110 / 111
90年後の世界
ギルマス視点
しおりを挟む
俺らが必死に訓練している時、気付いたらそこに居た。
「あなた達……居たのね。気付かなかったわ。」
「そうかな?
カイルとイチャイチャしながらだったから隠密とかかけてなかったし……集中していたって事でいいんじゃない?」
「それより何用で?俺らに何かありましたか?」
「いや?ただ単に訓練場使うだけだ。」
「そうか……受付に声掛けたか?」
「あぁ。」
ほんとにこいつら夫婦のやりたい事がよく分からねぇ……
「じゃあ使わせてもらいますね~……あ、残っていてもいいですけど、客席の方に居て下さい。壊れないように結界を貼るので出入り出来なくなりますよ?」
「あ?あぁ。分かった。じゃあ俺は見させてもらってもいいか?」
「わ、私達も……」
「私はいいけど……」
「俺も。別に変な事する訳じゃないしな。」
俺らは客席の方へ移動し、あの2人の方を見る。
あの夫婦はある程度距離をとって向き合っていた。
ま、まさかあの2人が訓練するのか?
……まさか勝負か?!
ここ大丈夫か?!
「……そう言えば初めてじゃない?こうやって向き合うの。」
「だな。あの頃は俺が奈々葉と差があり過ぎて修行を付けてもらうだけだったもんなー」
「懐かしい……のかな?わかんないや。じゃあ、最初から本気で行く?それとも準備運動する?」
「……時間もあんまりないし最初から本気で行こう。」
「了解。」
いやいやいや、最初から本気ってこっちの事も考えてくれ!
そんなことを考えていると、あの2人は急に最初にギルドに来た時と同じ黒い露出の高い服になっていた。
「ね、ねぇ?あの2人……凄い黒いオーラが出てない?」
「あぁ。俺の目が正しかったらな……」
男の方は何処から出したのか大きな鎌を出し、女の方は腕を出して構える。
「「……」」
同タイミングでお互いに走り気付いた時には女の蹴りを鎌で防いでいた。
そこには大きなクレーターが出来ていた。
「は、早ぇ。」
「全然見えなかったわ……」
そんなことを話していると
「わお……止められちゃった。」
「俺は止めたことに驚いてるよ。」
女は一旦離れるが、男は逆に向かって行った。
お互い殺気が出ている……まさか夫婦喧嘩を見せられているのか?
女は、普通なら有り得ない大きさの黒い炎を出し男に投げる。
は?!
何なんだ?!
あの魔法は!?
黒い炎も見た事ねぇ!
「こんなのっ」
男は鎌で黒い炎を切るが、その後に女が一気に飛びみぞおちに思いっきりの腹パンを決める。
さっきよりも、大きなクレーターが出来上がりその大きさからどれだけの強さかが分かる。
普通ならクレーターなんて出来るはずがない。
「かハッ!」
「……おい、あんな魔法切れるのか?」
「……いえ?あの2人が以上なのよ。」
女は中に浮いていた所から着地をしようとすると痛さで屈んだはずの男から蹴りが来たのは分かったが凄い速さで何が起こっているのか分からない。
急に飛ばされた女は宙でくるっと回り着地をする。
「いったァ……」
「はー……はー……いや、俺もダメージ与えられたみたいだな。」
「カイル……成長してるよ……あの腹パンで普通なら失神してても可笑しくないのに筋肉めっちゃ痛かったよ……」
「それでも、思いっきりだったからか凄い痛かったぞ?」
「そりゃあね。」
2人は息を整え、魔法を使う。
「おい、見えたか?」
「全然……なんなの?あの2人……」
そんなことを話していると急に少し離れたところから声がした。
「頑張ってー!奈々葉ちゃん!お姉ちゃんが応援してるからね~!」
「そこ!もっと威力をあげんかい!」
「あらあら~」
何なんだ?!あの3人。
いつから居たんだ?!
少し離れたところには、あの2人と同じぐらい美しい女の人達だった。
2人をちらっと見ると男は、黒い炎を鎌にやどし雷を上からまたやどしてる。
「……」
絶句だ。
こんなの神のみわざとしか思えない。
「え?もしかしてヤバイ系かな?」
「……本気で行くからな?」
「……了解。」
女の方が焦るが大丈夫そうだ。
女は、自分の回りを黒い結界をはって居た。
そしてさらに白いオーラを女の身体に纏わせて、いた。
そしてまたまたどこから出したのか分からない針と糸か?手にクルクルと巻き、自由自在に操っていた。
「良いよ……待ってくれてありがと。本気で来てね。」
糸はだんだん見えなくなってしまった。
なんだったんだ?
