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第二章
第58話:採取の準備3
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「錬金術に失敗は付きものよ。生活ができるなら、何度でも失敗していいの。失敗は成功の基なんだから」
ポーション作りが終わった後、アーニャとジルは錬金術ギルドを後にして、街中を歩いていた。清々しい気持ちでジルに声をかけるアーニャは、満足そうな顔をしている。
中級ポーション作りに失敗したジルを慰める気持ちが半分。以前、ジェム作りで教えようとしていた、錬金術は失敗から学ぶという教訓をジルに伝えることがもう半分であり、以前は吹かすことのできなかった先輩風を、今度こそビュービューと吹き散らかしていた。
一方、ジルは落ち込むことなく、ベラベラと話すアーニャを見つめ、ほんわかとした気持ちで手を繋いでいる。
――アーニャお姉ちゃん、さっきから何を言ってるんだろう。難しくて全然わかんないや。でも、手が温かい。
まったく話は聞いていないが。
そんな二人の姿が街中で目撃されると、住人たちは口をポカーンと開けて見守っていた。あれが、『この街の守り神であるエリスさん』の弟か……と。
破壊神と恐れられるアーニャを抑え続けているエリスは、錬金術ギルドだけでなく、冒険者ギルドや住人たちからも高い評価を得ている。アーニャさんがいても事件が起こらないのは、エリスのおかげ、誰もがそう思っていた。
それを裏づけるように、最近はアーニャの機嫌を良くする小さな男の子が現れたばかり。錬金術ギルドからエリスの弟だと情報が広がり、エリスは不動の地位を勝手に築いている。これは、アーニャの影響力が大きすぎるためだ。
なんだかんだで人助けをしてくれるアーニャが出歩けば、揉め事や犯罪が起こらない。兵士が巡回するよりも効果的であり、仮にひったくりなどの犯罪が起これば、アーニャが一瞬で捕まえて兵士に突き出してくれるだろう。ましてや、魔物が繁殖した際には、誰よりも心強い味方になる。
破壊神と呼ばれていながらも、住人にとって、アーニャの存在はありがたいのだ。……怖いことには変わりないが。
「この店に用があるわ」
二人がブラブラと歩いてたどり着いた先は、看板に書かれた文字が消えてしまった、ボロボロの店。ドアは腐食して開きっぱなしで動かなくなり、店内は明かりがついていないのか、薄暗い。
「本当にここで大丈夫? 人が住んでるの?」
「当然じゃない。私の武器や防具のメンテナンスは、全部ここに任せてるの。腕はそこそこよ」
アーニャが店を選ぶ基準は、自分にビビらないことが大前提であり、腕前は二の次である。この街では……アーニャの装備を見れる店はここしかなかった。
怖がり屋さんのジルは、アーニャの手を両手でギュッと握り締め、一緒に店内へ入っていく。キョロキョロと周囲を見回していると、腕を組んで威圧するような態度の店主が出迎えてくれた。
店と同じようにボロボロのシャツを着て、手入れのされてない髭を生やすアラフィフの男性。半分閉じているような目は、いかにもやる気がなさそうだった。
「アーニャさんじゃないですか。この間メンテナンスした防具に、も、問題でもありましたか?」
店主はビビっている。しかし、アーニャのなかでは、ビビっているとカウントされない。心から恐怖してビビる人は、ひえー! すいません! といきなり土下座して迎えてくるのだから。
「違うわ、ただの買い物よ。この子に風属性を付与したブーツを作ってほしいの。とびっきり良いやつで構わないわ」
ここに来た目的は、あくまでジルと一緒に向かう採取の準備である。馬車で移動すれば、行きは楽でも帰りは厳しい。子供の足で移動するのは、もっと厳しい。ジルを担いで移動するのは、戦闘に支障をきたす。
様々なことを考慮して、ジルが一日歩いても疲れないブーツを買ってあげることにしたのだ。
ちなみに、冒険者で儲けまくったアーニャの懐はとんでもなく分厚い。二年間休養していようとも、錬金術師として活躍しているため、お金には困っていないのである。
「わかりました。では、良質な素材を作ったブーツがすでに手元にありますので、そちらのサイズを調整して、風属性を付与しましょう」
しかし、アーニャとジルの事情など、店主にとっては関係のないこと。重要なのは、アーニャが初めて自分の装備を求めてくれたことであり、その期待に応えることだけを考えればいい。
それが、二年という長い期間も自分を支えてくれた、アーニャへの恩返しになるのだから。
ボロボロの店が傾きすぎて、街で生活ができなくなるくらい追い込まれた二年前。助けてくれるように颯爽と現れたのが、アーニャだった。
本当にここは店なの? 大丈夫なんでしょうね、と文句を言いながらも、何度もアーニャは訪れてくれた。優れた装備でメンテナンスが難しいこともあり、来る度にアーニャは大金を払ってくれる。
ここが潰れたら誰が私の装備を見るのよ、と言いながら、こんなにもらってもいいんですか? と余分にお金を置いていってくれるのだ。これには、破壊神の装備を手入れしているうちに殺される、と思っていた店主も、いつしかアーニャの印象が変わり始めた。
もうダメだと絶望していた店主だからこそ、アーニャの優しい心に気づいたのだ。厳しい言葉の裏にいつも見え隠れしている、自分への気遣いを。
そして、冒険者としては別格の強さを持つアーニャが贔屓にする店というのは、良くも悪くも噂になる。その結果、腕のいい店主が営む隠れた名店だと思われ、高ランク冒険者のみがやってくるようになった。引き受ける仕事は少ないものの、生きていくには十分すぎるほどの利益を得ている。
だからこそ、アーニャの思いに応えたい。この街に居場所をくれたアーニャに、恩を返したい。街で噂になるほどアーニャと親密になったジルに、最高級の装備を作りたい!
店主にとって、これほど光栄なことはないのだ!
「足のサイズだけ測らせてもらってもよろしいですか?」
小さな踏み台をジルの前に出し、しゃがみこんだ店主はいま、アーニャに尽くせることを喜び、震えていた。
これが武者震いというやつだろうか。負けられない戦場に出る兵士っていうのは、こういう気分なんだろうな、と、感慨深い思いで胸がいっぱいになる!
「アーニャお姉ちゃん、あのおじさん、手が震えてるよ」
しかし、その熱い思いがジルに伝わることはない。アルコール中毒のオッサンが手を震わせて仕事をしているような雰囲気に、身の危険を感じているのだ。
「あんなの震えてるうちに入らないわ。本当に震える人はね、その場で漏らすのよ」
数々の恐怖を与え続けてきた破壊神、アーニャは知っている。本当の恐怖は失禁と共にあることを。
「本当に大丈夫?」
「大丈夫だって言ってるじゃない。ほらっ、ちゃんと手を握っててあげるから」
「絶対だよ? 離しちゃダメだよ?」
両手でジルの手をギュッと握り締めてあげるアーニャを見た店主は、アーニャさんがお姉さんをしている! 破壊神のギャップ萌えだ! などと思い、震える手が加速。それを見たジルの足が、共振するように震え始める。
必死にアーニャにしがみつくジルは、恐る恐る片足を前に出し、踏み台に乗せた。計測をする者、計測をされる者、その両者が震えているため、無駄に時間がかかるのだった。
ポーション作りが終わった後、アーニャとジルは錬金術ギルドを後にして、街中を歩いていた。清々しい気持ちでジルに声をかけるアーニャは、満足そうな顔をしている。
中級ポーション作りに失敗したジルを慰める気持ちが半分。以前、ジェム作りで教えようとしていた、錬金術は失敗から学ぶという教訓をジルに伝えることがもう半分であり、以前は吹かすことのできなかった先輩風を、今度こそビュービューと吹き散らかしていた。
一方、ジルは落ち込むことなく、ベラベラと話すアーニャを見つめ、ほんわかとした気持ちで手を繋いでいる。
――アーニャお姉ちゃん、さっきから何を言ってるんだろう。難しくて全然わかんないや。でも、手が温かい。
まったく話は聞いていないが。
そんな二人の姿が街中で目撃されると、住人たちは口をポカーンと開けて見守っていた。あれが、『この街の守り神であるエリスさん』の弟か……と。
破壊神と恐れられるアーニャを抑え続けているエリスは、錬金術ギルドだけでなく、冒険者ギルドや住人たちからも高い評価を得ている。アーニャさんがいても事件が起こらないのは、エリスのおかげ、誰もがそう思っていた。
それを裏づけるように、最近はアーニャの機嫌を良くする小さな男の子が現れたばかり。錬金術ギルドからエリスの弟だと情報が広がり、エリスは不動の地位を勝手に築いている。これは、アーニャの影響力が大きすぎるためだ。
なんだかんだで人助けをしてくれるアーニャが出歩けば、揉め事や犯罪が起こらない。兵士が巡回するよりも効果的であり、仮にひったくりなどの犯罪が起これば、アーニャが一瞬で捕まえて兵士に突き出してくれるだろう。ましてや、魔物が繁殖した際には、誰よりも心強い味方になる。
破壊神と呼ばれていながらも、住人にとって、アーニャの存在はありがたいのだ。……怖いことには変わりないが。
「この店に用があるわ」
二人がブラブラと歩いてたどり着いた先は、看板に書かれた文字が消えてしまった、ボロボロの店。ドアは腐食して開きっぱなしで動かなくなり、店内は明かりがついていないのか、薄暗い。
「本当にここで大丈夫? 人が住んでるの?」
「当然じゃない。私の武器や防具のメンテナンスは、全部ここに任せてるの。腕はそこそこよ」
アーニャが店を選ぶ基準は、自分にビビらないことが大前提であり、腕前は二の次である。この街では……アーニャの装備を見れる店はここしかなかった。
怖がり屋さんのジルは、アーニャの手を両手でギュッと握り締め、一緒に店内へ入っていく。キョロキョロと周囲を見回していると、腕を組んで威圧するような態度の店主が出迎えてくれた。
店と同じようにボロボロのシャツを着て、手入れのされてない髭を生やすアラフィフの男性。半分閉じているような目は、いかにもやる気がなさそうだった。
「アーニャさんじゃないですか。この間メンテナンスした防具に、も、問題でもありましたか?」
店主はビビっている。しかし、アーニャのなかでは、ビビっているとカウントされない。心から恐怖してビビる人は、ひえー! すいません! といきなり土下座して迎えてくるのだから。
「違うわ、ただの買い物よ。この子に風属性を付与したブーツを作ってほしいの。とびっきり良いやつで構わないわ」
ここに来た目的は、あくまでジルと一緒に向かう採取の準備である。馬車で移動すれば、行きは楽でも帰りは厳しい。子供の足で移動するのは、もっと厳しい。ジルを担いで移動するのは、戦闘に支障をきたす。
様々なことを考慮して、ジルが一日歩いても疲れないブーツを買ってあげることにしたのだ。
ちなみに、冒険者で儲けまくったアーニャの懐はとんでもなく分厚い。二年間休養していようとも、錬金術師として活躍しているため、お金には困っていないのである。
「わかりました。では、良質な素材を作ったブーツがすでに手元にありますので、そちらのサイズを調整して、風属性を付与しましょう」
しかし、アーニャとジルの事情など、店主にとっては関係のないこと。重要なのは、アーニャが初めて自分の装備を求めてくれたことであり、その期待に応えることだけを考えればいい。
それが、二年という長い期間も自分を支えてくれた、アーニャへの恩返しになるのだから。
ボロボロの店が傾きすぎて、街で生活ができなくなるくらい追い込まれた二年前。助けてくれるように颯爽と現れたのが、アーニャだった。
本当にここは店なの? 大丈夫なんでしょうね、と文句を言いながらも、何度もアーニャは訪れてくれた。優れた装備でメンテナンスが難しいこともあり、来る度にアーニャは大金を払ってくれる。
ここが潰れたら誰が私の装備を見るのよ、と言いながら、こんなにもらってもいいんですか? と余分にお金を置いていってくれるのだ。これには、破壊神の装備を手入れしているうちに殺される、と思っていた店主も、いつしかアーニャの印象が変わり始めた。
もうダメだと絶望していた店主だからこそ、アーニャの優しい心に気づいたのだ。厳しい言葉の裏にいつも見え隠れしている、自分への気遣いを。
そして、冒険者としては別格の強さを持つアーニャが贔屓にする店というのは、良くも悪くも噂になる。その結果、腕のいい店主が営む隠れた名店だと思われ、高ランク冒険者のみがやってくるようになった。引き受ける仕事は少ないものの、生きていくには十分すぎるほどの利益を得ている。
だからこそ、アーニャの思いに応えたい。この街に居場所をくれたアーニャに、恩を返したい。街で噂になるほどアーニャと親密になったジルに、最高級の装備を作りたい!
店主にとって、これほど光栄なことはないのだ!
「足のサイズだけ測らせてもらってもよろしいですか?」
小さな踏み台をジルの前に出し、しゃがみこんだ店主はいま、アーニャに尽くせることを喜び、震えていた。
これが武者震いというやつだろうか。負けられない戦場に出る兵士っていうのは、こういう気分なんだろうな、と、感慨深い思いで胸がいっぱいになる!
「アーニャお姉ちゃん、あのおじさん、手が震えてるよ」
しかし、その熱い思いがジルに伝わることはない。アルコール中毒のオッサンが手を震わせて仕事をしているような雰囲気に、身の危険を感じているのだ。
「あんなの震えてるうちに入らないわ。本当に震える人はね、その場で漏らすのよ」
数々の恐怖を与え続けてきた破壊神、アーニャは知っている。本当の恐怖は失禁と共にあることを。
「本当に大丈夫?」
「大丈夫だって言ってるじゃない。ほらっ、ちゃんと手を握っててあげるから」
「絶対だよ? 離しちゃダメだよ?」
両手でジルの手をギュッと握り締めてあげるアーニャを見た店主は、アーニャさんがお姉さんをしている! 破壊神のギャップ萌えだ! などと思い、震える手が加速。それを見たジルの足が、共振するように震え始める。
必死にアーニャにしがみつくジルは、恐る恐る片足を前に出し、踏み台に乗せた。計測をする者、計測をされる者、その両者が震えているため、無駄に時間がかかるのだった。
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