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第四章 取り敢えず四天王を倒せ!
第六十四話 私の方が強いわよ!
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「真空切り!」
あああああの攻撃。ドラゴンジュニアに568のダメージ。
「キャー! 大勇者様素敵ー!」
「何なのこの娘達。何で戦いの時まで付いてくるわけ?」
アイラがぼやく。
「フィヤーボール!」
アイラの攻撃。ドラゴンジュニアに357のダメージ。ドラゴンジュニアを倒した。
「どうしてあんたが倒すのよ! ここは大勇者様がとどめを刺すところでしょ?」
「あんた達こそ何で付いてくるわけ?」
「大勇者様の活躍を見たいからに決まってるじゃない」
「気が散るから付いてこないでくれる?」
「そんなの私達の勝手でしょ?」
「鬱陶しいって言ってるのよ!」
アイラさんて怒らせると怖かったんだ。
「大した魔法も使えないくせに偉そうな口をきかないでくれる?」
「私はレベル73よ。あなた達と一緒にしないで!」
「いくらレベル73でもただの魔法使いでしょ? 下級職じゃない」
「じゃあ、あなたはレベルいくつなのよ?」
「私は魔道士レベル37よ。上級職よ。文句ある?」
「それがどうしたの? いくら上級職でもレベル37でしょ? 私の方が強いわよ」
たくさんの取り巻きの一人とアイラさんの一騎打ちっぽくなっちゃった。
「ねえ、大勇者様。こんな弱い子じゃなくて私と組んでよ」
「いやそれは・・・・」
「ちょっと! 弱い子って誰のことよ!」
「下級職のあなたのことに決まってるじゃない」
「じゃあ、どっちが強いか試してみる?」
「いいわよ。私の方は余裕だけど、きっとあなたは後悔することになるわよ」
「決まったわね。決闘よ!」
「ちょっと落ち着いてください」
クレアが慌ててアイラを宥める。
「決闘とか言っちゃっていいの? 死んじゃっても知らないからね」
「上等じゃない。今の言葉後悔することになるわよ。ああ、死んじゃったら後悔もできないか?」
「アイラ落ち着けって」
サラもアイラを止めにかかる。多分私も何か言わなければいけないんだよね。でもあまりの迫力に何も言えない私だった。
「ルールはどちらかが死ぬまで。私が勝ったらあなたの代わりにこのパーティーに入ってあげるわ」
「知ってる? この世界では決闘で人を殺しても罪にならないのよ。このルールを提案した自分を恨みなさい」
バチバチ! 二人の間に火花が飛び散っている。これは本気でまずいかも? 何とかしなきゃ。でも声が出ない。
「二人とも。ここは僕に任せてくれないか?」
ポチ! 止めてくれるの? ありがとう!
「僕がレフリーをするよ」
止めるんじゃなかったんかーい!
「じゃあ、行くわよ」
「かかってらっしゃい」
「ちょっと待ってくれ」
勇者様が声をかけた。
「決闘をしなくても私がどちらが強いか見てやろう。私が強いと思った方がこのパーティーに入るというのはどうかな?」
ええーーー! どういうこと?
「あら、それはいい考えね。選ばれるのは私に決まってるけど」
「どこからそんな自信が湧いてくるのかしら?」
二人が身構える。
「まあ待て。私の指示に従わない者はこのパーティーに入る資格はないぞ」
「わかったわよ」
二人は静かに腕を下ろした。これってアイラさんが負けちゃったらメンバーが変更されるてこと? でも勇者様はどうやって強さを判断するんだろ? 私はハラハラしながら様子を覗うのだった。
あああああの攻撃。ドラゴンジュニアに568のダメージ。
「キャー! 大勇者様素敵ー!」
「何なのこの娘達。何で戦いの時まで付いてくるわけ?」
アイラがぼやく。
「フィヤーボール!」
アイラの攻撃。ドラゴンジュニアに357のダメージ。ドラゴンジュニアを倒した。
「どうしてあんたが倒すのよ! ここは大勇者様がとどめを刺すところでしょ?」
「あんた達こそ何で付いてくるわけ?」
「大勇者様の活躍を見たいからに決まってるじゃない」
「気が散るから付いてこないでくれる?」
「そんなの私達の勝手でしょ?」
「鬱陶しいって言ってるのよ!」
アイラさんて怒らせると怖かったんだ。
「大した魔法も使えないくせに偉そうな口をきかないでくれる?」
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「いくらレベル73でもただの魔法使いでしょ? 下級職じゃない」
「じゃあ、あなたはレベルいくつなのよ?」
「私は魔道士レベル37よ。上級職よ。文句ある?」
「それがどうしたの? いくら上級職でもレベル37でしょ? 私の方が強いわよ」
たくさんの取り巻きの一人とアイラさんの一騎打ちっぽくなっちゃった。
「ねえ、大勇者様。こんな弱い子じゃなくて私と組んでよ」
「いやそれは・・・・」
「ちょっと! 弱い子って誰のことよ!」
「下級職のあなたのことに決まってるじゃない」
「じゃあ、どっちが強いか試してみる?」
「いいわよ。私の方は余裕だけど、きっとあなたは後悔することになるわよ」
「決まったわね。決闘よ!」
「ちょっと落ち着いてください」
クレアが慌ててアイラを宥める。
「決闘とか言っちゃっていいの? 死んじゃっても知らないからね」
「上等じゃない。今の言葉後悔することになるわよ。ああ、死んじゃったら後悔もできないか?」
「アイラ落ち着けって」
サラもアイラを止めにかかる。多分私も何か言わなければいけないんだよね。でもあまりの迫力に何も言えない私だった。
「ルールはどちらかが死ぬまで。私が勝ったらあなたの代わりにこのパーティーに入ってあげるわ」
「知ってる? この世界では決闘で人を殺しても罪にならないのよ。このルールを提案した自分を恨みなさい」
バチバチ! 二人の間に火花が飛び散っている。これは本気でまずいかも? 何とかしなきゃ。でも声が出ない。
「二人とも。ここは僕に任せてくれないか?」
ポチ! 止めてくれるの? ありがとう!
「僕がレフリーをするよ」
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「じゃあ、行くわよ」
「かかってらっしゃい」
「ちょっと待ってくれ」
勇者様が声をかけた。
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ええーーー! どういうこと?
「あら、それはいい考えね。選ばれるのは私に決まってるけど」
「どこからそんな自信が湧いてくるのかしら?」
二人が身構える。
「まあ待て。私の指示に従わない者はこのパーティーに入る資格はないぞ」
「わかったわよ」
二人は静かに腕を下ろした。これってアイラさんが負けちゃったらメンバーが変更されるてこと? でも勇者様はどうやって強さを判断するんだろ? 私はハラハラしながら様子を覗うのだった。
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