男が女の方へ向かうが、女は宙に飛び針を投げる。
針はグルグルと男の周りを回り、男の動きが鈍る。
「こんなのっ」
男は鎌で何かを切ろうとするが、むりだったようだ。
「いいわよ~!奈々葉ちゃん!そこからやっちゃいなさいっ!」
向こうから歓声が聞こえるが今は気にして居られない。
女に鎌を振る。
魔法が黒い結界で消えたものの鎌は止まらず、女は腕で止める。
鎌が止まったものの女は男に巻き付けた糸に黒い炎を流し燃やしていく。
「あっつ!」
それをみた、少し離れた男に女は気を緩めるが鎌を止めた腕がだらんと下がっていた。
「えっ?!」
いや、は?!大丈夫なのか?!
「うそん……」
男は服が燃えて、鎌はチリとなっていた。
「何故?!」
「私が終わりの神だから?」
「……どっちもどっちか……」
いや、どっちもどっちじゃないだろ……女は腕が1本使えず、男は武器や服が無くなったけどまだ五体満足だ。
女は、腕をもぎ取り放り投げる。
「「「「は?!」」」」
いやいやいやいや、何考えてるんだ!?
女の腕からは血がダラダラタレ流れている。
「はっ!?」
「また後で生やした方が治り的に早いよ。」
「……そうか。」
いや、そうかじゃねえよ?!
何納得してるんだよ?!
「俺らが可笑しいのか?」
「い、いや、私達は普通のはず……」
2人はまた向き合い、女は男の方へ向かう。
また早すぎて見えなくなってしまった。
ボギィボキボキッ
気付いたら訓練場に音が鳴り響き男は吹っ飛ぶ。
「ガァハッ」
ドォォン
訓練場の壁の手前で何か透明の壁にぶつかり音がする。
いやいやいやいや、男の方も何本か骨折れただろう!?
なんで立てるんだよ!
内蔵にぶっ刺さるぞ!?
また2人向き合うがそこにさっきまで客席に居た女の人の1人が割って入った。
「はいはい、そこまでにしときんしゃい。」
「「え?」」
知り合いか?
「あれっ?お久しぶりです。」
「お久しぶりですじゃないわい。全く……ほら、ガイアに治してもらいんしゃい。」
「「え?」 」
2人は、客席の方を見るとあとの2人に気付いたみたいだ。
「もう~2人とも本気で~とか言いながら結構手加減していたでしょう。」
「お、お母さん……」
「バレてたか……」
はぁ?あれで加減していたのか????
信じられねぇ……
と言うか、今『お母さん』って言わなかったか?!
……神の母親……
「そう言えば、今ガイアって言ってなかったかしら?」
ガイア……世界の母か?!
「ほら、おいで。治してあげるから。」
「ありがとう。」
「ありがとうございます。」
2人はガイア駆け寄り女は腕を生やしてもらっていた。
「いや、やっぱり流石に本気で行けないよね~」
「あぁ。腕をやった時は加減が下手だったか心配したぞ……」
「いや~私もあの場で鎌を消しちゃったのは不味かったかな~って思ったよ。カイル、あれないと魔法とか使えないじゃん。」
「いや、使えるけど、簡単なものしか出来ないな。」
いやいやいやいや、何なんだよ?!
もう訳分からん!?
「も~!奈々葉ちゃんもカイルくんに腕の1本くらい取ってあげたら良かったのにっ!」
「え~?」
「え~?じゃないわ~!もう……カイル君も大丈夫?内蔵に何本か刺さってたでしょう。」
「大丈夫です。これぐらいなら、後で治してもらうって分かっていましたし。もう、治してもらったので平気です。」
「そうなの~?良かったわ~」
「これで大丈夫よ~。ちゃんと動かせるかしら?」
腕が生えた……奇跡が目の前で起こっている……
「ありがと、お母さん。」
「いいわ~」
「たっく……わしが止めなかったら奈々葉達は動けなくなるまでやるつもりだったろう?」
「「……(ぷい)」」
「は~……今後のお前さん達の予定は決まったぞ。」
「「え?!」」
「お前さん達、言いずらいんじゃが暇を持て余した地球の神がな?洞窟神と協力して地球に魔物達を生み出したんじゃよ。」
「はァァァァ?」
「勿論地球人は何も出来ない無力、無知から始まった。それから何百人も死にステータスの存在を知った地球人はだんだんダンジョンに適応していったのが、地球で言うと今から100年前。」
「あ、割と長い……」
「時空が違うからの~お前さん達は地球に転生してある程度……と言ってもその世界の平均寿命を過ごして欲しい。」
「え?何かやることは……」
「やることと言ったら、あえて言うならダンジョンを潜り人間として過ごすことじゃな。彼奴らの暇を取り除くように彼奴らに何かと注文付けてやれ。」
「なるほど……」
何を言っているのかさっぱりだ……
うん、俺はもうわからん。
あの2人を見ていると価値観が分からなくなってくる……
「では、わしらはもう帰るとするか……結局決着はついたのか?」
……確かにそうだ。どっちなんだか……
「……カイル。」
すっと女は男に向かって握りこぶしを出す。
「?……あぁ。」
男も出した。
?
何をやろうとしてるんだ?
「「ジャンケン……」」
その言葉で2人の拳から物凄いオーラが感じる……
「「ポン」」
……何やったのか見えねぇ……
「……同じですね。」
「だな。いや~ジャンケンにここまで力を使うのは初めてだな。」
「私もだよ……」
……力量は同じってことか?
「いや、ジャンケンで済ますのだったらさっきのはなんだったのじゃ?!」
「「……遊び?」」
「ほんとに何やってるのか……」
あれが遊びか……
「では、私達も帰るわ~1週間後。また迎えに来るからやり残した事があったらやっておくのよ~」
「はーい。」
「あーん。もっと奈々葉ちゃんといたい~」
そう言って3人はいつの間にか帰っていった。
「俺……ギルマス辞めるわ……」
「……」
もうよく分からねぇ……
「あなた達……居たのね。気付かなかったわ。」
「そうかな?
カイルとイチャイチャしながらだったから隠密とかかけてなかったし……集中していたって事でいいんじゃない?」
「それより何用で?俺らに何かありましたか?」
「いや?ただ単に訓練場使うだけだ。」
「そうか……受付に声掛けたか?」
「あぁ。」
ほんとにこいつら夫婦のやりたい事がよく分からねぇ……
「じゃあ使わせてもらいますね~……あ、残っていてもいいですけど、客席の方に居て下さい。壊れないように結界を貼るので出入り出来なくなりますよ?」
「あ?あぁ。分かった。じゃあ俺は見させてもらってもいいか?」
「わ、私達も……」
「私はいいけど……」
「俺も。別に変な事する訳じゃないしな。」
俺らは客席の方へ移動し、あの2人の方を見る。
あの夫婦はある程度距離をとって向き合っていた。
ま、まさかあの2人が訓練するのか?
……まさか勝負か?!
ここ大丈夫か?!
「……そう言えば初めてじゃない?こうやって向き合うの。」
「だな。あの頃は俺が奈々葉と差があり過ぎて修行を付けてもらうだけだったもんなー」
「懐かしい……のかな?わかんないや。じゃあ、最初から本気で行く?それとも準備運動する?」
「……時間もあんまりないし最初から本気で行こう。」
「了解。」
いやいやいや、最初から本気ってこっちの事も考えてくれ!
そんなことを考えていると、あの2人は急に最初にギルドに来た時と同じ黒い露出の高い服になっていた。
「ね、ねぇ?あの2人……凄い黒いオーラが出てない?」
「あぁ。俺の目が正しかったらな……」
男の方は何処から出したのか大きな鎌を出し、女の方は腕を出して構える。
「「……」」
同タイミングでお互いに走り気付いた時には女の蹴りを鎌で防いでいた。
そこには大きなクレーターが出来ていた。
「は、早ぇ。」
「全然見えなかったわ……」
そんなことを話していると
「わお……止められちゃった。」
「俺は止めたことに驚いてるよ。」
女は一旦離れるが、男は逆に向かって行った。
お互い殺気が出ている……まさか夫婦喧嘩を見せられているのか?
女は、普通なら有り得ない大きさの黒い炎を出し男に投げる。
は?!
何なんだ?!
あの魔法は!?
黒い炎も見た事ねぇ!
