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第三章 魔王退治
第五十四話 笑いの壺
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清々しい朝を迎えた。私は爽やかな朝日を浴びながら大きく伸びを・・・・うまくできない・・・・。一体何をしたらこの剣の呪いが解けるの?
でも四天王の一人ゾーチャを倒した嬉しさから自然と顔がほころぶ私なのでした。
ルンルンルン。今日はいい天気ね。そうだ。窓辺に置いてある植木の花にお水をあげましょう・・・・あげれない。両手が使えないって本当に不便なものね。
「おはようございます。麗華さん、今朝は随分と早起きですね」
「ゾーチャに勝てたのが嬉しくて目が覚めちゃいました」
「昨日は凄い活躍でしたものね」
「素直に嬉しいです」
クレアに満面の笑みで答えると私は朝食の支度を・・・・できない。
でも、今日は最高の気分だからいいの。気にしない気にしない。
「まあ、窓の外でウサギが二匹お話をしてる。可愛い。あちらではリスが凄いスピードで木を登っていくわ。なんて自然いっぱいなの? 素敵! あっ、窓の下には猫が寝込んでいたのね。気付かなかった」
「フフ」
「今、誰か笑った?」
「笑ってませんよ。今起きてるのは私と麗華さんだけですし」
「そうよね。でも確かに笑い声が聞こえたんだけど」
みんなが起きてきたら急に賑やかになった。
「昨日のゾーチャ戦。凄かったわねえ」
「あああああなんか、会心の一撃を連発してたもんな」
みんな明るい。それはそうだよね。
私が椅子に腰掛けようとしたらポチが私の椅子で寝ていた。
「ポチが邪魔で座れないよ。仕方ないからポチをポチッと除けてっと」
「フフフ」
「珍しいね。麗華ちゃんがだじゃれを言うなんて」
「え? 私だじゃれ言いました?」
「ポチをポチッと除けてって言ってたじゃない」
「え? ポチをポチッと除けるってだじゃれなんですか?」
「フフフフ」
「おい! 今、呪いの剣が笑ったぞ!」
「どういうこと? 別に面白いこと言ってないのに」
「もしかしたら私達と笑いの壺が違うのでしょうか?」
クレアがぼそりと言う。
「だじゃれを言えばいいってことか?」
これまたサラが自信なさげに言った。
「でも、エムイチグランプリの出場者がだじゃれ言いまくってたわよ」
今度はアイラが自信たっぷりに答えた。
もしかして。
「布団が吹っ飛んだ」
「フフフ」
「アルミ缶の上にアルミ缶」
「フフフフ」
「ロシアの殺し屋は恐ロシア」
「ワハハハ」
「あ! 片手が剣から離れました」
「どうなってるんだ?」
「私がだじゃれを言わなければいけないのだと思います」
「なるほど」
その後、私はだじゃれを言いまくったが呪いの剣は必死で笑いをこらえていた。
「しぶといわね。私から離れたくないのかしら?」
「離れたらそこに置いて行かれること間違いありませんからね」
「ええい! ならこれでどうだ! 体育館で鯛食うかん!」
「ぶはっ! ワハハハハハ」
コトン。
「離れました! 呪いの剣が私の手から離れました」
「やったー! 麗華ちゃん良かったね」
「ありがとうございます」
みんなで喜び合う中、呪いの剣て笑いの壺が低すぎでしょ! と思う私なのでした。
でも四天王の一人ゾーチャを倒した嬉しさから自然と顔がほころぶ私なのでした。
ルンルンルン。今日はいい天気ね。そうだ。窓辺に置いてある植木の花にお水をあげましょう・・・・あげれない。両手が使えないって本当に不便なものね。
「おはようございます。麗華さん、今朝は随分と早起きですね」
「ゾーチャに勝てたのが嬉しくて目が覚めちゃいました」
「昨日は凄い活躍でしたものね」
「素直に嬉しいです」
クレアに満面の笑みで答えると私は朝食の支度を・・・・できない。
でも、今日は最高の気分だからいいの。気にしない気にしない。
「まあ、窓の外でウサギが二匹お話をしてる。可愛い。あちらではリスが凄いスピードで木を登っていくわ。なんて自然いっぱいなの? 素敵! あっ、窓の下には猫が寝込んでいたのね。気付かなかった」
「フフ」
「今、誰か笑った?」
「笑ってませんよ。今起きてるのは私と麗華さんだけですし」
「そうよね。でも確かに笑い声が聞こえたんだけど」
みんなが起きてきたら急に賑やかになった。
「昨日のゾーチャ戦。凄かったわねえ」
「あああああなんか、会心の一撃を連発してたもんな」
みんな明るい。それはそうだよね。
私が椅子に腰掛けようとしたらポチが私の椅子で寝ていた。
「ポチが邪魔で座れないよ。仕方ないからポチをポチッと除けてっと」
「フフフ」
「珍しいね。麗華ちゃんがだじゃれを言うなんて」
「え? 私だじゃれ言いました?」
「ポチをポチッと除けてって言ってたじゃない」
「え? ポチをポチッと除けるってだじゃれなんですか?」
「フフフフ」
「おい! 今、呪いの剣が笑ったぞ!」
「どういうこと? 別に面白いこと言ってないのに」
「もしかしたら私達と笑いの壺が違うのでしょうか?」
クレアがぼそりと言う。
「だじゃれを言えばいいってことか?」
これまたサラが自信なさげに言った。
「でも、エムイチグランプリの出場者がだじゃれ言いまくってたわよ」
今度はアイラが自信たっぷりに答えた。
もしかして。
「布団が吹っ飛んだ」
「フフフ」
「アルミ缶の上にアルミ缶」
「フフフフ」
「ロシアの殺し屋は恐ロシア」
「ワハハハ」
「あ! 片手が剣から離れました」
「どうなってるんだ?」
「私がだじゃれを言わなければいけないのだと思います」
「なるほど」
その後、私はだじゃれを言いまくったが呪いの剣は必死で笑いをこらえていた。
「しぶといわね。私から離れたくないのかしら?」
「離れたらそこに置いて行かれること間違いありませんからね」
「ええい! ならこれでどうだ! 体育館で鯛食うかん!」
「ぶはっ! ワハハハハハ」
コトン。
「離れました! 呪いの剣が私の手から離れました」
「やったー! 麗華ちゃん良かったね」
「ありがとうございます」
みんなで喜び合う中、呪いの剣て笑いの壺が低すぎでしょ! と思う私なのでした。
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