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第二章
第95話:エリス……察す……る
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ふて寝するアーニャを置いて、エリスとルーナとジルの三人はベッドの周りに集まり、話し合いを始めていた。
「マジックポーチの作成に携わった以上は、責任を持って対策しないといけません。錬金術に関係のない私が、マジックアイテムに関わるとは思いませんでしたが」
普通のポーチを作っただけだが、加工された魔封狼の革で作成したのは、ルーナになる。知らなかったという理由で、蔑ろにできるはずもない。
「ルーナちゃんの言う通りだよ。マジックアイテムの作成なんて、世界中に広がる大ニュースだもん。真剣に考えないと、大変なことが起こると思うの」
錬金術ギルドの受付とはいえ、様々なアイテムの情報をギルドに叩き込まれたエリスは、事態を把握している。マジックアイテムを作成したとなれば、とんでもないことが起こる、と。
「えーっ! そんなに大変なの? マジックポーチがあれば、便利になると思うのに」
「ジルくんにはまだ、難しいかもしれないね。でも、エリスさんと話し合って良い形にまとめるから、ちょっと待っててもらってもいいかな」
「はーい」
子供には聞かせたくない大人の話し合いを始めるため、ルーナはジルを黙らせた。素直に聞き入れるジルは、また大人にならないとわからないのかぁ、などと、ブツブツ文句を言っているが。
「このままマジックポーチの作成を公表すれば、最終的にどういう事態に陥るか、エリスさんはわかりますか?」
「うん。マジックアイテムの影響力を考えれば、だいたい想像がつくよ。と言うか、一つしか思い浮かばないかな」
真剣な顔で二人が向かい合うと、危険な未来が頭に浮かんでいることもあり、ルーナはゴクリッと喉を鳴らした後、口を開いた。
「戦争が起こるかもしれません」
マジックポーチで物資を運ぶと言えば聞こえはいいけれど、国同士の戦争を勝利に導くほど、危険なアイテムになる。
大量の水を持ち運べば都市を水没させられる大洪水になるし、岩石を詰め込んで上から降らせるだけでも落石を起こせる。自然の力を再現する攻撃は、今までにない大戦争を巻き起こすことになるだろう。
「物は言いようだよね。確かに、とんでもない戦争が起こると思うよ」
エリスは不穏な言葉を発するが、勘違いしようのない戦争という言葉を聞いて、さすがにルーナの考えを察し……。
(マジックポーチを販売すれば、億万長者になれるわ。場合によっては、国から爵位を得るかもしれない。そんなことになれば、アーニャさんとの結婚はどうなるの!? 春の求婚祭りが開催されて、ジルを奪い合う恋愛戦争に巻き込まれるわ!)
察するはずもなかった! あながち間違ってもいないことが、一番の驚きである!
「順当にいけば、五年後でしょうか。各国の貴族たちが黙っていないと思います」
各国の兵士たちが魔封狼を討伐できないことを考慮すると、素材を手に入れるだけでも大きく時間がかかる。貴族たちが高価買取を続けて手柄を得ようとしても、マジックポーチを戦争に使うとわかれば、ジルが作成を拒むだろう。
あくまで人々の戦争を思い浮かべるルーナは、エリスと考えがズレていることなど、まったく気づいていなかった。
「五年も待ってくれるといいんだけどね。もっと積極的にジルにアプローチが来ると思うわ」
当然、エリスがおかしいと気づくはずもない。
現在十歳のジルは五年後の十五歳で結婚が可能になり、ルーナの言う通り、順当にいけば五年後に貴族たちが動き出すはずなのだ。でも、エリスは知っている。貴族たちは早々に婚約することを。早ければ、ジルがマジックポーチを作れると公表した翌日に、アプローチが来るかもしれない。
「私もそう思います。おそらく、各国から厄介な人たちがやってくるでしょうね」
各国の密偵がジルを誘拐して、マジックポーチを作らせるのは、容易に想像がつく。
「関わらないほうがいいよね。ジルは、抵抗できないだろうし」
恋に優柔不断なジルが、貴族令嬢のハニートラップにかからないわけがない。人見知りのくせに、甘やかされたらイチコロなのだから。
なんか僕が大変なことになってる気がする、と思うジルを放ったらかしたまま、意外にも、ルーナとエリスの意見が一致する。
「まず優先すべきは、ジルくんの命だと思います」
「当然ね。こんなことでジルを死なせるわけにはいかないわ。絶対に解決策を考えるんだから」
具体的な方法を考え始める二人は、頭の中にキーパーソンともいえる一人の人物が浮かび上がる。ふて寝して考えることを放棄した、アーニャである。
マジックポーチを公表しなかった場合、何かの拍子で気づかれた時が怖い。子供のジルが口を滑らせる可能性は高いし、今後も色々なアイテム作り続ければ、存在を隠すことは不可能になる。アーニャの身を守るためにも、ルーナの呪いを解除するためにも、ジルの錬金術は必要不可欠。
たった一つの情報が死を招きかねない現状を乗り越え、二人が明るい未来をつかみ取る方法。無理難題を押し付けられながらも、ルーナが一つのことを導き出すと、奇しくも、エリスと同時に言葉を紡ぎだす。
「姉さんと一緒に共同制作にしませんか?」
「アーニャさんと共同制作にするのはどうかな」
錬金術師としての地位を高め、唯一無二の破壊神の存在を印象付けるルーナの考えに、奇跡的にエリスはシンクロさせた。二人の名前を歴史的な書類に残し、愛の共同作業に仕立て上げようと思ったのだ。事実上の婚姻届けにしようという、頭の中にお花畑が広がりすぎている作戦である。
