スキル『宅配』は最強でした〜無能と言われ追い出されましたがそんな事ありませんね〜

チートですね、これは

「よく来てくださいました！ぶフッ。勇者様方！ぶフッ。混乱している理由はよく分かります！ぶフッ。突然知らない所に呼び出されては！ぶフッ。ですが助けて下さい！ぶフッ。私達は、醜い獣人国と魔族に滅ぼされようとされているのです！ぶフッ。出なければ人間は、滅亡してしまいます！ぶフッ。」

ぶフッぶフッぶフッぶフッ。うるさいな～！

え～？訳すと？

『スキル言語訳を手に入れました。』

……？スキル……？

ス・キ・ル？

あ、はい……これ完全に異世界ですね……

で、訳すと？

『訳：来て下さりありがとうと言っておこうか。貴様らは勇者として呼ばれたのだ！混乱しているんだろうが、喚くんでは無い！我が城を汚す気か？まぁ、だが、醜い獣人と魔族を倒してくれたら許してやろう。(心の声も混じっています)』


……はぁ？やるわけねーだろ？

てか、あいつ自分の名前も言わずに言ってきたよ。

誰よあいつ。

『スキル鑑定を手に入れました』

鑑定……キターーー！

異世界の定番の奴やん！

周りの学生達は、ザワザワと騒いでいる。

「ぶフッ。勇者様方、あそこに並んで、ぶフッ。ステータスを確認してきてください。」

『訳：うるさい、お前らあそこに行き、ステータスを我々に教えろ。』

ステータス……完全にライトノベルやん……

 学生達が躊躇いながらも行く中私は、スタスタと並んで見てもらう。



ステータス

白上杏奈   (22)    Lv5

HP 260  (＋38279)

MP 300  (＋30577)

STR 102  (＋27953)

VIT 52  (＋27645)

INT 500  (＋2864)

DEX 307  (＋38214 )

AGI 438  (＋73828)


スキル

宅配

パルクール

言語訳

鑑定

料理

パソコン


称号

巻き込まれし者


えっと……？

『宅配？』

「く……」

「く？」

「クソだァァァァーー！」

「ふぇ？！」

急に前の人が叫び出したんだけど……


何？

「おいおい、どうしたんだ？」

隣の人が声をかける。

「見てくれよこれ！雑魚スキルだ！パソコン？パルクール？見た事ない！鑑定はまだしも宅配だ！身体能力は、いい方だが、ほかの勇者様方とは劣っている。しかも称号が『巻き込まれし者』だ！完全に雑魚！」

……え？



まじ？

クスクス

やだぁ～？



そんな声が周りで聞こえる。

へ～……ほかの人達のはどれぐらいあるのかな？


『鑑定』



ステータス

内藤 輝也 (17)     Lv1

HP 400 

MP 500  

STR 245  

VIT 103  

INT 342  

DEX 159 

AGI 541 


スキル

スマッシュ

スラッシュ

聖剣術

光魔法



称号

リナタリーの勇者

召喚されし者




うーん……魔法あるんだ……

いやさ、なんかすごいんだろうけど……

私のステータスの()が凄いからな～……

チートって奴？

でも、スキル『宅配』出しなぁ～

そこで私は、ピン！と閃いた。

……いけるかもしれない。

私は、取り敢えず鑑定で『宅配』の細詳を見た。



スキル『宅配』

 このスキルは、可能性を秘めたスキルでーす！

た・と・え・ば～？

 相手に送りたい攻撃を頭の中で思い浮かべて、相手に『宅配』する事で～……

その攻撃を遅れちゃいマース！

またまた例えば～？

 遠い所の生き物に物を届けたい時(例えば植物に水とか)自分の身体がその場所に向かってどんな手段でも思いどうりにできちゃいマース！(例えばバイクや、船を出すとか、空を飛びたい！とか)

そしてそして～？

 なんと、自分の欲しいものを逆に宅配して貰うこともできちゃいまーす！

向こうの世界の物も宅配して貰って！

……ふっふっふー

これで終わりだと思った？

なんと、宅配も色々な子達に宅配して貰えマース！

聞いた所によると貴方はもふもふ好き！

 向こうの世界のものを注文する時、色んな動物に持ってきて貰えるよ！

 受け取ると、すぐに消えちゃうけど受け取らなかったらもふもふし放題！

やったね！

貴方の使い方次第で、チートなスキルになるよ！

なんで、宅配にしたのかって？

 それは～君が中学から高校卒業までの6年間、お手伝いや、バイトとしてせっせと頑張って居たからねー。

ちょうどいいやって思って☆

それじゃ頑張ってね～？

女神、兼、世界の鑑定より




…………

……勝ちましたわ……