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第2章 謎の転校生
第12話 胡桃対萌
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次の朝、俺が学校へ行くと校門のところで萌が待ち伏せしていた。
「宮本く~ん」
萌がいきなり抱きついてきたので、俺は慌てて萌を押した。周りのみんなが見ている。
「萌ね、すごい決心したの」
「何でもいいから離れろ」
「萌、タイムトラベル同好会に入部することにしたのよ」
「だから離れろって・・・・え?」
「タイムトラベル同好会に入部することにしたの」
俺の目が点になる。
「だ、ダメだ。絶対にダメだ」
「どうして~?」
「どうしてもダメだ。昨日部室も狭くなったし」
「何それ?」
「な、狭い部室のクラブなんて嫌だろ?」
「残念でした。もう顧問の先生に言っちゃったもん」
「本気かよ!」
目の前が真っ暗になっていくのが分かる。平和な部活生活もこれで終わりか。胡桃と萌!
どういう展開になるのか考えただけでも恐ろしくなる。今日は部活をサボろうか。でも、二人きりにするのも心配だし・・・・
そして恐怖の放課後はやってくる。
俺が部室に行くと胡桃はもう来ていた。萌はまだいないようだ。
「あら、今日は早いのね」
「そ、そうか?」
なぜが声が震えてしまう。別にやましいことをしているわけではないのだが。
さて、今日まずやらねばならぬことはこれだ。俺はそっと部室内の工具を隠し始めた。
「何してるのよ」
「いや、これはその・・・・」
言葉に詰まる。まさか殺人事件が起こるのを防いでいるとは言えまい。
「ほら、整理整頓だよ。この頃散らかしてたから」
「嘘つきなさい。そんなのいつものことでしょう」
やばい! ばれてる。
「いいか、これから何が起こっても冷静に行動するんだぞ」
「何言ってるの?」
その時ドアが開く音がした。いよいよか!
「こんにちは。宮本君」
とてつもなく明るい声だ。
胡桃が萌を見る。
「あなた誰?」
「今田萌。今日からこの部に入部してきました」
「今田萌さん?」
「はい、この学校に転校してきたばかりの新人で~す」
「あなたが謎の転校生なの!?」
胡桃は学校中に聞こえそうな大きな声で叫んだ。
「謎のってどういう意味ですか?」
萌の高い声が少し低くなる。
「一体何しに来たのよ!?」
「だから言ったでしょう。この部に入部しに来たって」
胡桃は俺の方を睨んでいる。俺は慌てて首を横に振った。
「何であなたがこの部に入ってくるのよ?」
「宮本君がいるからって言ったらどうする?」
萌は笑みを浮かべて言った。頼むからそんな態度はやめてくれ。
「佐々木さんて宮本君と随分仲がいいそうね」
「別に仲なんて良くないわよ」
「ふ~ん、そうなんだ。だったら宮本君が誰と付き合おうが問題ないわね」
「それ、どういう意味よ!」
胡桃の形相が変わっていく。ああ、もうこの世の終わりだ。
「萌、宮本君の心を掴むためにこの部に来たの」
「残念だけど真歴は女の子には興味を持たないわ」
「あら、そうかしら。今朝なんか萌と抱き合ってたのに」
な、な、なんてこと言い出すんだ! あれはお前が抱きついてきたんだろうが。と言いたいがとっさに言葉が出ない。
「真歴!!!!!! それ本当なの!?」
「ちが、ちが、ちが・・・・」
胡桃は近くにあった物を俺に投げつけようとしたが、そこには何もない。俺の作戦勝ちだ。
しかし、このままでは俺の身も危ない。展開がまずすぎる。ここは二人の隙をついてそっと部室から出ていくしかあるまい。この二人を残していくのは大変危険だが、俺の命の方がもっと大切だ。俺には過去に行くという偉大な夢がある。こんな所でくたばってたまるか。俺は二人に気付かれないように少しずつ少しずつドアへと近付いていった。
「どこに行くのよ!!!」
二人が一斉に怒鳴る。まさしく万事休すだ。萌は改めて胡桃の方を見ると落ち着いた様子で続けた。
「あら、あら、抱き合ったと聞いたくらいで動揺しちゃって」
萌の挑発は続く。絶対に胡桃をわざと怒らせてるよな? それとも俺に内緒で多額の保険金を掛けて受取人になってるのか?
「だいたいあなたって何が目的なの?」
「宮本君が欲しいだけよ」
萌は不適な笑みを浮かべ俺の方を見ている。お願いだから俺を巻き込まないでくれ。
「あなた転校してきて早々に真歴の許嫁なんて言ってるそうじゃない。どういうつもりなの?」
「本当に許嫁だったらどうするの?」
「私は親同士が仲良かったこともあって、生まれてすぐから姉弟のように育てられてきたのよ。真歴のことは何でも知ってるわ」
俺は弟だったんだ。確かに胡桃は妹キャラと言うより姉キャラかも知れない。
「許嫁なんて親同士が決めるものよ。本人は関係ないわ」
おいおい、この前俺に言ったのと違うぞ。空想の話を作るのが得意なのか?
