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第二章:デカ小豆のお菓子
第15話:エルフ族
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ノエルさんとエマがとんでもないほどのダメージヘアーだと発覚して、私は二人のお風呂に付き添った。
シャンプーボトルを二度プッシュして、気合いを入れて二人の頭を洗ったところ――。
「本当にサラサラになっちゃうのね~。やっぱりこっちの世界に来て正解だったわ」
お風呂上がりのノエルさんにドライヤーをかける私はいま、エルフ族という種族の生命力に驚いている。
たった二回のシャンプーと一回のリンスだけで、ノエルさんの髪質はスッカリと美人女性に相応しいものに変化していた。
おまけに、お風呂上がりで肌がツルツル。肌質から髪質まで、ノエルさんとエマの足元にも及ばない状況が生まれている。
美人すぎて完全敗北している以上、逆に悔しいという感情すら湧いてこないけどね。
なお、私が異世界に行っている間に、お父さんとノエルさんの二人で生活用品を買いに出かけたみたいで、二人は市販のパジャマを着用している。
エマに至っては――、
「これが、どら焼き……! 上品な甘味とふわふわの生地が一体となった夢のスイーツ!」
相変わらず食に夢中みたいで、嬉しそうにどら焼きを頬張っている。
髪の毛がサラサラになって喜んでいたものの、結局は花より団子のエマであった。
「終わりましたよ、ノエルさん」
「ありがとう、胡桃ちゃん。貴族にでもなった気分だったわ」
「どういたしまして。これからは、こんな形でお風呂に入ってくださいね」
「わかったわ。あまり贅沢をすると罰が当たりそうだけれど、ここでは普通の生活だものね」
髪の毛がサラサラとして、日本のパジャマに身を包むノエルさんは、もう大人のお姉さんにしか見えなかった。
なんだかんだでお父さんとは仲睦まじい雰囲気だったから、本当に夫婦ではあるんだろうが……。
女の私が見入ってしまうほどの美人さんなので、ちょっぴり不安な気持ちが芽生えている。
お父さん、捨てられるじゃないかなー、と。
自分の父のことながら、冴えない中年のおじさんであるお父さんと再婚する理由がわからない。
余計なお節介だとは思うものの、思い切って聞いてみよう。
「単純な疑問なんですけど、どうしてお父さんと再婚されたんですか? 異世界を行ってみた限り、見た目で選んだ可能性は皆無ですよね」
「うふふふ。ハッキリと否定するのは、可哀相よ。でも、向こうの世界の男性は体を鍛える人が多いから、胡桃ちゃんの言いたいことがわからなくもないわ」
「パッと見た限りでも、ムキムキな人ばかりでした。それに比べて、うちのお父さんはお腹周りがだるんだるんで……」
「まあ、たくましいとは思わないわね。特に勇者様は、魔物と戦う度に手を震わせていたから、そういった意味だとマイナスかもしれないわ」
苦笑いを浮かべるノエルさんのことよりも、お父さんを勇者様と呼んでいることに戸惑いを隠せなかった。
違和感がすごいよ。ラノベで何でも読んだことがある言葉なのに、身内が勇者になったという事実をなかなか受け入れることができない。
ただ、そんな勇者としての姿を知っているノエルさんは、本当によく思っているみたいで、とても温かい笑みを向けてくれている。
「でもね、知らない世界の危機に召喚されたにもかかわらず、勇者様はとても一生懸命だったのよ。二百年以上も生きていると、そういうところがいいなーって感じるの」
どうやら一生懸命に頑張ったところを評価してくれたみたいだ。
ちゃんと中身で選んでくれているのであれば、必要以上に私が口を挟むべきではないだろう。
ノエルさんはとても優しそうな方だから、このままお父さんを任せようと思った。
「胡桃ちゃんも二百年後にはわかると思うわ」
「エルフは長生きですね。二百年も経つと、私は確実に死んでますよ」
「あらっ、残念ね。人族の命は花のように儚いわ」
すぐに冗談を言い合えるのだから、ノエルさんのコミュ力は高い。
義母……というイメージはないけど、一緒に仲良く暮らしていけそうな気がした。
そんなことを考えていると、ノエルさんも思うところがあったのか、真剣な表情を向けてくる。
「急に押し掛けてきた私が言うのも変だけれど、もし生活することが厳しくなりそうであれば、私とエマは向こうの世界に帰るつもりよ。胡桃ちゃんの人生を壊したくないし、必要以上に迷惑をかけたくないと思っているの」