「こんなのっ」
男は鎌で黒い炎を切るが、その後に女が一気に飛びみぞおちに思いっきりの腹パンを決める。
さっきよりも、大きなクレーターが出来上がりその大きさからどれだけの強さかが分かる。
普通ならクレーターなんて出来るはずがない。
「かハッ!」
「……おい、あんな魔法切れるのか?」
「……いえ?あの2人が以上なのよ。」
女は中に浮いていた所から着地をしようとすると痛さで屈んだはずの男から蹴りが来たのは分かったが凄い速さで何が起こっているのか分からない。
急に飛ばされた女は宙でくるっと回り着地をする。
「いったァ……」
「はー……はー……いや、俺もダメージ与えられたみたいだな。」
「カイル……成長してるよ……あの腹パンで普通なら失神してても可笑しくないのに筋肉めっちゃ痛かったよ……」
「それでも、思いっきりだったからか凄い痛かったぞ?」
「そりゃあね。」
2人は息を整え、魔法を使う。
「おい、見えたか?」
「全然……なんなの?あの2人……」
そんなことを話していると急に少し離れたところから声がした。
「頑張ってー!奈々葉ちゃん!お姉ちゃんが応援してるからね~!」
「そこ!もっと威力をあげんかい!」
「あらあら~」
何なんだ?!あの3人。
いつから居たんだ?!
少し離れたところには、あの2人と同じぐらい美しい女の人達だった。
2人をちらっと見ると男は、黒い炎を鎌にやどし雷を上からまたやどしてる。
「……」
絶句だ。
こんなの神のみわざとしか思えない。
「え?もしかしてヤバイ系かな?」
「……本気で行くからな?」
「……了解。」
女の方が焦るが大丈夫そうだ。
女は、自分の回りを黒い結界をはって居た。
そしてさらに白いオーラを女の身体に纏わせて、いた。
そしてまたまたどこから出したのか分からない針と糸か?手にクルクルと巻き、自由自在に操っていた。
「良いよ……待ってくれてありがと。本気で来てね。」
糸はだんだん見えなくなってしまった。
なんだったんだ?
男が女の方へ向かうが、女は宙に飛び針を投げる。
針はグルグルと男の周りを回り、男の動きが鈍る。
「こんなのっ」
男は鎌で何かを切ろうとするが、むりだったようだ。
「いいわよ~!奈々葉ちゃん!そこからやっちゃいなさいっ!」
向こうから歓声が聞こえるが今は気にして居られない。
女に鎌を振る。
魔法が黒い結界で消えたものの鎌は止まらず、女は腕で止める。
鎌が止まったものの女は男に巻き付けた糸に黒い炎を流し燃やしていく。
「あっつ!」
それをみた、少し離れた男に女は気を緩めるが鎌を止めた腕がだらんと下がっていた。
「えっ?!」
いや、は?!大丈夫なのか?!
「うそん……」
男は服が燃えて、鎌はチリとなっていた。
「何故?!」
「私が終わりの神だから?」
「……どっちもどっちか……」
いや、どっちもどっちじゃないだろ……女は腕が1本使えず、男は武器や服が無くなったけどまだ五体満足だ。
女は、腕をもぎ取り放り投げる。
「「「「は?!」」」」
いやいやいやいや、何考えてるんだ!?
女の腕からは血がダラダラタレ流れている。
「はっ!?」
「また後で生やした方が治り的に早いよ。」
「……そうか。」
いや、そうかじゃねえよ?!
何納得してるんだよ?!
「俺らが可笑しいのか?」
「い、いや、私達は普通のはず……」
2人はまた向き合い、女は男の方へ向かう。
また早すぎて見えなくなってしまった。
ボギィボキボキッ
気付いたら訓練場に音が鳴り響き男は吹っ飛ぶ。
「ガァハッ」
ドォォン
訓練場の壁の手前で何か透明の壁にぶつかり音がする。
いやいやいやいや、男の方も何本か骨折れただろう!?
なんで立てるんだよ!
内蔵にぶっ刺さるぞ!?
また2人向き合うがそこにさっきまで客席に居た女の人の1人が割って入った。
「はいはい、そこまでにしときんしゃい。」
「「え?」」
知り合いか?
「あれっ?お久しぶりです。」
「お久しぶりですじゃないわい。全く……ほら、ガイアに治してもらいんしゃい。」
「「え?」 」
2人は、客席の方を見るとあとの2人に気付いたみたいだ。
「もう~2人とも本気で~とか言いながら結構手加減していたでしょう。」
「お、お母さん……」
「バレてたか……」
はぁ?あれで加減していたのか????
信じられねぇ……
と言うか、今『お母さん』って言わなかったか?!
……神の母親……
「そう言えば、今ガイアって言ってなかったかしら?」
ガイア……世界の母か?!
「ほら、おいで。治してあげるから。」
「ありがとう。」
「ありがとうございます。」
2人はガイア駆け寄り女は腕を生やしてもらっていた。
「いや、やっぱり流石に本気で行けないよね~」
「あぁ。腕をやった時は加減が下手だったか心配したぞ……」
「いや~私もあの場で鎌を消しちゃったのは不味かったかな~って思ったよ。カイル、あれないと魔法とか使えないじゃん。」
「いや、使えるけど、簡単なものしか出来ないな。」
いやいやいやいや、何なんだよ?!
