うわよ!」
「あなた何者なの?」
「一人の異性を愛する女子高生だって言ってるでしょう! 好きな人に好きとも言えないひねくれ者に純粋な女子高生の気持ちなんてわからないのよ」
ちょっと論点がずれている気もするが。もしかして萌は何かを誤魔化そうとしているのだろうか。確かに俺から見ても胡桃の方が正しいことを言ってるような気がする。
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