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お呼ばれは断りたい私です。

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 今日もいつもの様にルイの仕事を手伝って時間が空いたので城下町にデートデスっ!

「到着でっす!」

影移動で裏道に出る私たち。

「今日は何処に行く?」

「お腹すいてますか?」

「小腹程度だな。」

「私もです。食べ歩きにしますか?」

「だな。」

 ルイが私の手を繋ぐのかと思いきや、指を絡める繋ぎ方をして腕を組んだ。

は?なんですか?恋人繋ぎって!殺す気ですか?(←またまた急な逆ギレ)

 露天でサンドイッチを買って食べながら色々なお店を見て回っていると急に声をかけられた。

「すいません、ちょっと良いでしょうか?」

 私達が振り返ると、騎士風に装っている男人が3人いた。

「なんでしょうか?」

「失礼ですが、神に祝福されし夫婦であっていますでしょうか?」

神に祝福……?

……

 あ~……そう言えば、結婚の義をした時に祝福してくれたんだっけ……

「たぶん?」

「だな。」

「そうでしたか。これから時間がおありでしょうか?もし、よろしければ王城に来てもらいたいのですが……」

王城

私は、迷った。

え?

 私追放されているんだよね……その場合どうすればいいのかな?

「あの、申し訳ないですが、王城ではなく教会等はダメでしょうか?」

「……出来れば王城が良いですね……ダメでしょうか?」

あれ?

これは王城以外の選択肢ない系?

「あ~……ちなみにどちら様がお呼びなんでしょうか?」

「王太子殿下です。」

「あ~……」

これは……私……バレとる?

ん?

……

「る、ルイ……どうしようか……?」

「別に大丈夫だな。行ったとしても、お前がいれば何とかなるだろう?」

「……あ、影。」

「な?」

 もし仮に、魔力を封じる何かを付けられそうになっても、影に逃げ込めばいっか。で、ルイと一緒に逃げれば……

うん。そう考えると、大丈夫かな。

「あの~……もしかしてですけど、私の事知ってます?」

ルーナリアとしての私を。

「……そうですね……追放の件は一旦保留として呼ばれています……」

「……わかりました。この格好の方が良いでしょうか?それとも前の私の方が良いでしょうか?」

「どうぞ、そのままでお願いします。」

あ、逃がしてくれる気もないと。

はいはい。

行けばいいんでしょう。行けば。

「わかりました。行きます。旦那も一緒にですが。」

私はルイが居なければ一緒に行く気は無いと示す。

「わかっています。裏に馬車を用意してありますので、お乗り下さい。」

 私達はそのまま馬車にのせられ、二度と行きたくなかった王城に向かった。
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