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第三章 魔王退治
第三十八話 買わされるー
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私達は異世界とは思えない大きな街に着いた。
「こんなに大きな街に来るのって久しぶりねー。見て見て商店街があるわ。露店じゃないのよ! 凄いくない?」
「アイラさん、テンション高いですね」
「麗華ちゃんはショッピングって好きじゃないの? いろんな店があるのよ。服屋さんでしょ、帽子屋さんでしょ、靴屋さんでしょ、鎧屋さんでしょ」
さすが異世界って店も混ざってるよね。
「ねえ、あああああ。今日はお買い物デーにしましょうよ」
「ああ、わかった。じゃあ、6時にさっき決めた宿に集合することにしよう」
「やったー!」
アイラさんの希望が叶い、みんなはそれぞれの店に散っていった。私もお洋服でも見てこようかなぁ。
アイラさんが興奮するだけのことはあるわね。センス抜群の服が揃ってるもの。私は何気なく大きな店に入ってしまった。
「いらっしゃいませ」
可愛い服に目がない私は好みの服を選んでいると、とんでもないことに気付いてしまった。
『え! 78000マネ! た、高い!』
「とってもお似合いですよ」
やばい! 店員に見つかってしまった。私って性格的に断れずに買わされてしまうことが多いのよね。しかもこの店員さんイケメン男性だ。益々断りづらいじゃない。これは早く退散しないととんでもないことになっちゃうよ。
「あ、いえ、私はただ見ているだけで」
「こちらのワンピースもお似合いですよ」
聞いてない!
「スカートでしたらこちらの商品が一番売れ筋になっております」
ゲゲ、80000マネ!
「私にはこんな高価な服はもったいないって言うか・・・・」
「何をおっしゃいます。こんなに可愛いのに。とてもお似合いですよ。良かったら試着なさってはどうでしょうか?」
やばい完全に店員さんのペースだよ。
「やっぱり! とてもお似合いですよ」
試着しちゃったよ。もうどうすればいいの?
「もう少し安いのがいいなー」
一か八かで言ってみた。
「こちらのコーナーにある商品は現在セール中でしてとてもお値打ちになっております」
「え? セール中なの?」
「はい、40%引きになっております」
「ええ、そんなに?」
「はい、当店ができて10年になりますので10周年記念セール対象の商品になります」
「やっぱり安い方がいいかな? それでいくらになるの?」
「はい、40%引きにさせていただいて68000マネになります」
「40%引きで68000かい!」
「え?」
「あ!」
イケメン店員さんが意外な物を見たという目で私を見ている。
「ええっと。あのう」
ああ、終わったわ。これ買って早く店を出ることにしよう。68000・・・・全財産使い果たしちゃうよー。
「その服は麗華には似合わないよ」
ポチ! ありがとう助かったわ。
「もっと露出の多い服にすべきだ」
「そうですよね。それではこちらのコーナーになります」
「胸元が出ているような服はないかい?」
「こちらなどどうでしょうか?」
「もっと出ていてもいいんじゃないかな? いっそのことビキニタイプの服がいいと思うよ」
「それでしたらこちらのタイプがいいかと」
ポチとイケメン店員の会話は私を無視して白熱していくのであった。
「こんなに大きな街に来るのって久しぶりねー。見て見て商店街があるわ。露店じゃないのよ! 凄いくない?」
「アイラさん、テンション高いですね」
「麗華ちゃんはショッピングって好きじゃないの? いろんな店があるのよ。服屋さんでしょ、帽子屋さんでしょ、靴屋さんでしょ、鎧屋さんでしょ」
さすが異世界って店も混ざってるよね。
「ねえ、あああああ。今日はお買い物デーにしましょうよ」
「ああ、わかった。じゃあ、6時にさっき決めた宿に集合することにしよう」
「やったー!」
アイラさんの希望が叶い、みんなはそれぞれの店に散っていった。私もお洋服でも見てこようかなぁ。
アイラさんが興奮するだけのことはあるわね。センス抜群の服が揃ってるもの。私は何気なく大きな店に入ってしまった。
「いらっしゃいませ」
可愛い服に目がない私は好みの服を選んでいると、とんでもないことに気付いてしまった。
『え! 78000マネ! た、高い!』
「とってもお似合いですよ」
やばい! 店員に見つかってしまった。私って性格的に断れずに買わされてしまうことが多いのよね。しかもこの店員さんイケメン男性だ。益々断りづらいじゃない。これは早く退散しないととんでもないことになっちゃうよ。
「あ、いえ、私はただ見ているだけで」
「こちらのワンピースもお似合いですよ」
聞いてない!
「スカートでしたらこちらの商品が一番売れ筋になっております」
ゲゲ、80000マネ!
「私にはこんな高価な服はもったいないって言うか・・・・」
「何をおっしゃいます。こんなに可愛いのに。とてもお似合いですよ。良かったら試着なさってはどうでしょうか?」
やばい完全に店員さんのペースだよ。
「やっぱり! とてもお似合いですよ」
試着しちゃったよ。もうどうすればいいの?
「もう少し安いのがいいなー」
一か八かで言ってみた。
「こちらのコーナーにある商品は現在セール中でしてとてもお値打ちになっております」
「え? セール中なの?」
「はい、40%引きになっております」
「ええ、そんなに?」
「はい、当店ができて10年になりますので10周年記念セール対象の商品になります」
「やっぱり安い方がいいかな? それでいくらになるの?」
「はい、40%引きにさせていただいて68000マネになります」
「40%引きで68000かい!」
「え?」
「あ!」
イケメン店員さんが意外な物を見たという目で私を見ている。
「ええっと。あのう」
ああ、終わったわ。これ買って早く店を出ることにしよう。68000・・・・全財産使い果たしちゃうよー。
「その服は麗華には似合わないよ」
ポチ! ありがとう助かったわ。
「もっと露出の多い服にすべきだ」
「そうですよね。それではこちらのコーナーになります」
「胸元が出ているような服はないかい?」
「こちらなどどうでしょうか?」
「もっと出ていてもいいんじゃないかな? いっそのことビキニタイプの服がいいと思うよ」
「それでしたらこちらのタイプがいいかと」
ポチとイケメン店員の会話は私を無視して白熱していくのであった。
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