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妹よ……お姉ちゃん、結婚出来ちゃうかも……
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あれから私はルイアン様のお仕事について行くようになった。
王都ではなく、領地の方へ行かなければいけない場合は私が影移動で運び、サッとルイアン様が仕事をするって言う流れになっていた。
それからは、いい仕事が無い日はデートをしたりしていた。
そして今日も仕事は無く、家でどうするか話をしていた所……ルイアン様が聞いてきた。
「そろそろ、一緒に住んだり手を繋いで歩いたりするのに慣れたか?」
「はぇ?」
きゅ、きゅ、きゅ、急に何を言い出すんですか?!
「いや……そろそろ俺の理性が崩れそうだからな……」
「んななななっ」
ルイアン様を魅了させるほど私は魅力的じゃないんですが?!
「この前は、心の準備が!とか私なんかが!とか言っていたが、もう良いよな?」
「あばばばばばば」
これはもう良いのかな?
ここまで言っているんだし、私はルイアン様が願うならなんでも聞くのが当たり前だし……良いよね!?
「…………なぁ、俺はミラが番じゃなくても、俺は愛せる自身が持てたんだ。ミラ、お前は俺の事この先ずっと愛してくれるか?」
「はい!勿論です!」
即答
これは、それ以外の返事なんて有り得ない。
「なら、今から結婚するか。教会に行って正式に夫婦になるぞ。」
「はぁぁぁい!!喜んで!」
はい。
これも即答です。
この世界は貴族しか結婚式はしない。でも、それで良い。
ルイアン様のかっこよさは私だけが知っていればいい。
「じゃあ今から行くか。」
ルイアン様は用意しだすので私も変装の猫耳カチューシャをつけて髪を横でサイドポニーにする。
ルイアン様と出会う前の私は、化粧で目付きが鋭く唇は真っ赤、肌は化粧荒れで汚く、髪はゴリゴリのドリル、臭いほど香水をかけて趣味の悪い露出の多いいドレスに宝石をつけていた。
だけど今の私は……まぁ転生者だから言えるけど、ルイアン様が全て選んでくれた控えめで甘い香水に化粧水や乳液を買ってくれて肌は綺麗でキメ細かい。
元の顔が可愛らしさとどこか大人っぽさがあった顔面のおかげからか化粧をしなくても大丈夫。
ルイアン様好み?の選んでもらったちょっと大人っぽいような可愛い服を着て髪は横でシュシュで結んでいる。
髪と同じ色の猫耳カチューシャをつけて遠目からの簡単なフェイク。
本当の耳にはルイアン様と私の髪の色とイニシャルが入ったイヤリングがキラリ。
別人に変わったよなぁ……まぁ、上から下までルイアン様が買ってくれたものだから喜んで着るし演技が必要ならそうするし。
とにかく今の私はルイアン様の為にある。
昔のとにかく周りの人間を信用しないで自分の為だけに生きてきた私とは違う。
その事を実感して私はついつい頬がにやけてしまう。
「教会の近くまで影移動で行ってもらえるか?」
「はいっ!」
私は、直ぐに影移動で教会の裏道に移動した。
裏道って良いよね……影いっぱい……(おっとぉ?急に幸せ過ぎて現実逃避が始まっていくぅー)
「じゃあ行くぞ。」
そう言って私の手を取るルイアン様……
何故だかものすごく輝いて見える
……眩しぃ……:( ;´꒳`;):
手を引かれて教会の中に入ると、シスターさんに声をかける。
「結婚をしたいのですが。」
「まぁ、おめでとうございます。お2人だけでやるつもりでしょうか?」
「あぁ。」
「分かりました。では、今神父様をお呼びして参ります。」
シスターさんはおおらかな笑みを浮かべて行ってしまった。
「ほ、本当に結婚するんですね……」
「嫌になったか?」
「いえ、私が結婚出来るなんて思ってなかったので、ましてやこんなに素敵なルイアン様と……」
ほんとに、目潰れちゃう……
少し慣れてきたはずなのに、意識したら急にまた光出しちゃったよ……
いやっ!私が逆に隣にたって光れば……!!2人揃って光ってれば!!!(←ちょっとズレてる?)