もう訳分からん!?
「も~!奈々葉ちゃんもカイルくんに腕の1本くらい取ってあげたら良かったのにっ!」
「え~?」
「え~?じゃないわ~!もう……カイル君も大丈夫?内蔵に何本か刺さってたでしょう。」
「大丈夫です。これぐらいなら、後で治してもらうって分かっていましたし。もう、治してもらったので平気です。」
「そうなの~?良かったわ~」
「これで大丈夫よ~。ちゃんと動かせるかしら?」
腕が生えた……奇跡が目の前で起こっている……
「ありがと、お母さん。」
「いいわ~」
「たっく……わしが止めなかったら奈々葉達は動けなくなるまでやるつもりだったろう?」
「「……(ぷい)」」
「は~……今後のお前さん達の予定は決まったぞ。」
「「え?!」」
「お前さん達、言いずらいんじゃが暇を持て余した地球の神がな?洞窟神と協力して地球に魔物達を生み出したんじゃよ。」
「はァァァァ?」
「勿論地球人は何も出来ない無力、無知から始まった。それから何百人も死にステータスの存在を知った地球人はだんだんダンジョンに適応していったのが、地球で言うと今から100年前。」
「あ、割と長い……」
「時空が違うからの~お前さん達は地球に転生してある程度……と言ってもその世界の平均寿命を過ごして欲しい。」
「え?何かやることは……」
「やることと言ったら、あえて言うならダンジョンを潜り人間として過ごすことじゃな。彼奴らの暇を取り除くように彼奴らに何かと注文付けてやれ。」
「なるほど……」
何を言っているのかさっぱりだ……
うん、俺はもうわからん。
あの2人を見ていると価値観が分からなくなってくる……
「では、わしらはもう帰るとするか……結局決着はついたのか?」
……確かにそうだ。どっちなんだか……
「……カイル。」
すっと女は男に向かって握りこぶしを出す。
「?……あぁ。」
男も出した。
?
何をやろうとしてるんだ?
「「ジャンケン……」」
その言葉で2人の拳から物凄いオーラが感じる……
「「ポン」」
……何やったのか見えねぇ……
「……同じですね。」
「だな。いや~ジャンケンにここまで力を使うのは初めてだな。」
「私もだよ……」
……力量は同じってことか?
「いや、ジャンケンで済ますのだったらさっきのはなんだったのじゃ?!」
「「……遊び?」」
「ほんとに何やってるのか……」
あれが遊びか……
「では、私達も帰るわ~1週間後。また迎えに来るからやり残した事があったらやっておくのよ~」
「はーい。」
「あーん。もっと奈々葉ちゃんといたい~」
そう言って3人はいつの間にか帰っていった。
「俺……ギルマス辞めるわ……」
「……」
もうよく分からねぇ……
0
お気に入りに追加
178
あなたにおすすめの小説
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
3年振りに帰ってきた地元で幼馴染が女の子とエッチしていた
ねんごろ
恋愛
3年ぶりに帰ってきた地元は、何かが違っていた。
俺が変わったのか……
地元が変わったのか……
主人公は倒錯した日常を過ごすことになる。
※他Web小説サイトで連載していた作品です
断罪される一年前に時間を戻せたので、もう愛しません
天宮有
恋愛
侯爵令嬢の私ルリサは、元婚約者のゼノラス王子に断罪されて処刑が決まる。
私はゼノラスの命令を聞いていただけなのに、捨てられてしまったようだ。
処刑される前日、私は今まで試せなかった時間を戻す魔法を使う。
魔法は成功して一年前に戻ったから、私はゼノラスを許しません。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
別れてくれない夫は、私を愛していない
abang
恋愛
「私と別れて下さい」
「嫌だ、君と別れる気はない」
誕生パーティー、結婚記念日、大切な約束の日まで……
彼の大切な幼馴染の「セレン」はいつも彼を連れ去ってしまう。
「ごめん、セレンが怪我をしたらしい」
「セレンが熱が出たと……」
そんなに大切ならば、彼女を妻にすれば良かったのでは?
ふと過ぎったその考えに私の妻としての限界に気付いた。
その日から始まる、私を愛さない夫と愛してるからこそ限界な妻の離婚攻防戦。
「あなた、お願いだから別れて頂戴」
「絶対に、別れない」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる