25 / 29
妹よ〜詰めが甘いよ〜
しおりを挟む
カタラカタラカタラカタラ
久しぶりの馬車は私とルイ、騎士風にしてる3人の男が居た。
いざという時のために、私は絶対にルイとの手を離さない……いや、手汗が酷くなりそうだったら、離すな……腕を組めばいっか。
「それで?私達の事何処まで調べたのかしら?」
私は前の喋り方で、舐められないようにするけど……服装やメイクが全然違うからどうしたものか……。
「度々城下町に遊びに出ている所しか、分かりません。ルーナリア様の魔法なのですか?」
「……」
私は無言をつく。
は?
ふざけんな?
私はルイにもらったミラって言う名前があるんです~
「無言は肯定とみていいのでしょうか?」
「貴方達はまだ1度も自分の名前や所属を言わないのに、なんで私たちが答えなければいけないのかしら?あ、わかった。そこまでのマナーさえも分からない程のバカという事ね。」
私は『ふっ』と笑う。
「ミラ、格好が言い方と合ってないぞ……」
「……だって、着替えさせてくれなかったんだもん。」
「着替えてくれば?」
「いいですか!?……あ、でもメイクがナチュラルしか、できない……」
Oh nooo..
メイクの勉強をしておけばよかった……
「あ~……じゃあ、そのままでいいか?」
「…………頑張ります……」
チラッと男達の方を見ると、ポカンとしていた。
「やはり、本当にルーナリア様なんですね……その変わりようを説明していただきたいものです……」
「……」
こいつら学ばないのかな?
あれ?
あれれれれれれれれ?ƪ(~ε~“)ʃ
「ミラ、この後どうするんだ?」
「そんなの決まっているじゃないですか。勿論、ルイとくっついていますよ?もし、離れなければいけなくなったら、ルイを影の中に居てもらいますから。」
「……あ~……ちゃんと終わったら出してくれよ?」
「勿論ですっ!」
私達がそんな事を話していると男達は男達で話し出した。
「リーダー……俺泣いていいですかね?」
「……これが全貴族の敵と言われるほど、パーティー等で数々の貴族を泣かせ恥をかかせた悪女なんですかね……」
「さっきの言い方聞いていたろ……俺も分からないが、命令に従うまでだ。」
「「了解しました……」」
なんなの?
王太子殿下の周りでこの人達見た事ないんだけど……
……でも、命令をちゃんと聞いて、騎士と言うより騎士風の人達……
きちんとした命令なら書状とかあるはずだけど無いということは、王様や王族の直々な命令じゃない……という事は王太子の単独行動……
影?
王太子につけられた内密の護衛や情報収集を行うもの達……
あ~
何となく分かってきたかも……
するとガタンと言って馬車は止まった。
「着いたようです。」
馬車から降りて、王城のあまり人が通らない裏道から客室に通される。
中に入れられると、王太子とリリアがソファでお茶をしていた。
「る、ルイアン様!」
「あ"?」
リリアがついっと言った様子でルイを見た瞬間に名前を呼んだ。
「お知り合いですか?」
私は、そんな訳は無いと信じながらも念の為聞く。
「いや?俺の名前を知っているのは家族とミラだけだ。」
「そ、そうですか……」
という事はルイは攻略対象の確率が高くなった。
「リリア?何故、この男の名前を知っているんだ?」
「へ?あ、あ、そうだ!聖女の力ですっ!聖女の力でルイアンと言う名前を知ったんです!」
は?
何言ってるの?
