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90年後の世界
6,ただいま
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「久しぶりだな。」
「殿下、うちの子達ちゃんと仕事してました?」
「あぁ。卒業後もやることないからっと言って守ってくれてたよ。」
「そうですか、安心しました。」
後から出てきた殿下とその後ろにいる殿下の御家族。
「陛下、こんにちは。」
「女神様、ご無沙汰しております。そして私は即位した身でございます。その様な言い方はおやめ下さい。」
「え?そうなの?」
「カルドさんがさっき言ってただろ。」
カイルが教えてくれる。
「あ~言ってたな。……どうします?寿命を止めるのをやめますか?」
「「「「そうしてください」」」」
即答
何かな?即答って流行ってるのかな?
「じゃあ、あなた達の不老に終わりを告げます。そこから最後の瞬間まで悔いのないようにお過ごしください。」
私は手に入れたばかりの力を使い、終わらす。
「ね~奈々葉とカイルは何の神になったの?」
リアが聞いてきた。
「私は終始の神ナバルトーシャ。終わりと始まりを導く者だよ。」
「俺は死を司る神アルカイト。死を告げ、次の生に導く者だな。」
「!!名前変わるの?!え?じゃあナバルトーシャって呼んだ方が良いのかな?」
「いや、この世界では私達は元の名前でいいよ。」
「わ、わかった……」
殿下たちを見ると、凄い顔に少し冷や汗が……
え?!
もしかして、前の名前忘れているとかだったらどうしよう……
うん、そんな事ないよね。うん、信じてる。
「今日はどうしようかな……モナ、あのアパートはまだ健在?」
「はい。ちゃんと掃除もして90年使ってきましたがどこも壊れたり古くなったところはありません。」
「じゃあ、久しぶりに帰ろうかな。」
「では、あの家に帰りますか?」
「「あの家?」」
アパートじゃないの?
「シン達を拾う前に買った家です。」
「あ~……え?まだあるの?」
「保護魔法をかけまくっていました。」
「おぉう……」
「そんな家があったのか……」
カイルはそういえば知らなかったかな?
「でも、あそこはたまに寄るだけで1回しか泊まらなかったんだよね。」
直ぐに仕事で侯爵家に行っちゃったから。
「俺の知らない事、まだまだ沢山あるな。」
「これから知ってくれればいいよ。ずっと一緒なんでしょ?」
「あぁ。」
私達は、あの懐かしの家に行き鍵を使って家に帰る。
もちろん殿下達……いや今は陛下か?……は、王城に戻ってもらってる。
「ただいま」
「お帰りなさいませ。」
私達は、取り敢えず食堂に行きダイニングテーブルの椅子に座る。
「は~……やっと帰ってきたって感じがする~」
「お疲れ様でした。」
「あれは大変だったもんな。」
カイルが言った。
ほんとだよ……心地いいけどそれを沢山早く飲み込むのは大変だった。
「どういう感じだったの?」
リアが聞いてくる。
「えっと……暖かくて心地いいものが私の体の周りに沢山あって、それがゆっくり入ってくるんだけど、遅いから私は急いで飲み込んでいったの。
で、全部飲み込み終わったら私の周りにあった壁がヒビが入って割れると神になった私の出来上がりって感じだったかな。」
「そうだな~……俺も急いで飲み込んでいったけど、何故か最後に凄い勢いで周りにあるものが俺に吸い込まれてってさ。
壁の横に居た奈々葉の気配が俺を包んでたから、あぁ、奈々葉がなんかやったのかって思って流れに身を任せてたら周りの壁がヒビが入って目を開けたら奈々葉が居た。みたいな感じか?」
「うぅぅぅ……起きたらまだカイルが起きてなくて、早く終われ~って思いながら撫でたら力使ってたみたいで……」
「流石ですね。終始の神だからこそ出来る事だったのでしょうか?アルバ様だと最初に得られる神力が足りずに不完全のまま神として始まっていたでしょうし。」
モナが付け足しをする。
「あ、それおじいちゃんも言ってた。ほんとに良かったよ……」
「へ~それにしても、死神と終始の神の夫婦か~……なんかかっこいいね。は~私もこの中途半端な存在はそろそろ卒業したーい!」
リアが駄々を捏ねてる。
「まぁまあ。さて、私は久しぶりに夕食を作りますかっ。みんな手伝ってね。」
「「「「「「「やった~久しぶりの姉ね(様)(ご主人様)のご飯だ~!!」」」」」」」
その夜は、皆食べ切れないと言うまで食べた。
そのあとは、お風呂に入って久々のパジャマパーティーをした。
「殿下、うちの子達ちゃんと仕事してました?」
「あぁ。卒業後もやることないからっと言って守ってくれてたよ。」
「そうですか、安心しました。」
後から出てきた殿下とその後ろにいる殿下の御家族。
「陛下、こんにちは。」
「女神様、ご無沙汰しております。そして私は即位した身でございます。その様な言い方はおやめ下さい。」
「え?そうなの?」
「カルドさんがさっき言ってただろ。」
カイルが教えてくれる。
「あ~言ってたな。……どうします?寿命を止めるのをやめますか?」
「「「「そうしてください」」」」
即答
何かな?即答って流行ってるのかな?
「じゃあ、あなた達の不老に終わりを告げます。そこから最後の瞬間まで悔いのないようにお過ごしください。」
私は手に入れたばかりの力を使い、終わらす。
「ね~奈々葉とカイルは何の神になったの?」
リアが聞いてきた。
「私は終始の神ナバルトーシャ。終わりと始まりを導く者だよ。」
「俺は死を司る神アルカイト。死を告げ、次の生に導く者だな。」
「!!名前変わるの?!え?じゃあナバルトーシャって呼んだ方が良いのかな?」
「いや、この世界では私達は元の名前でいいよ。」
「わ、わかった……」
殿下たちを見ると、凄い顔に少し冷や汗が……
え?!
もしかして、前の名前忘れているとかだったらどうしよう……
うん、そんな事ないよね。うん、信じてる。
「今日はどうしようかな……モナ、あのアパートはまだ健在?」
「はい。ちゃんと掃除もして90年使ってきましたがどこも壊れたり古くなったところはありません。」
「じゃあ、久しぶりに帰ろうかな。」
「では、あの家に帰りますか?」
「「あの家?」」
アパートじゃないの?
「シン達を拾う前に買った家です。」
「あ~……え?まだあるの?」
「保護魔法をかけまくっていました。」
「おぉう……」
「そんな家があったのか……」
カイルはそういえば知らなかったかな?
「でも、あそこはたまに寄るだけで1回しか泊まらなかったんだよね。」
直ぐに仕事で侯爵家に行っちゃったから。
「俺の知らない事、まだまだ沢山あるな。」
「これから知ってくれればいいよ。ずっと一緒なんでしょ?」
「あぁ。」
私達は、あの懐かしの家に行き鍵を使って家に帰る。
もちろん殿下達……いや今は陛下か?……は、王城に戻ってもらってる。
「ただいま」
「お帰りなさいませ。」
私達は、取り敢えず食堂に行きダイニングテーブルの椅子に座る。
「は~……やっと帰ってきたって感じがする~」
「お疲れ様でした。」
「あれは大変だったもんな。」
カイルが言った。
ほんとだよ……心地いいけどそれを沢山早く飲み込むのは大変だった。
「どういう感じだったの?」
リアが聞いてくる。
「えっと……暖かくて心地いいものが私の体の周りに沢山あって、それがゆっくり入ってくるんだけど、遅いから私は急いで飲み込んでいったの。
で、全部飲み込み終わったら私の周りにあった壁がヒビが入って割れると神になった私の出来上がりって感じだったかな。」
「そうだな~……俺も急いで飲み込んでいったけど、何故か最後に凄い勢いで周りにあるものが俺に吸い込まれてってさ。
壁の横に居た奈々葉の気配が俺を包んでたから、あぁ、奈々葉がなんかやったのかって思って流れに身を任せてたら周りの壁がヒビが入って目を開けたら奈々葉が居た。みたいな感じか?」
「うぅぅぅ……起きたらまだカイルが起きてなくて、早く終われ~って思いながら撫でたら力使ってたみたいで……」
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「「「「「「「やった~久しぶりの姉ね(様)(ご主人様)のご飯だ~!!」」」」」」」
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