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第一章
第25話:ルーナのお見舞い3
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「変わったことを言うわね。あんた、魔法を見たことがないの?」
向かい合って座るジルに、少し驚いた表情でアーニャは問いかけた。魔法を見ずに生活する方が、この世界では珍しいからだ。
「見たことはあるよ。小さい頃に家を土魔法で作るところを、見学したこともあるし」
「あんたは今も小さいわよ。でも、それなら別にいいじゃない。錬金術でポーションを作るのに、魔法は使わないわ」
「それは、そうかもしれないんだけど……」
勇気を出して言ったお願いが、アッサリと却下されてしまう。どうやって相談すればいいのかわからないジルは、モジモジすることしかできなかった。
初めて相談を受けるアーニャと一緒で、ジルも初めて相談をするため、要領がまったくわからない。
「ハッキリ言いなさいよ。お願いをしてきたのはそっちでしょ? エリスにも言えないとかなんとか言って」
「えーっと……、エリスお姉ちゃんには、内緒にしてくれる?」
「内緒にしてあげるわよ。勝手に依頼主の情報を話さないのは、冒険者の基本なの。口は固いから、安心しなさい」
場合によってはエリスに話すけどね、と思っているが、アーニャは口に出さない。
どれほどエリスが弟のことを心配してきたのか理解しているアーニャは、エリスが知っておいた方が良いと思えば、伝えようと思っている。無闇に約束を破るつもりはないけれど、エリスとジルが後悔しないように、一肌を脱ぐくらいの気持ちはあるのだ。
初めて相談を受けるとは思えない、ちょっぴり大人の思考を持つアーニャだった。
そのことに気づかないジルは、アーニャの目を見つめて、勇気を出して相談する。
「最近になってね、モヤモヤしたものを感じるようになったの。心がモヤモヤなんじゃなくて、色んなところにモヤモヤがあって、これを錬金術に使うんじゃないかなって思ったんだけど、魔力とマナの違いがわからなくて。でも、こんなことをエリスお姉ちゃんに相談したら、心配するかもしれないから……」
「ふーん、それで私に声をかけたのね」
「うん。アーニャお姉ちゃんは冒険者で魔法も使うだろうし、錬金術師でマナにも詳しいでしょ? だから、心配されることはないかなって」
「なるほどね。まあ、そこまでわかってるなら、私から助言することはなさそうだけどね」
「ふぇっ?」
相談を一蹴されて、ジルは情けない声が出てしまった。
「錬金術は、物質を形成する素材とマナを組み合わせて、別のものに変換することよ。つまり、マナの存在が把握できないと錬金術はできないの。逆に言えば、あんたみたいにマナを感じるようになった段階で、もう合格してるようなもんなのよ」
アーニャの言葉を聞いて、ジルの顔が真顔になっていく。
「アーニャお姉ちゃん、何を言ってるのか全然わかんない」
……ジルには、難しかった。
「あー、もう! 簡単に言えば、空気中のモヤモヤがマナで、それ以外は魔力になるの。あんたが錬金術で使う方は、空気中のモヤモヤしてる方よ。心を落ち着かせれば、低級ポーションを作る程度のマナなら、すぐに扱えるようになるわ。それ以上になると、マナ濃度の感覚とか覚えないとダメで面倒だけど」
「空気中のモヤモヤを使えば、ポーションが作れる……。じゃあ、僕も錬金術師になれる?」
「言ったでしょ、あんたはもう錬金術師みたいなもんなのよ。あとは期限内にポーションを作るだけで、乗り越えなきゃいけない壁は越えてるわ。第一、空気中のモヤモヤなんて表現するのは、しっかりマナを認識している証拠よ。私レベルの錬金術師にならないと、モヤモヤなんて言葉でマナと判断できないわ」
「えっ? こんなにもモヤモヤしてるのに……」
「なに言ってんのよ。モヤモヤと言っても、薄い霧みたいな感じでしょ? 難度の高い錬金術に挑もうとするほど、もっとマナ濃度を高めないと失敗するわ。感覚的に言えば、マナの霧を集めて、雲を作るようなイメージで……まあ、だいたいこんな感じね」
直接やった方が早いと思ったアーニャは、右手にマナを集束させていく。ジルが表現するような、モヤモヤするマナになるまで、アーニャはマナの濃度を高めていった。
しかし、アーニャは気づいていない。アーニャが霧と表現する状態をジルはモヤモヤと感じているのであって、マナの濃度が濃くなってしまえば、別の状態に感じてしまう。モヤモヤしたものがハッキリと形になり、白く見えるほどに。
――すっごーい。夢で見た綿菓子みたい。
呑気なことをジルは思っているが、それはもう、新米錬金術師の感覚ではない。本来であれば、新米錬金術師は、なんとなくマナがあるんじゃないかなーくらいの認識でしかできない。上級レベルになってきて、ようやくアーニャのように、モヤモヤと言われてもマナのことだと理解できるのだ。そして、錬金術を続ける度にマナの存在を強く認識することで、ハッキリとマナの存在がわかるようになってくる。
今のジルのように。
「ここまで圧縮してマナ濃度を高まれば、あんたが言うようにモヤモヤするように感じるわ。ちなみに、魔力を用いた魔法で再現すると、こうなるわね」
アーニャの左手に、サッカーボールほどの丸い魔力の塊が作られていく。普通では見えることがないが、ジルにはハッキリと見えていた。赤い色のついた、アーニャの魔力が。
そして、二つを比較してわかったのは、魔力とマナでは流れ方が異なっていること。
魔法を使う魔力は、アーニャの手から放出されて、形を維持しているようなイメージ。それに対してマナは、空中で一点だけ中心を作り、そこにどんどんマナが吸い寄せられて形を作っている。
決して魔力とマナが混ざり合うことはなく、違う物質だと思わされる光景だった。
「体の内側にある魔力に意識を集中させて魔法を作り出すか、空気中のマナを収束させるように集中して錬金術に使うか、それぐらいの違いね。ファイヤーボールを作るなら、こんな感じよ」
そう言うと同時に、アーニャの左手にファイヤーボールが作り出された。赤い魔力が一気に燃えて具現化した不思議な光景に、ジルは子供の頃に見た魔法とは違う印象を受ける。
魔力が魔法に変換され、周囲のマナが拒むようにファイヤーボールから離れていく。それを見て、完全に魔力とマナが別物だということを、ジルは理解した。
惹きこまれるように見入っているジルに気づいたアーニャは、今世紀最大のドヤ顔を見せる!
「オムライスの卵、増し増しにしてもいいわよ」
今日のオムライスを豪華にする方法を思い付いた、アーニャなのであった。
向かい合って座るジルに、少し驚いた表情でアーニャは問いかけた。魔法を見ずに生活する方が、この世界では珍しいからだ。
「見たことはあるよ。小さい頃に家を土魔法で作るところを、見学したこともあるし」
「あんたは今も小さいわよ。でも、それなら別にいいじゃない。錬金術でポーションを作るのに、魔法は使わないわ」
「それは、そうかもしれないんだけど……」
勇気を出して言ったお願いが、アッサリと却下されてしまう。どうやって相談すればいいのかわからないジルは、モジモジすることしかできなかった。
初めて相談を受けるアーニャと一緒で、ジルも初めて相談をするため、要領がまったくわからない。
「ハッキリ言いなさいよ。お願いをしてきたのはそっちでしょ? エリスにも言えないとかなんとか言って」
「えーっと……、エリスお姉ちゃんには、内緒にしてくれる?」
「内緒にしてあげるわよ。勝手に依頼主の情報を話さないのは、冒険者の基本なの。口は固いから、安心しなさい」
場合によってはエリスに話すけどね、と思っているが、アーニャは口に出さない。
どれほどエリスが弟のことを心配してきたのか理解しているアーニャは、エリスが知っておいた方が良いと思えば、伝えようと思っている。無闇に約束を破るつもりはないけれど、エリスとジルが後悔しないように、一肌を脱ぐくらいの気持ちはあるのだ。
初めて相談を受けるとは思えない、ちょっぴり大人の思考を持つアーニャだった。
そのことに気づかないジルは、アーニャの目を見つめて、勇気を出して相談する。
「最近になってね、モヤモヤしたものを感じるようになったの。心がモヤモヤなんじゃなくて、色んなところにモヤモヤがあって、これを錬金術に使うんじゃないかなって思ったんだけど、魔力とマナの違いがわからなくて。でも、こんなことをエリスお姉ちゃんに相談したら、心配するかもしれないから……」
「ふーん、それで私に声をかけたのね」
「うん。アーニャお姉ちゃんは冒険者で魔法も使うだろうし、錬金術師でマナにも詳しいでしょ? だから、心配されることはないかなって」
「なるほどね。まあ、そこまでわかってるなら、私から助言することはなさそうだけどね」
「ふぇっ?」
相談を一蹴されて、ジルは情けない声が出てしまった。
「錬金術は、物質を形成する素材とマナを組み合わせて、別のものに変換することよ。つまり、マナの存在が把握できないと錬金術はできないの。逆に言えば、あんたみたいにマナを感じるようになった段階で、もう合格してるようなもんなのよ」
アーニャの言葉を聞いて、ジルの顔が真顔になっていく。
「アーニャお姉ちゃん、何を言ってるのか全然わかんない」
……ジルには、難しかった。
「あー、もう! 簡単に言えば、空気中のモヤモヤがマナで、それ以外は魔力になるの。あんたが錬金術で使う方は、空気中のモヤモヤしてる方よ。心を落ち着かせれば、低級ポーションを作る程度のマナなら、すぐに扱えるようになるわ。それ以上になると、マナ濃度の感覚とか覚えないとダメで面倒だけど」
「空気中のモヤモヤを使えば、ポーションが作れる……。じゃあ、僕も錬金術師になれる?」
「言ったでしょ、あんたはもう錬金術師みたいなもんなのよ。あとは期限内にポーションを作るだけで、乗り越えなきゃいけない壁は越えてるわ。第一、空気中のモヤモヤなんて表現するのは、しっかりマナを認識している証拠よ。私レベルの錬金術師にならないと、モヤモヤなんて言葉でマナと判断できないわ」
「えっ? こんなにもモヤモヤしてるのに……」
「なに言ってんのよ。モヤモヤと言っても、薄い霧みたいな感じでしょ? 難度の高い錬金術に挑もうとするほど、もっとマナ濃度を高めないと失敗するわ。感覚的に言えば、マナの霧を集めて、雲を作るようなイメージで……まあ、だいたいこんな感じね」
直接やった方が早いと思ったアーニャは、右手にマナを集束させていく。ジルが表現するような、モヤモヤするマナになるまで、アーニャはマナの濃度を高めていった。
しかし、アーニャは気づいていない。アーニャが霧と表現する状態をジルはモヤモヤと感じているのであって、マナの濃度が濃くなってしまえば、別の状態に感じてしまう。モヤモヤしたものがハッキリと形になり、白く見えるほどに。
――すっごーい。夢で見た綿菓子みたい。
呑気なことをジルは思っているが、それはもう、新米錬金術師の感覚ではない。本来であれば、新米錬金術師は、なんとなくマナがあるんじゃないかなーくらいの認識でしかできない。上級レベルになってきて、ようやくアーニャのように、モヤモヤと言われてもマナのことだと理解できるのだ。そして、錬金術を続ける度にマナの存在を強く認識することで、ハッキリとマナの存在がわかるようになってくる。
今のジルのように。
「ここまで圧縮してマナ濃度を高まれば、あんたが言うようにモヤモヤするように感じるわ。ちなみに、魔力を用いた魔法で再現すると、こうなるわね」
アーニャの左手に、サッカーボールほどの丸い魔力の塊が作られていく。普通では見えることがないが、ジルにはハッキリと見えていた。赤い色のついた、アーニャの魔力が。
そして、二つを比較してわかったのは、魔力とマナでは流れ方が異なっていること。
魔法を使う魔力は、アーニャの手から放出されて、形を維持しているようなイメージ。それに対してマナは、空中で一点だけ中心を作り、そこにどんどんマナが吸い寄せられて形を作っている。
決して魔力とマナが混ざり合うことはなく、違う物質だと思わされる光景だった。
「体の内側にある魔力に意識を集中させて魔法を作り出すか、空気中のマナを収束させるように集中して錬金術に使うか、それぐらいの違いね。ファイヤーボールを作るなら、こんな感じよ」
そう言うと同時に、アーニャの左手にファイヤーボールが作り出された。赤い魔力が一気に燃えて具現化した不思議な光景に、ジルは子供の頃に見た魔法とは違う印象を受ける。
魔力が魔法に変換され、周囲のマナが拒むようにファイヤーボールから離れていく。それを見て、完全に魔力とマナが別物だということを、ジルは理解した。
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