嘘を言うにももうちょっとましな嘘をつきなさいよ。
はぁ……やだやだ。悪女の振りをしたら考え方までちょっと変わるから嫌なのよね……
「ふんっ。ミラっと言ったか……お前はルーナリアだろう……?」
王太子殿下は私の姿や顔を見て驚いた。
「な、お前、メイクしない方が良かったんじゃないか?」
「うるさいですねぇ……王太子殿下の好みに何で私が合わせないといけないんですの?全ての人間が自分の思った通りに動くと思いですか?あ、それとも私がまだ殿下を好いてると勘違いをしてるんですか?自意識過剰にも程がありません?私にそういう趣味はございませんので。」
遠回しに『うるさい、何で私が好きでもないあんたに合わせなきゃいけないの?自意識過剰乙w気持ち悪い人。』と伝える。
「なっ!この淫乱女が!直ぐにまた他の男に乗り移ってしりを降っているんだろう?」
「あ"?」
おっと……ルイが反応しだした。
はぁ……怒ったような低い声も脳に響いて素敵……
でも……
「別になんと思われてもいいですよ?もう貴方様には関わらないですし。」
私は組んでいる腕をこっそりさする。
するとルイがぎゅうっと握り返してきた。
あぁ!可愛い!!
え?え?
こんな可愛い人おる?
いや居る!ここに居る!私の旦那だーーー!!!
「ちょっと!!王太子殿下の前よ!!いつまでルイアン様と腕組んでるのよ!離しなさいよ。」
リリアが私達に何か言ってるけど気にしない。
いや、逆に煽ってみるか……
「ふっ。そう言えば仕事柄知っちゃったんだけど……リリア、あなた私に『聖女で~』とか『聖女だから~』とかなんとか言ってたけど、力使えないんだって?
あ~姉として恥ずかしいわ……聖女だからなんとか言って私を追い出した迄は私も貴方も良かったのだけど……詰めが甘過ぎないかしら?
そこの残念王太子と婚約者の地位勝ち取ったんですからそれさえも出来なかったのかしら?
あぁ……こんなのが妹なんて……」
『恥ずかしい』
私は最後まで言わずに伝える。
カッ!と赤くなるリリアに残念王太子と言われて、凄い睨んでくる王太子。
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!こんな奴、私からしたらどうだっていいのよ!私の推しはルイアン様なのに!!なんで貴方は奴隷になってないのよ!奴隷になって変態貴族に殺されるはずだったのに……!!」
へ~……私のエピローグの後はそういう終わり方なんだ……あ、だからさらわれてたのかな?
え?
じゃあ、ルイが助けてくれなかったら……
ひっ!
久しぶりの馬車は私とルイ、騎士風にしてる3人の男が居た。
いざという時のために、私は絶対にルイとの手を離さない……いや、手汗が酷くなりそうだったら、離すな……腕を組めばいっか。
「それで?私達の事何処まで調べたのかしら?」
私は前の喋り方で、舐められないようにするけど……服装やメイクが全然違うからどうしたものか……。
「度々城下町に遊びに出ている所しか、分かりません。ルーナリア様の魔法なのですか?」
「……」
私は無言をつく。
は?
ふざけんな?
私はルイにもらったミラって言う名前があるんです~
「無言は肯定とみていいのでしょうか?」
「貴方達はまだ1度も自分の名前や所属を言わないのに、なんで私たちが答えなければいけないのかしら?あ、わかった。そこまでのマナーさえも分からない程のバカという事ね。」
私は『ふっ』と笑う。
「ミラ、格好が言い方と合ってないぞ……」
「……だって、着替えさせてくれなかったんだもん。」
「着替えてくれば?」
「いいですか!?……あ、でもメイクがナチュラルしか、できない……」
Oh nooo..
メイクの勉強をしておけばよかった……
「あ~……じゃあ、そのままでいいか?」
「…………頑張ります……」
チラッと男達の方を見ると、ポカンとしていた。
「やはり、本当にルーナリア様なんですね……その変わりようを説明していただきたいものです……」
「……」
こいつら学ばないのかな?
あれ?
あれれれれれれれれ?ƪ(~ε~“)ʃ
「ミラ、この後どうするんだ?」
「そんなの決まっているじゃないですか。勿論、ルイとくっついていますよ?もし、離れなければいけなくなったら、ルイを影の中に居てもらいますから。」
「……あ~……ちゃんと終わったら出してくれよ?」
「勿論ですっ!」
私達がそんな事を話していると男達は男達で話し出した。
「リーダー……俺泣いていいですかね?」
「……これが全貴族の敵と言われるほど、パーティー等で数々の貴族を泣かせ恥をかかせた悪女なんですかね……」
「さっきの言い方聞いていたろ……俺も分からないが、命令に従うまでだ。」
「「了解しました……」」
なんなの?