「気にしなくても大丈夫です……とは言えませんが、私も異世界にお邪魔して、いろいろとお世話になるつもりですので、お互い様でいいと思いますよ。今日もエマにいろいろと買ってもらいましたから」
「そう言ってもらえるとありがたいわ。でも、価値観も違えば、負担の度合いも違うでしょう? 胡桃ちゃんに無理をさせてしまっては、お互い様と言えなくなるわ」
さすがに二百年も生きているだけあって、いろいろ考えてくれているみたいだ。
変に気遣うよりも、甘えられるところは甘えさせてもらった方がいいかもしれない。
「じゃあ、もう少し我が儘を言って、エマにたくさん異世界へ連れていってもらおうと思います」
突然、流れ弾を食らったエマがキョトンッとしているが、そこは許してほしい。
おいしいどら焼きを作るためには、気分転換も必要なのだから。
クスクスと笑い始めるノエルさんも、異世界に行くことを止めようとする様子はなかった。
「胡桃ちゃんの気持ちはわかるわ。だって、全然知らない世界で生活するなんて、普通に生きていても体験できないことだもの」
目を輝かせるノエルさんを見ていると、意外に考えていることは同じなんだと察した。
お父さんと一緒に日本で暮らすことを楽しみにしていたのかなーと思っていると、ノエルさんが立ち上がる。
「じゃあ、エマ。そろそろ歯を磨いて、おねんねしましょうか」
「うん、わかった。おねんねする」
「こちらの洗面所が歯を磨くところらしいわ」
「さっき胡桃が、歯磨き粉は飲んじゃいけないって言ってた」
「歯の研磨剤みたいね」
親子らしい雰囲気を出した二人は、親子らしい会話をしながら部屋を離れていく。
しかし、見た目以上に幼い会話を聞いて、私はとあることが気になり、疑問をぶつけてみることにした。
「ノエルさんは、お父さんの部屋で寝るんじゃないんですか?」
再婚同士とはいえ、てっきり新婚らしく同じ部屋で生活すると思っていた。
でも、私の考えは否定するかのように、ノエルさんもエマもキョトンッとしている。
「胡桃ちゃんってば、変なことを言うのね。まだエマは子供なんだもの。一緒に寝るのは当然のことよ」
「人族の基準で決められては困る。私は一人で寝れるほど、大人じゃない。夜は寝る前にトイレに行かないと」
「偉いわね~。ちゃんと手も洗うのよ」
エルフの基準を目の当たりにした私は、こう思った。
お父さん、血の繋がった妹の顔を見る日はなさそうだね、と。
シャンプーボトルを二度プッシュして、気合いを入れて二人の頭を洗ったところ――。
「本当にサラサラになっちゃうのね~。やっぱりこっちの世界に来て正解だったわ」
お風呂上がりのノエルさんにドライヤーをかける私はいま、エルフ族という種族の生命力に驚いている。
たった二回のシャンプーと一回のリンスだけで、ノエルさんの髪質はスッカリと美人女性に相応しいものに変化していた。
おまけに、お風呂上がりで肌がツルツル。肌質から髪質まで、ノエルさんとエマの足元にも及ばない状況が生まれている。
美人すぎて完全敗北している以上、逆に悔しいという感情すら湧いてこないけどね。
なお、私が異世界に行っている間に、お父さんとノエルさんの二人で生活用品を買いに出かけたみたいで、二人は市販のパジャマを着用している。
エマに至っては――、
「これが、どら焼き……! 上品な甘味とふわふわの生地が一体となった夢のスイーツ!」
相変わらず食に夢中みたいで、嬉しそうにどら焼きを頬張っている。
髪の毛がサラサラになって喜んでいたものの、結局は花より団子のエマであった。
「終わりましたよ、ノエルさん」
「ありがとう、胡桃ちゃん。貴族にでもなった気分だったわ」
「どういたしまして。これからは、こんな形でお風呂に入ってくださいね」
「わかったわ。あまり贅沢をすると罰が当たりそうだけれど、ここでは普通の生活だものね」
髪の毛がサラサラとして、日本のパジャマに身を包むノエルさんは、もう大人のお姉さんにしか見えなかった。
なんだかんだでお父さんとは仲睦まじい雰囲気だったから、本当に夫婦ではあるんだろうが……。
女の私が見入ってしまうほどの美人さんなので、ちょっぴり不安な気持ちが芽生えている。
お父さん、捨てられるじゃないかなー、と。
自分の父のことながら、冴えない中年のおじさんであるお父さんと再婚する理由がわからない。
余計なお節介だとは思うものの、思い切って聞いてみよう。
「単純な疑問なんですけど、どうしてお父さんと再婚されたんですか? 異世界を行ってみた限り、見た目で選んだ可能性は皆無ですよね」
「うふふふ。ハッキリと否定するのは、可哀相よ。でも、向こうの世界の男性は体を鍛える人が多いから、胡桃ちゃんの言いたいことがわからなくもないわ」
「パッと見た限りでも、ムキムキな人ばかりでした。それに比べて、うちのお父さんはお腹周りがだるんだるんで……」
「まあ、たくましいとは思わないわね。特に勇者様は、魔物と戦う度に手を震わせていたから、そういった意味だとマイナスかもしれないわ」
苦笑いを浮かべるノエルさんのことよりも、お父さんを勇者様と呼んでいることに戸惑いを隠せなかった。
違和感がすごいよ。ラノベで何でも読んだことがある言葉なのに、身内が勇者になったという事実をなかなか受け入れることができない。
ただ、そんな勇者としての姿を知っているノエルさんは、本当によく思っているみたいで、とても温かい笑みを向けてくれている。
「でもね、知らない世界の危機に召喚されたにもかかわらず、勇者様はとても一生懸命だったのよ。二百年以上も生きていると、そういうところがいいなーって感じるの」
どうやら一生懸命に頑張ったところを評価してくれたみたいだ。
ちゃんと中身で選んでくれているのであれば、必要以上に私が口を挟むべきではないだろう。
ノエルさんはとても優しそうな方だから、このままお父さんを任せようと思った。
「胡桃ちゃんも二百年後にはわかると思うわ」
「エルフは長生きですね。二百年も経つと、私は確実に死んでますよ」
「あらっ、残念ね。人族の命は花のように儚いわ」
すぐに冗談を言い合えるのだから、ノエルさんのコミュ力は高い。
義母……というイメージはないけど、一緒に仲良く暮らしていけそうな気がした。
そんなことを考えていると、ノエルさんも思うところがあったのか、真剣な表情を向けてくる。
「急に押し掛けてきた私が言うのも変だけれど、もし生活することが厳しくなりそうであれば、私とエマは向こうの世界に帰るつもりよ。胡桃ちゃんの人生を壊したくないし、必要以上に迷惑をかけたくないと思っているの」
「気にしなくても大丈夫です……とは言えませんが、私も異世界にお邪魔して、いろいろとお世話になるつもりですので、お互い様でいいと思いますよ。今日もエマにいろいろと買ってもらいましたから」
「そう言ってもらえるとありがたいわ。でも、価値観も違えば、負担の度合いも違うでしょう? 胡桃ちゃんに無理をさせてしまっては、お互い様と言えなくなるわ」
さすがに二百年も生きているだけあって、いろいろ考えてくれているみたいだ。
変に気遣うよりも、甘えられるところは甘えさせてもらった方がいいかもしれない。
「じゃあ、もう少し我が儘を言って、エマにたくさん異世界へ連れていってもらおうと思います」
突然、流れ弾を食らったエマがキョトンッとしているが、そこは許してほしい。
おいしいどら焼きを作るためには、気分転換も必要なのだから。
クスクスと笑い始めるノエルさんも、異世界に行くことを止めようとする様子はなかった。
「胡桃ちゃんの気持ちはわかるわ。だって、全然知らない世界で生活するなんて、普通に生きていても体験できないことだもの」
目を輝かせるノエルさんを見ていると、意外に考えていることは同じなんだと察した。
お父さんと一緒に日本で暮らすことを楽しみにしていたのかなーと思っていると、ノエルさんが立ち上がる。
「じゃあ、エマ。そろそろ歯を磨いて、おねんねしましょうか」
「うん、わかった。おねんねする」
「こちらの洗面所が歯を磨くところらしいわ」
「さっき胡桃が、歯磨き粉は飲んじゃいけないって言ってた」
「歯の研磨剤みたいね」
親子らしい雰囲気を出した二人は、親子らしい会話をしながら部屋を離れていく。
しかし、見た目以上に幼い会話を聞いて、私はとあることが気になり、疑問をぶつけてみることにした。
「ノエルさんは、お父さんの部屋で寝るんじゃないんですか?」
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でも、私の考えは否定するかのように、ノエルさんもエマもキョトンッとしている。
「胡桃ちゃんってば、変なことを言うのね。まだエマは子供なんだもの。一緒に寝るのは当然のことよ」
「人族の基準で決められては困る。私は一人で寝れるほど、大人じゃない。夜は寝る前にトイレに行かないと」
「偉いわね~。ちゃんと手も洗うのよ」
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