「親が何決めようと関係ないわ。本人同士の気持ちが大切なのよ」
胡桃の正論に萌が少し黙る。
「あなたは宮本君のことが好きなの?」
「そ、それは・・・・」
「私は大好きよ。本人同士の気持ちが大切なんじゃないの?」
萌が俺を見る。頼むからこちらに振らないでくれ。
暫く部室に沈黙が続く。そして数分後胡桃がその静寂を破った。
「わ、私も大好きよ!」
え? 胡桃、何言ってるんだ? 今俺のことを好きって言ったような。
「いいの? 本人の前でそんなこと言っちゃって」
胡桃はこれでもかというくらい真っ赤な顔になっている。ゆでだこ状態とはまさにこのことか?
「あ、あなたには関係ないでしょ!」
胡桃の語気がより一層強まる。
「とにかくあなたの入部なんか認めないわ。とっとと出ていって!」
「え~、顧問の先生は認めてくれたのに~」
「顧問が何よ。私がダメだっていったらダメなのよ!!」
胡桃が壊れてしまった。女王様的存在に君臨してしまったようだ。
「いいから出てって!」
胡桃は近くにある物を投げつけようとするが、そこには何もない。転ばぬ先の杖とはまさにこのことか。
「恋愛は平等なものよ。宮本君はまだあなたのものじゃない。萌の方に振り向かせてみせるわ」
そう言うと萌は部室から出て行った。
萌が出ていくと部室は静まり返った。そして胡桃は俯いたまま動かない。その下を向いたままの顔からきらりと光る物が見えた。
「おい、もしかして泣いてるのか?」
「そんな分けないでしょ! ちょっと悔しかっただけよ!」
「悔しいって何が?」
「自分の言いたいことをはっきり言えるあいつが・・・・。何よ。そんなことどうでもいいじゃない!」
「そ、そうだよね」
あまりの剣幕に俺はたじろいだ。萌の積極的な態度は予想できたが、今の胡桃の態度は全く予想外だ。なぜ泣く必要がある? 全く女というのは分からん。
それより胡桃が俺のことを好きと言ったのは本心か? そんなはずはない。胡桃の俺に対する態度はまさに姉といった感じだ。何かあったら怒鳴り散らす。注意する。あれは好きな人に取る態度じゃない。じゃあ、なぜあんなことを言ったんだ? どう考えても分からん。
「今日はもう帰るわ」
胡桃には似合わないか細い声で言った。
「ああ」
俺は愛想のない返事をした。こういうときにしゃれた言葉をかけられるといいのだろうが、そんな高等技術は俺にはない。
胡桃は鞄を持つと部室からそっと出て行った。
「宮本く~ん」
萌がいきなり抱きついてきたので、俺は慌てて萌を押した。周りのみんなが見ている。
「萌ね、すごい決心したの」
「何でもいいから離れろ」
「萌、タイムトラベル同好会に入部することにしたのよ」
「だから離れろって・・・・え?」
「タイムトラベル同好会に入部することにしたの」
俺の目が点になる。
「だ、ダメだ。絶対にダメだ」
「どうして~?」
「どうしてもダメだ。昨日部室も狭くなったし」
「何それ?」
「な、狭い部室のクラブなんて嫌だろ?」
「残念でした。もう顧問の先生に言っちゃったもん」
「本気かよ!」
目の前が真っ暗になっていくのが分かる。平和な部活生活もこれで終わりか。胡桃と萌!
どういう展開になるのか考えただけでも恐ろしくなる。今日は部活をサボろうか。でも、二人きりにするのも心配だし・・・・
そして恐怖の放課後はやってくる。
俺が部室に行くと胡桃はもう来ていた。萌はまだいないようだ。
「あら、今日は早いのね」
「そ、そうか?」
なぜが声が震えてしまう。別にやましいことをしているわけではないのだが。
さて、今日まずやらねばならぬことはこれだ。俺はそっと部室内の工具を隠し始めた。
「何してるのよ」
「いや、これはその・・・・」
言葉に詰まる。まさか殺人事件が起こるのを防いでいるとは言えまい。
「ほら、整理整頓だよ。この頃散らかしてたから」
「嘘つきなさい。そんなのいつものことでしょう」
やばい! ばれてる。
「いいか、これから何が起こっても冷静に行動するんだぞ」
「何言ってるの?」
その時ドアが開く音がした。いよいよか!
「こんにちは。宮本君」
とてつもなく明るい声だ。
胡桃が萌を見る。
「あなた誰?」
「今田萌。今日からこの部に入部してきました」
「今田萌さん?」
「はい、この学校に転校してきたばかりの新人で~す」
「あなたが謎の転校生なの!?」
胡桃は学校中に聞こえそうな大きな声で叫んだ。
「謎のってどういう意味ですか?」
萌の高い声が少し低くなる。
「一体何しに来たのよ!?」
「だから言ったでしょう。この部に入部しに来たって」
胡桃は俺の方を睨んでいる。俺は慌てて首を横に振った。
「何であなたがこの部に入ってくるのよ?」
「宮本君がいるからって言ったらどうする?」
萌は笑みを浮かべて言った。頼むからそんな態度はやめてくれ。
「佐々木さんて宮本君と随分仲がいいそうね」
「別に仲なんて良くないわよ」
「ふ~ん、そうなんだ。だったら宮本君が誰と付き合おうが問題ないわね」
「それ、どういう意味よ!」
胡桃の形相が変わっていく。ああ、もうこの世の終わりだ。
「萌、宮本君の心を掴むためにこの部に来たの」
「残念だけど真歴は女の子には興味を持たないわ」
「あら、そうかしら。今朝なんか萌と抱き合ってたのに」
な、な、なんてこと言い出すんだ! あれはお前が抱きついてきたんだろうが。と言いたいがとっさに言葉が出ない。
「真歴!!!!!! それ本当なの!?」
「ちが、ちが、ちが・・・・」
胡桃は近くにあった物を俺に投げつけようとしたが、そこには何もない。俺の作戦勝ちだ。
しかし、このままでは俺の身も危ない。展開がまずすぎる。ここは二人の隙をついてそっと部室から出ていくしかあるまい。この二人を残していくのは大変危険だが、俺の命の方がもっと大切だ。俺には過去に行くという偉大な夢がある。こんな所でくたばってたまるか。俺は二人に気付かれないように少しずつ少しずつドアへと近付いていった。
「どこに行くのよ!!!」
二人が一斉に怒鳴る。まさしく万事休すだ。萌は改めて胡桃の方を見ると落ち着いた様子で続けた。
「あら、あら、抱き合ったと聞いたくらいで動揺しちゃって」
萌の挑発は続く。絶対に胡桃をわざと怒らせてるよな? それとも俺に内緒で多額の保険金を掛けて受取人になってるのか?
「だいたいあなたって何が目的なの?」
「宮本君が欲しいだけよ」
萌は不適な笑みを浮かべ俺の方を見ている。お願いだから俺を巻き込まないでくれ。
「あなた転校してきて早々に真歴の許嫁なんて言ってるそうじゃない。どういうつもりなの?」
「本当に許嫁だったらどうするの?」
「私は親同士が仲良かったこともあって、生まれてすぐから姉弟のように育てられてきたのよ。真歴のことは何でも知ってるわ」
俺は弟だったんだ。確かに胡桃は妹キャラと言うより姉キャラかも知れない。
「許嫁なんて親同士が決めるものよ。本人は関係ないわ」
おいおい、この前俺に言ったのと違うぞ。空想の話を作るのが得意なのか?
「親が何決めようと関係ないわ。本人同士の気持ちが大切なのよ」
胡桃の正論に萌が少し黙る。
「あなたは宮本君のことが好きなの?」
「そ、それは・・・・」
「私は大好きよ。本人同士の気持ちが大切なんじゃないの?」
萌が俺を見る。頼むからこちらに振らないでくれ。
暫く部室に沈黙が続く。そして数分後胡桃がその静寂を破った。
「わ、私も大好きよ!」
え? 胡桃、何言ってるんだ? 今俺のことを好きって言ったような。
「いいの? 本人の前でそんなこと言っちゃって」
胡桃はこれでもかというくらい真っ赤な顔になっている。ゆでだこ状態とはまさにこのことか?
「あ、あなたには関係ないでしょ!」
胡桃の語気がより一層強まる。
「とにかくあなたの入部なんか認めないわ。とっとと出ていって!」
「え~、顧問の先生は認めてくれたのに~」
「顧問が何よ。私がダメだっていったらダメなのよ!!」
胡桃が壊れてしまった。女王様的存在に君臨してしまったようだ。
「いいから出てって!」
胡桃は近くにある物を投げつけようとするが、そこには何もない。転ばぬ先の杖とはまさにこのことか。
「恋愛は平等なものよ。宮本君はまだあなたのものじゃない。萌の方に振り向かせてみせるわ」
そう言うと萌は部室から出て行った。
萌が出ていくと部室は静まり返った。そして胡桃は俯いたまま動かない。その下を向いたままの顔からきらりと光る物が見えた。
「おい、もしかして泣いてるのか?」
「そんな分けないでしょ! ちょっと悔しかっただけよ!」
「悔しいって何が?」
「自分の言いたいことをはっきり言えるあいつが・・・・。何よ。そんなことどうでもいいじゃない!」
「そ、そうだよね」
あまりの剣幕に俺はたじろいだ。萌の積極的な態度は予想できたが、今の胡桃の態度は全く予想外だ。なぜ泣く必要がある? 全く女というのは分からん。
それより胡桃が俺のことを好きと言ったのは本心か? そんなはずはない。胡桃の俺に対する態度はまさに姉といった感じだ。何かあったら怒鳴り散らす。注意する。あれは好きな人に取る態度じゃない。じゃあ、なぜあんなことを言ったんだ? どう考えても分からん。
「今日はもう帰るわ」
胡桃には似合わないか細い声で言った。
「ああ」
俺は愛想のない返事をした。こういうときにしゃれた言葉をかけられるといいのだろうが、そんな高等技術は俺にはない。
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