私がいろいろ考えている間、ルイアン様は私の頭を撫でるのが普通になってきているのでした。
王都ではなく、領地の方へ行かなければいけない場合は私が影移動で運び、サッとルイアン様が仕事をするって言う流れになっていた。
それからは、いい仕事が無い日はデートをしたりしていた。
そして今日も仕事は無く、家でどうするか話をしていた所……ルイアン様が聞いてきた。
「そろそろ、一緒に住んだり手を繋いで歩いたりするのに慣れたか?」
「はぇ?」
きゅ、きゅ、きゅ、急に何を言い出すんですか?!
「いや……そろそろ俺の理性が崩れそうだからな……」
「んななななっ」
ルイアン様を魅了させるほど私は魅力的じゃないんですが?!
「この前は、心の準備が!とか私なんかが!とか言っていたが、もう良いよな?」
「あばばばばばば」
これはもう良いのかな?
ここまで言っているんだし、私はルイアン様が願うならなんでも聞くのが当たり前だし……良いよね!?
「…………なぁ、俺はミラが番じゃなくても、俺は愛せる自身が持てたんだ。ミラ、お前は俺の事この先ずっと愛してくれるか?」
「はい!勿論です!」
即答
これは、それ以外の返事なんて有り得ない。
「なら、今から結婚するか。教会に行って正式に夫婦になるぞ。」
「はぁぁぁい!!喜んで!」
はい。
これも即答です。
この世界は貴族しか結婚式はしない。でも、それで良い。
ルイアン様のかっこよさは私だけが知っていればいい。
「じゃあ今から行くか。」
ルイアン様は用意しだすので私も変装の猫耳カチューシャをつけて髪を横でサイドポニーにする。
ルイアン様と出会う前の私は、化粧で目付きが鋭く唇は真っ赤、肌は化粧荒れで汚く、髪はゴリゴリのドリル、臭いほど香水をかけて趣味の悪い露出の多いいドレスに宝石をつけていた。
だけど今の私は……まぁ転生者だから言えるけど、ルイアン様が全て選んでくれた控えめで甘い香水に化粧水や乳液を買ってくれて肌は綺麗でキメ細かい。
元の顔が可愛らしさとどこか大人っぽさがあった顔面のおかげからか化粧をしなくても大丈夫。
ルイアン様好み?の選んでもらったちょっと大人っぽいような可愛い服を着て髪は横でシュシュで結んでいる。
髪と同じ色の猫耳カチューシャをつけて遠目からの簡単なフェイク。
本当の耳にはルイアン様と私の髪の色とイニシャルが入ったイヤリングがキラリ。
別人に変わったよなぁ……まぁ、上から下までルイアン様が買ってくれたものだから喜んで着るし演技が必要ならそうするし。
とにかく今の私はルイアン様の為にある。
昔のとにかく周りの人間を信用しないで自分の為だけに生きてきた私とは違う。
その事を実感して私はついつい頬がにやけてしまう。
「教会の近くまで影移動で行ってもらえるか?」
「はいっ!」
私は、直ぐに影移動で教会の裏道に移動した。
裏道って良いよね……影いっぱい……(おっとぉ?急に幸せ過ぎて現実逃避が始まっていくぅー)
「じゃあ行くぞ。」
そう言って私の手を取るルイアン様……
何故だかものすごく輝いて見える
……眩しぃ……:( ;´꒳`;):
手を引かれて教会の中に入ると、シスターさんに声をかける。
「結婚をしたいのですが。」
「まぁ、おめでとうございます。お2人だけでやるつもりでしょうか?」
「あぁ。」
「分かりました。では、今神父様をお呼びして参ります。」
シスターさんはおおらかな笑みを浮かべて行ってしまった。
「ほ、本当に結婚するんですね……」
「嫌になったか?」
「いえ、私が結婚出来るなんて思ってなかったので、ましてやこんなに素敵なルイアン様と……」
ほんとに、目潰れちゃう……
少し慣れてきたはずなのに、意識したら急にまた光出しちゃったよ……
いやっ!私が逆に隣にたって光れば……!!2人揃って光ってれば!!!(←ちょっとズレてる?)
私がいろいろ考えている間、ルイアン様は私の頭を撫でるのが普通になってきているのでした。
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