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告白
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「姿は見せらんないのか?」
「…………最悪、服を買いに行ってから。」
『すみませんね~私今シャツとパンティ状態だから影から出られないんだよね。まぁ?このシャツも番様のだから、一生このままでもいいんだけど……流石にそれは無理じゃないですか……』
「……なんでそんな状況に?まさか……」
そう言ってルイアン様を見るギルマスさん。
『何考えているんですか?私が昨日追放されて、来てたのは趣味の悪いゴテゴテのドレス。他に着るものなんてある訳ないじゃないですか。番様にそんな目を向けるなんて……影に一生沈ませてあげましょうか?』
そう言って私はギルマスさんの足元の影を少し沈ませる。
「うわっ!?」
そう言って、ギルマスさんは一気に飛ぶ。
『冗談ですよ。ただ、もうやらないでくださいね?』
(次は無い)
そういう意味でやる。
影の中は繋がっているからね。
私の足元や周りは暗黒世界だよ。
影の上を見るとちゃんとした世界だから、まだ大丈夫なんだけどね。
「結構ちゃんと戦えそうだな。」
『はい!影の中で閉じ込めてしまえば、1ヶ月もしないで餓死してくれると思います!それか、気が狂ってくれるかのどちらかですね。私がいれば出れるから、一緒に入ってみませんか?影と影をワープ出来るから夜とかだと何処でも行き放題ですよ!』
「へぇ……興味はあるな…… 」
はーい!
おひとり様ごあんなーい。
私はルイアン様を影に沈ませる。
「影の世界にようこそ!ルイアン様!」
「真っ暗だな。」
「上を見てくれると分かると思うんですが、普通の世界ですね。影がある所なら何処からでも出れますよ!」
「なるほど…………この声も上に聞こえてるのか?」
「それは、私が操作出来るからこの世界は言わば私の世界と言っても過言じゃありませんよ。」
「へぇ……すごいな。」
そう言ってルイアン様は私の頭の上にポンっと手を置いた。
「~!!!」
あ、無理です。
私、今世ではこういう事やってもらった事がないので、無理です。
死んじゃう……ドキドキで死んじゃう……
「あうあうあう……」
「クックッ……良いな。本当に俺の事が好きだって伝わってくる。」
「そ、そ、そうですか?」
「あぁ。正直、番だから好きなんだって思ってたけど、違うな。ミラだからさっきの演技も大丈夫だったし、ミラだから番になれたかもしれないな。」
な、何ですか!
いきなりの告白は私の心臓持ちませんよ!!
告白してくれるなら、するよと事前に教えてくれないと……!
「あうあうあうあう……」
「クックッ……最初は一目惚れに近かったが、俺と付き合ってくれるか?」
あ、ダメ……
むりぃ……心臓持たないィィ……
私のあの姿にも、好きになってもらえるなんてむりぃ……
「返事は?」
「はい!勿論です!」
「ならいい。」
そう言って嬉しそうに笑うルイアン様。
あぁ……私、今日が命日なのかな?
ありがとう……世界……さよなら……ルイアン様……
「おい……戻ってこい。」
「はい!ただいま戻って参りました!」
戻って来いなんて言われたら、戻らない選択肢はないよね!
「クックッ……戻ってこなくても良かったんだぞ?その場合は俺の好きなようにしてたから。」
「あうあうあうあう……」
あぁ……もうダメ……
私はキャパオーバーでふらっと倒れてしまった。
「…………最悪、服を買いに行ってから。」
『すみませんね~私今シャツとパンティ状態だから影から出られないんだよね。まぁ?このシャツも番様のだから、一生このままでもいいんだけど……流石にそれは無理じゃないですか……』
「……なんでそんな状況に?まさか……」
そう言ってルイアン様を見るギルマスさん。
『何考えているんですか?私が昨日追放されて、来てたのは趣味の悪いゴテゴテのドレス。他に着るものなんてある訳ないじゃないですか。番様にそんな目を向けるなんて……影に一生沈ませてあげましょうか?』
そう言って私はギルマスさんの足元の影を少し沈ませる。
「うわっ!?」
そう言って、ギルマスさんは一気に飛ぶ。
『冗談ですよ。ただ、もうやらないでくださいね?』
(次は無い)
そういう意味でやる。
影の中は繋がっているからね。
私の足元や周りは暗黒世界だよ。
影の上を見るとちゃんとした世界だから、まだ大丈夫なんだけどね。
「結構ちゃんと戦えそうだな。」
『はい!影の中で閉じ込めてしまえば、1ヶ月もしないで餓死してくれると思います!それか、気が狂ってくれるかのどちらかですね。私がいれば出れるから、一緒に入ってみませんか?影と影をワープ出来るから夜とかだと何処でも行き放題ですよ!』
「へぇ……興味はあるな…… 」
はーい!
おひとり様ごあんなーい。
私はルイアン様を影に沈ませる。
「影の世界にようこそ!ルイアン様!」
「真っ暗だな。」
「上を見てくれると分かると思うんですが、普通の世界ですね。影がある所なら何処からでも出れますよ!」
「なるほど…………この声も上に聞こえてるのか?」
「それは、私が操作出来るからこの世界は言わば私の世界と言っても過言じゃありませんよ。」
「へぇ……すごいな。」
そう言ってルイアン様は私の頭の上にポンっと手を置いた。
「~!!!」
あ、無理です。
私、今世ではこういう事やってもらった事がないので、無理です。
死んじゃう……ドキドキで死んじゃう……
「あうあうあう……」
「クックッ……良いな。本当に俺の事が好きだって伝わってくる。」
「そ、そ、そうですか?」
「あぁ。正直、番だから好きなんだって思ってたけど、違うな。ミラだからさっきの演技も大丈夫だったし、ミラだから番になれたかもしれないな。」
な、何ですか!
いきなりの告白は私の心臓持ちませんよ!!
告白してくれるなら、するよと事前に教えてくれないと……!
「あうあうあうあう……」
「クックッ……最初は一目惚れに近かったが、俺と付き合ってくれるか?」
あ、ダメ……
むりぃ……心臓持たないィィ……
私のあの姿にも、好きになってもらえるなんてむりぃ……
「返事は?」
「はい!勿論です!」
「ならいい。」
そう言って嬉しそうに笑うルイアン様。
あぁ……私、今日が命日なのかな?
ありがとう……世界……さよなら……ルイアン様……
「おい……戻ってこい。」
「はい!ただいま戻って参りました!」
戻って来いなんて言われたら、戻らない選択肢はないよね!
「クックッ……戻ってこなくても良かったんだぞ?その場合は俺の好きなようにしてたから。」
「あうあうあうあう……」
あぁ……もうダメ……
私はキャパオーバーでふらっと倒れてしまった。
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