互いに考えることは違うものの、意見が一致した二人の話し合いは夜遅くまで続いた。難しい話が子守唄になったジルは、気がつけば眠ってしまったが。
「マジックポーチの作成に携わった以上は、責任を持って対策しないといけません。錬金術に関係のない私が、マジックアイテムに関わるとは思いませんでしたが」
普通のポーチを作っただけだが、加工された魔封狼の革で作成したのは、ルーナになる。知らなかったという理由で、蔑ろにできるはずもない。
「ルーナちゃんの言う通りだよ。マジックアイテムの作成なんて、世界中に広がる大ニュースだもん。真剣に考えないと、大変なことが起こると思うの」
錬金術ギルドの受付とはいえ、様々なアイテムの情報をギルドに叩き込まれたエリスは、事態を把握している。マジックアイテムを作成したとなれば、とんでもないことが起こる、と。
「えーっ! そんなに大変なの? マジックポーチがあれば、便利になると思うのに」
「ジルくんにはまだ、難しいかもしれないね。でも、エリスさんと話し合って良い形にまとめるから、ちょっと待っててもらってもいいかな」
「はーい」
子供には聞かせたくない大人の話し合いを始めるため、ルーナはジルを黙らせた。素直に聞き入れるジルは、また大人にならないとわからないのかぁ、などと、ブツブツ文句を言っているが。
「このままマジックポーチの作成を公表すれば、最終的にどういう事態に陥るか、エリスさんはわかりますか?」
「うん。マジックアイテムの影響力を考えれば、だいたい想像がつくよ。と言うか、一つしか思い浮かばないかな」
真剣な顔で二人が向かい合うと、危険な未来が頭に浮かんでいることもあり、ルーナはゴクリッと喉を鳴らした後、口を開いた。
「戦争が起こるかもしれません」
マジックポーチで物資を運ぶと言えば聞こえはいいけれど、国同士の戦争を勝利に導くほど、危険なアイテムになる。
大量の水を持ち運べば都市を水没させられる大洪水になるし、岩石を詰め込んで上から降らせるだけでも落石を起こせる。自然の力を再現する攻撃は、今までにない大戦争を巻き起こすことになるだろう。
「物は言いようだよね。確かに、とんでもない戦争が起こると思うよ」
エリスは不穏な言葉を発するが、勘違いしようのない戦争という言葉を聞いて、さすがにルーナの考えを察し……。
(マジックポーチを販売すれば、億万長者になれるわ。場合によっては、国から爵位を得るかもしれない。そんなことになれば、アーニャさんとの結婚はどうなるの!? 春の求婚祭りが開催されて、ジルを奪い合う恋愛戦争に巻き込まれるわ!)
察するはずもなかった! あながち間違ってもいないことが、一番の驚きである!
「順当にいけば、五年後でしょうか。各国の貴族たちが黙っていないと思います」
各国の兵士たちが魔封狼を討伐できないことを考慮すると、素材を手に入れるだけでも大きく時間がかかる。貴族たちが高価買取を続けて手柄を得ようとしても、マジックポーチを戦争に使うとわかれば、ジルが作成を拒むだろう。
あくまで人々の戦争を思い浮かべるルーナは、エリスと考えがズレていることなど、まったく気づいていなかった。
「五年も待ってくれるといいんだけどね。もっと積極的にジルにアプローチが来ると思うわ」
当然、エリスがおかしいと気づくはずもない。
現在十歳のジルは五年後の十五歳で結婚が可能になり、ルーナの言う通り、順当にいけば五年後に貴族たちが動き出すはずなのだ。でも、エリスは知っている。貴族たちは早々に婚約することを。早ければ、ジルがマジックポーチを作れると公表した翌日に、アプローチが来るかもしれない。
「私もそう思います。おそらく、各国から厄介な人たちがやってくるでしょうね」
各国の密偵がジルを誘拐して、マジックポーチを作らせるのは、容易に想像がつく。
「関わらないほうがいいよね。ジルは、抵抗できないだろうし」
恋に優柔不断なジルが、貴族令嬢のハニートラップにかからないわけがない。人見知りのくせに、甘やかされたらイチコロなのだから。
なんか僕が大変なことになってる気がする、と思うジルを放ったらかしたまま、意外にも、ルーナとエリスの意見が一致する。
「まず優先すべきは、ジルくんの命だと思います」
「当然ね。こんなことでジルを死なせるわけにはいかないわ。絶対に解決策を考えるんだから」
具体的な方法を考え始める二人は、頭の中にキーパーソンともいえる一人の人物が浮かび上がる。ふて寝して考えることを放棄した、アーニャである。
マジックポーチを公表しなかった場合、何かの拍子で気づかれた時が怖い。子供のジルが口を滑らせる可能性は高いし、今後も色々なアイテム作り続ければ、存在を隠すことは不可能になる。アーニャの身を守るためにも、ルーナの呪いを解除するためにも、ジルの錬金術は必要不可欠。
たった一つの情報が死を招きかねない現状を乗り越え、二人が明るい未来をつかみ取る方法。無理難題を押し付けられながらも、ルーナが一つのことを導き出すと、奇しくも、エリスと同時に言葉を紡ぎだす。
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「アーニャさんと共同制作にするのはどうかな」
錬金術師としての地位を高め、唯一無二の破壊神の存在を印象付けるルーナの考えに、奇跡的にエリスはシンクロさせた。二人の名前を歴史的な書類に残し、愛の共同作業に仕立て上げようと思ったのだ。事実上の婚姻届けにしようという、頭の中にお花畑が広がりすぎている作戦である。
互いに考えることは違うものの、意見が一致した二人の話し合いは夜遅くまで続いた。難しい話が子守唄になったジルは、気がつけば眠ってしまったが。
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