王太子殿下の周りでこの人達見た事ないんだけど……
……でも、命令をちゃんと聞いて、騎士と言うより騎士風の人達……
きちんとした命令なら書状とかあるはずだけど無いということは、王様や王族の直々な命令じゃない……という事は王太子の単独行動……
影?
王太子につけられた内密の護衛や情報収集を行うもの達……
あ~
何となく分かってきたかも……
するとガタンと言って馬車は止まった。
「着いたようです。」
馬車から降りて、王城のあまり人が通らない裏道から客室に通される。
中に入れられると、王太子とリリアがソファでお茶をしていた。
「る、ルイアン様!」
「あ"?」
リリアがついっと言った様子でルイを見た瞬間に名前を呼んだ。
「お知り合いですか?」
私は、そんな訳は無いと信じながらも念の為聞く。
「いや?俺の名前を知っているのは家族とミラだけだ。」
「そ、そうですか……」
という事はルイは攻略対象の確率が高くなった。
「リリア?何故、この男の名前を知っているんだ?」
「へ?あ、あ、そうだ!聖女の力ですっ!聖女の力でルイアンと言う名前を知ったんです!」
は?
何言ってるの?
嘘を言うにももうちょっとましな嘘をつきなさいよ。
はぁ……やだやだ。悪女の振りをしたら考え方までちょっと変わるから嫌なのよね……
「ふんっ。ミラっと言ったか……お前はルーナリアだろう……?」
王太子殿下は私の姿や顔を見て驚いた。
「な、お前、メイクしない方が良かったんじゃないか?」
「うるさいですねぇ……王太子殿下の好みに何で私が合わせないといけないんですの?全ての人間が自分の思った通りに動くと思いですか?あ、それとも私がまだ殿下を好いてると勘違いをしてるんですか?自意識過剰にも程がありません?私にそういう趣味はございませんので。」
遠回しに『うるさい、何で私が好きでもないあんたに合わせなきゃいけないの?自意識過剰乙w気持ち悪い人。』と伝える。
「なっ!この淫乱女が!直ぐにまた他の男に乗り移ってしりを降っているんだろう?」
「あ"?」
おっと……ルイが反応しだした。
はぁ……怒ったような低い声も脳に響いて素敵……
でも……
「別になんと思われてもいいですよ?もう貴方様には関わらないですし。」
私は組んでいる腕をこっそりさする。
するとルイがぎゅうっと握り返してきた。
あぁ!可愛い!!
え?え?
こんな可愛い人おる?
いや居る!ここに居る!私の旦那だーーー!!!
「ちょっと!!王太子殿下の前よ!!いつまでルイアン様と腕組んでるのよ!離しなさいよ。」
リリアが私達に何か言ってるけど気にしない。
いや、逆に煽ってみるか……
「ふっ。そう言えば仕事柄知っちゃったんだけど……リリア、あなた私に『聖女で~』とか『聖女だから~』とかなんとか言ってたけど、力使えないんだって?
あ~姉として恥ずかしいわ……聖女だからなんとか言って私を追い出した迄は私も貴方も良かったのだけど……詰めが甘過ぎないかしら?
そこの残念王太子と婚約者の地位勝ち取ったんですからそれさえも出来なかったのかしら?
あぁ……こんなのが妹なんて……」
『恥ずかしい』
私は最後まで言わずに伝える。
カッ!と赤くなるリリアに残念王太子と言われて、凄い睨んでくる王太子。
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!こんな奴、私からしたらどうだっていいのよ!私の推しはルイアン様なのに!!なんで貴方は奴隷になってないのよ!奴隷になって変態貴族に殺されるはずだったのに……!!」
へ~……私のエピローグの後はそういう終わり方なんだ……あ、だからさらわれてたのかな?
え?
じゃあ、ルイが助けてくれなかったら……
ひっ!
0
お気に入りに追加
334
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。

悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる