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アガネスト帝国王立魔法学園

5,美味しいご飯は皆と食べたい

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「天ぷら~♪天ぷら~♪」

「あはは!そんなに好きなの~?」

「うん!サクッサクの衣がとっても好きなの!」

「へ~……まぁ、姉様の料理は何でも美味しいですから……」

「そうなの?楽しみだな~」

やめてよ……どんどん期待しないでくださいよ。

 私は、天ぷらの衣を作りながら食堂で話している3人の声を聞いていた。

ちなみにモナがお手伝いしてくれている。


「ご主人様、出来ました。」

「あ、ありがとう、じゃあね~……」

モナに指示を出してどんどん作っていく。

 えび天に、サツマイモの天ぷらに、しその葉の天ぷらに、ナスの天ぷらに、かき揚げ……

 どんどん作っていき、炊きたてのアツアツのご飯に天ぷらを置いて行く。

「じゅるり」

「?」

 変な音が聞こえたので顔を上げると、リリー達3人が覗いてヨダレが垂れそうな顔になっている。

「美味しそう……」

「サックサクですね……」

「これぞ……これぞ求めていた天ぷらだよぉ……」

おう……良かったね……

 私は、どんぶりに蓋をしてモナに作って貰ったタレを食堂にはこぶ。

 食堂には、戻って来ていたシン達が机の用意をしてくれていて、直ぐに食べれるようになっている。


皆が席に着いたことを確認して、手を合わせる。


「「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」」


蓋を開けて、タレをさーっとかけていく。

美味しそうな甘い匂いがして余計お腹が空いてくる。

「美味しいっ!」(ルルー)

「美味しいです!」(リリー)

「これよ~これ!」(ルーデリア)

「流石ご主人様です!」(モナ)

「ふわ~サクサクだ~!」(ハルミ)

「これは美味しいですね……」(シン)

「(はふっはふっ)」(トリス)

「……美味しい」(ネルト)



ホッ……

良かった……


 私も1口食べるとサクッサクッでご飯がついつい進んじゃう。

 気が付けば、みんな食べるのに必死で無言になっていたけど、楽しかった。

 私は、食べ終わってお茶を飲みながら落ち着いて時計をチラッと見ると、12時30分をさしていた。

まだまだ時間はあるな~……

ん~何をしようかな……

………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……



 結局あの後は食後の運動をかねて大部屋で、特訓をした。

 この大部屋、ダンススタジオぽくなっていて、一辺が鏡なんだよね……

 だから、暗殺の特訓と貴族の作法の特訓とモナ達は使用人の特訓をやっていた。


「ぜーはーぜーはー……もう無理……」

あ、ルーデリアが……

チラッと時間を見ると、17時30を過ぎていた。

窓の外はオレンジ色の世界になっている。



「もういい時間だし、お風呂入ってご飯にしよっかー?」


 私は、みんなに声をかけると、モナ以外めっちゃ喜んだ。

いや、喜び過ぎだろ……

 何にしようか、っと晩御飯を考えてきたけど直ぐに決めれた。

「モナ、ルーデリアに好きなパジャマを選ばせて、で私のお風呂セットも一緒に持ってきてくれる?お風呂行く時声掛けてくれないかな?晩御飯の下準備しておくから。」

「かしこまりました。」

 そう言って皆出て行くので私も晩御飯の用意をしに行く。

今日は……トンカツだー!

何故かって?

ルーデリアが悪役令嬢の運命に勝てるようにだよー!






私は、豚肉を取りだし、糸と針でどんどん柔らかくしていく。

 そしたら、ボウルに醤油、みりん、砂糖を適当にタレを作り、そこに漬けておく。

え?何で漬けるのかって?

 糸で筋を柔らかくして、針で染み込むようにして、甘いタレに漬けておくと柔らかく、揚げたあとパサパサにならないんだよね。

 ボウルに全部のお肉を漬けたら冷蔵庫に入れておく。


モナが来てくれたので、皆で大浴場に行く。


「うわぁ~!」

ルーデリアが驚いてますね……どうしたん?

「いや、奥行きが他の部屋と合わないんだけど?!」

「あ~……それは気にしちゃいけないやつだよ!」

「……神様だもんね……フッ!」

あ、なんかあさっての方向を向いてる……大丈夫?

「とにかく入ろー!汗気持ち悪い……」

「早く行きましょう?」

「そうだね……じゃあルーデリアはそこのカゴに洗濯物入れといて。後でスキルで綺麗にしておくから。」

「え?!いいの?」

「うん、大丈夫だよ。」

「ありがとう……女神様……はっ!女神様にやらしちゃダメだよ!流石に!」

 あ、ルーデリアが脱ぎながら余計な事に気付いたみたい。

「だーかーら!まだ女神じゃないって!」

「私の中では女神なの!」

「「「「私達もです!」」」」

「え~?……」

 もうっ……私は、ぱぱっと脱いじゃってタオルを巻いてシャワーの所に行く。

ん?視線が気になるな……

「どうしたん?」

「いや、ナナって本当に転移なの?転生じゃなくて」

「うん、そうだけど……」

「じゃあ、その体型は何?!あ、スキルで作ってるの?!」

体型……?

「なんも弄ってないよ?」

「じゃあ何で、そんなナイスボディなのよーー!!!」

「え~?」

 それを言うなら、ルーデリアも似たような体型じゃない?

「私は、前の時は貧乳のぺちゃぱいだったのよ!くっ!その時私高2よ?!年下に負けるって……」

……?そんなに気にする事かな?

私は、身体を洗いながら思っていた。

「ご主人様は、私達とそんな歳が変わらないのに、何でそんなにでかいんですか?」

「え?いや、なんか、普通に過ごしてたらなってた。まぁ、あるだけ邪魔だし前の世界では隠してたな~」

大きめのサイズの服を着て。

 そんなこんな、どうでもいい話をずっとしてました。

………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……


「ふー……さっぱりした……やっぱ日本の道具って凄いわー……髪のゴワゴワも綺麗になっちゃった。」

「ホントです……1度使っちゃったらもう戻れません……」

「ほんと……私達の女神様は最高……」

まだやるか……

 私達は、パジャマを着て食堂でワイワイやりながらトンカツを作っていく。

「ご主人様、キャベツの千切り終わりましたよ。」

「こちらも油の温度が最適です。」

「じゃあ揚げようか。」


ジュワ~~


美味しそうな音が食堂に響く。


 裏表狐色になるまで揚げて、ひとつ取り出し、生焼けじゃないか包丁で切って確認する。


「うん、大丈夫そうだね……」

私は、切った片方を口の中に入れる。


パクっ


「「「「「「「!!」」」」」」」


うん、ちゃんと焼けていて美味しい。

「1個味見いる?」

「「「「「「「はい!」」」」」」」

おおう……モナ以外の全員か……

「1人だけだよ?」

そう言った瞬間、皆戦闘モードに急になりだした。

「え?!ちょっ!」

ホコリまう!

「ご主人様、では私が間をとっていただきます。」

……その方がいいか

「じゃあ、どうぞ。」

私は、箸でトンカツを持って差し出す。

「//////(ご、ご主人様にアーンを……)……(パクっ)」

「どう?」

「とても美味しいです/////」



赤くなってるけど、大丈夫かな?

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